湯田中温泉ライト・アップ

湯田中温泉ライト・アップ








    現在、湯田中温泉では、毎日午後4時ぐらいから、温泉街を灯りで彩ろうというライトアップ・イベントが行なわれている。

    美しい灯りの競演に、カメラを向ける観光客の姿もチラホラ・・・。icon12


    
    

    

    で、映画『源氏物語---千年の謎---』----観ました?

    とにかく、ユニークな解釈の仕方で、へ~~、そういう捉え方もあるんだ・・・と、ちょっと勉強になりましたね。face01

    東山紀之の藤原道長が、あまりにも美しく、光源氏を演じていた生田斗真の影がかすんでしまっていたような気も・・・。

    
    中谷美紀の紫式部は、もう少しキャラに明るさがあっても良かったのではないかな。

    藤壺の真木よう子---黙っていれば可愛らしいのに、声がアレだから、可憐な十二ひとえ姿とのギャップに面食らった。face03

    六条御息所役の田中麗奈は、女の暗い情念のおどろおどろしさを手堅く表現。face06


    それにしても、やはり宮廷文学に題材を得たドラマは、絢爛(けんらん)豪華で、いいですなァ----。icon06





  


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山ノ内町のリンゴは、一味違う?

山ノ内町のリンゴは、一味違う?



















    先日、ある女性理容師さんが話していた。

    「知ってる?山ノ内町でとれるリンゴは、同じ信州産の中でも一味違うんだって----」

    「どんな風に違うんですか?」
    
    「甘みと酸味のバランスやジューシーさ、歯ごたえとかが、他でとれたのとは違ってうまいんだって----。仕事で、全国各地を回っているって人が、そう言っていたよ」

    そ~~かなァ・・・。リンゴなんて、品種によって多少の味の違いはあっても、そう変るもんじゃないと思うんだけれどね・・・。

    「食べる場所によりけりなんじゃないですか?」

    わたしが言うと、その理容師さん、

    「確かに、北信州産----と、聞けば、それだけでおいしいように感じるのかもしれないけれど、わたしも以前東京で食べたリンゴより、地元産の方がおいしいと思った」

    と、譲らない。

    昼と夜の寒暖差が大きい北信州のリンゴは、実も締まっていて、その味も濃厚なのだろうが、それをよりおいしく感じるのは、やはり山ノ内町という場所で食べるからなのではないかと思われる。

    標高が高く、冷たく澄んだ空気に、適度な乾燥、自然に囲まれた環境ゆえ、リンゴの色つやが良く見えることも食欲をそそる。

    そのビジネスマンさん、外回りの仕事で疲れ、喉が渇き気味のところへもって来て食べた果汁たっぷりのリンゴは、さぞうまかったことだろう。

    リンゴに限らず、たいていの食べ物は食す場所によって味にかなりの差が生じるものだ。

    山頂で食べるおにぎりはうまい----と、いうではないか。

    つまり、山ノ内町産のリンゴは、山ノ内町で食べてこそ、本当のうまさが分かる----と、いうことなのかもしれないな。

    

    

          


Posted by ちよみ at 19:28Comments(0)ちょっと、一息 57

表情で演じられる俳優---?

表情で演じられる俳優---?




渋温泉・温泉寺の鐘楼




    



    『表情で演じられる俳優』といわれても、俳優って、だいたい表情で演じるのが仕事なんじゃないの---?と、普通はそう考えるものだが、実際は、目や顔の表情で演じることの出来る役者は、そう多くはないのだそうだ。

    そつなく台詞をしゃべり、そこそこの笑顔や泣き顔、怒り顔、困り顔などが出来れば、何とかストーリーは伝えられるもので、役柄の細部に至るまで演じ尽くそうと努力している俳優が、いったい何人いることやら・・・。face07

    ドラマを観るたびに、

    「どうせ、この役者たちも、一回出演すればいくらになる---ぐらいの算段で、その場限りのやっつけ仕事をしているだけなんだろうな・・・」

    と、思ってしまう。

    マシンが選んだ未来に起きるであろう犯罪を予測し、解決していくという次世代クライム・サスペンスドラマ『パーソン・オブ・インタレスト  犯罪予知ユニット』の脚本を手掛けているジョナサン・ノーランが、番組中のインタビューに応えて、こんなことを話していた。

    「主人公のジョン・リース役に選んだジム・カヴィーゼルは、自分がどんな人間を演じるのかを徹底的に研究している。もちろん、(アクションシーンも多いので)体力の維持は欠かさないが、それだけではなく、彼は人物の気持ちを表情で演じられる俳優でもあるんだ」

    だから、彼を主役に抜擢した----と、いうことのようだ。

    確かに、これまでの鉄仮面的な完全無欠のアメリカン・ヒーロー像とは一味違う繊細さや脆(もろ)さが、ジム・カヴィーゼルの演技からは感じられる。

    俳優の真の魅力---これを色気(いろけ)と表現する評論家もいるが---とは、正にこうしたところにあるのだろうと思う。

    『善徳女王』のピダム役---キム・ナムギルの迫真の演技に魅せられたという人たちの多くもまた、役柄における微妙な心の葛藤ややるせなさを、狂おしいほど律儀に演じた彼の真摯な努力に感銘を受けたものと想像する。


    







    
    
    そしてピダム同様、『ジョンイ』では、決して報われることのない幼なじみへ寄せる思慕のために命を落とす悲劇のヒーロー・テドを演じたキム・ボムのいじらしく健気な表情もまた、大いに観る者の心の琴線をふるわせるに足る力を秘めていたといえよう。

    ただ、この似通った---愛する人への想いが届けられない---境涯の剣士を演じた二人の俳優には、決定的に異なる演技的素養の存在が否めないこともまた事実のようで、これはわたしの勝手な憶測なのだが、そこには彼らの血液型が関係しているように思えてならない。(血液型と性格の関連性については、懐疑的見解を持つ人もいるだろうが・・・)

    他の俳優陣との協調性よりも、自らの演技力の向上を希求することに重きを置くキム・ナムギルに対して、周囲との調和や共演者への気配りを優先するキム・ボム。

    同じように表情で演じられる俳優同士といえども、天才肌のAB型と努力肌のO型では、その質がかなり違ってくるという比較の上での発見もあり、二人のイケメンぶりも相まって、更に楽しめる二佳作となっている。



         


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『一心同体』では、守れない?

『一心同体』では、守れない?



    

       新湯田中の一風景















今日の長野電鉄・湯田中駅

左奥のバス乗り場には、外国人観光客の姿が多い



    

    『ジョンイ』を観ていた時、とある剣道有段者の男性が、こんな一言をつぶやいた。

    「『一心同体』----じゃァ、人は守れんだろう・・・」face06

    ジョンの復讐を成就させるために、自らは敵の攻撃を受けて重傷を負いながらも、なおも彼女を献身的に守ろうとするテドの台詞を聞いての言葉だった。

    「テド兄さんを巻き込んでしまって、ごめんね・・・」と、詫びるジョンに対して、テドが応える。

    「おれの生きる理由は、お前なんだ。おれとお前は一心同体だ。だから、二度と謝るな」

    (それにしても、すごい台詞だな・・・。男同士ならばまだしも、男女の間でこれを言うか・・・?日本人には照れ臭くてとても口に出せそうにない・・・icon10でも、まあ一生に一度ぐらいは誰かに言ってもらいたいようなグッとくる一言ではあるが・・・)

    では何故、相手のことを『一心同体』と、思ってしまっては、その人を守ることが出来ないのか・・・?

    「人を守るという者は、常に冷静でなくてはならない。守るべき相手と同じ感情や目線では、冷徹な状況判断が出来なくなる可能性が大だ。ましてや、自分は強いという思い込みや過信は、自らの力量を正確に把握する感覚を鈍らせ、敵の動きを見極めるすべを手放すことにもなりかねない」

    と、その人は言う。

    「じゃァ、テドは、この時、どんな風にジョンに接すればよかったの?」

    わたしが訊ねると----、

    「つまりは、『人を守る者ほど臆病たれ』----ってことだよ。本当に強い人間ほど、自分の弱みを見せるのを厭わない。テドも、ジョンを守ることを考える前に、まずはおのれを守ることを優先するべきだった----って話さ」

    「でも、それってかなり格好悪いよね」

    「人を守るって、格好悪いことなんだよ。テドは、ジョンにもっと本音を語ればよかったんじゃないかな。『自分も怖くてたまらない。でも、お前のために戦えるなら本望だ。ジョン、頼むから、おれに力を貸してくれ』----とでも言わせておいた方が、テドの剣士らしいよりリアルな心情が描けたんじゃないかと思うんだけれどね」

    とのことのようだ。

    「ただ、これはドラマ制作者の意図なんだろうけれど、テドって、結局最後まで自らの剣では誰一人として殺していないんだよな。まるで、新選組の二番隊長・永倉新八みたいに・・・。そこは、ちゃんと『侍』としての矜持(きょうじ)をまっとうさせていたように感じたね」

    ほお~~、そうだったんだ・・・。観ている人は、観ているもんだね~~。face08

    で、光海君とテド兄さん----一対一の真剣勝負!icon21








    

      


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師走の渋・安代温泉2

師走の渋・安代温泉2




渋温泉・温泉寺の足湯









渋温泉・観光案内所














情緒ある渋温泉街



  この日は、とにかく歩いた。

  歩いて、歩いて、カメラのシャッター切りまくり。

  今やプライバシーがどうのこうのいう時代なので、あえて人がいないところを狙うのが大変だった。


   
    ところで、ドラマを観ていると、ごく稀に「けだし名言!」---と、膝を打つような台詞が出て来ることがあるが、『ジョンイ』の劇中にも、そんな一言があった。icon22

    ヒロイン・ジョンが王宮へ出入りしていることを案じた光海君に対して、義理の母である仁嬪(王の側室)が投げかけた言葉だ。

    「わたしが王宮へ呼びつけたわけではない。あの娘の方から沙器匠(陶工)にしてくれと、頼みに来たのです。男とは、おのれの信じたいものだけを信じる。光海君が何の役にもたたぬゆえ、わたしを訪ねて来たのですよ」

    「ジョンは、何があっても他人の力を借りず、自分で道を切り開く娘です」----と、言い張る光海君を鋭く見詰めながら、「誠に、女を分かっていませんね」と、苦笑する仁嬪。




    二人のやり取りにこそ、同作品中に一貫する主テーマが凝縮されているように思えた。

    それにしても、この『ジョンイ』ほど、ボタンの掛け違いが頻繁に起きるドラマもないだろう。

    男女の恋愛模様しかり、王位継承しかり、ジョンの復讐手段しかり・・・。

    女性の一代サクセス・ストーリーにもかかわらず、これほど誰一人として報われることのない物語も珍しい。

    一つの恋も成就せず、すべてが『破滅』---で終わっている。

    脚本----もう少し、何とかならなかったものだろうか?

    残念でならない。icon11




    

                  


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師走の渋・安代温泉

師走の渋・安代温泉





























                     安代温泉の大湯



安代温泉のお薬師様





















                          
                  渋温泉のベンチ(よく見ると、スキー
                  板のようなもので作られている)




渋温泉街
わたしの大好きなうずまきパンを売るお店がある






    


    渋・安代温泉街は、表通りよりも裏通りが面白い。

    入り組んだ細い路地を通り抜けると、まるで子供の頃の過去の時空に迷い込んだような、何処か寂しげな懐かしさとちょっぴりの不安感が甘く交錯する。

    ほんのりと街路に漂う温泉の香りのなせる業か---。icon06
    
    

  


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師走の湯田中温泉2

師走の湯田中温泉2






























  何か・・・写真入れるのが、楽しくなって来た。face02

  カメラの調子がイマイチなので、あまり綺麗に撮れないんだけれど、まあ、そこは大目に見てもらって・・・と。

    ところで、この間、ある人から、

    「『アゴクイ』----って、知ってる?」

    と、訊かれた。

    何じゃ、それは----?アリクイなら知っているが・・・。

    「じゃァ、『ナロダキ』----は?」

    はあ・・・?タル滝---?ますます、分からん。icon10

    「『カベドン』----は、知っているよね?」

    それなら、聞いたことはある。

    恐竜の名前なんかじゃないことは確かだ・・・。

    壁に手をついて、壁と自分の間に女性を挟み、口説くポーズだろう?

    「『アゴクイ』も、『ナロダキ』も、要は『カベドン』と、同じ類のものだよ。『ナロダキ』は、昔、月9ドラマの『あすなろ白書』ってので、木村拓哉が、石田ひかりの背後から彼女を抱きしめるシーンがあって、それに付けられた名の抱き方で、女性が胸キュンする男性の仕草なんだって・・・。ニュース番組でキャスターが話していた」

    へ~~~、そ~~なんだ・・・。face08

    つまり、『あすなろ白書』の『なろ』を取って、『ナロダキ』か・・・。

    で、『アゴクイ』は、女性の顎の下に人差し指を軽くあてて、クイッ---と、上へ持ちあげる所作ということらしい。

    それにしても、世間は色々ユニークな名前を思いつくものだな・・・。

    ああ、でも、その『ナロダキ』ってやつなら、『ジョンイ』の中でも観たぞ。

    そうそう、テド兄さんがジョンに「一生、お前を守る」って、打ち上げ花火を眺めながらプロポーズした時のシチュエーションだ。

    それが、これ----。face05



結果は・・・まあ、ご想像にお任せしますけれど・・・。face02

ともあれ、素敵なシーンではあったな・・・。icon06

    
    


  


Posted by ちよみ at 19:17Comments(0)ちょっと、一息 57

師走の湯田中温泉

師走の湯田中温泉








































散歩の途中で撮影した・・・。face01

クリスマス・イブなのに、今日は街も静かだ。

夕暮れ時、小さな灯籠(上から二枚目の写真)に灯が入ると、それもまた美しい・・・。icon06





    



  


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『初恋』ばなし・・・

『初恋』ばなし・・・




    それにしても、街の中に外国人の姿が多い。




    観光客の半数が外国人といった具合だ。

    そんなわけで、近頃は外見だけでは日本人と外国人の区別がつかなくなってしまった。icon10

    「この間、電車に乗ったんだけれど、乗客のほとんどが外国人だったので、ここ何処の国?----って、思っちゃった」

    と、笑う近所の主婦もいる。

    ユニークな時代になったものである。face01

    で、髪を切りに美容院へ----。

    そこで聴いたラジオ番組で、一般リスナーから『初恋』にまつわるエピソードを募集する---という企画をやっていた。

    すると、わたしの髪をカットしながら、女性美容師さんが、

    「『初恋』---って、覚えています?」

    と、訊く。

    「恋のドキドキ感って、一種の緊張感だと思うのよね。相手に自分のことを悪く思われたくないとか・・・、相手が、自分のことをどう思っているのか・・・とか、そんなことばかり考えて、ご飯も喉を通らなくなる---みたいな・・・」icon06

    確かに『恋』ってやつは、緊張感が24時間絶え間なく続くようなものだろうから、ハンパなく血圧上げるだろうな・・・と、思う。

    「そ~~ですねェ・・・。でも、わたしの場合、一人を好きになるんじゃくて、常にグループごと好きになってしまうクセがあるので・・・」

    と、答えると、

    「そういう人も、珍しい・・・」face02

    思わず、笑われた。

    要するに、何人かの男性たちが一丸となって協力している姿に感動するわけで・・・。

    その中の一人が欠けても、興が冷めてしまう。

    「それじゃァ、誰かに奪われちゃうんじゃないか---なんて、心配する必要がないから、気持ちも楽だね。あたしは、好きな人が出来たりすると、そればかり考えていたから・・・」

    と、美容師さん。

    たとえば、こんな感じ----。



    大好きな人が、いつか自分のそばから去って行くのではないかと、いう不安に常にさいなまれる苦しさ・・・。

    でも、それがまた甘くて切ない『恋愛』の醍醐味でもあるのだそうだ。

    あなたは、ご自分の『初恋』---覚えていますか?face05

    では、また----。

    
       


Posted by ちよみ at 20:26Comments(0)ちょっと、一息 57

『善徳女王』---印象深いシーン

『善徳女王』---印象深いシーン


「ピダムさま、一緒に逃げましょうよ」

「お前は、もう行け・・・。伝えたい言葉があったのに、伝えられなかった女性(ひと)がいる。その言葉を伝えに行く・・・」



    写真の入れ方、これで良かったのかな・・・。icon10

    カメラの使い方も、お返ししてしまっている。

    年をとるって、いやね~~。face07


    韓国時代劇『善徳女王』の中で、特に印象深い場面を一つ挙げよと言われれば、たぶん、この(上の写真)シーン。

    「(女王になった)わたくしには名前がないから・・・。王女も街のごろつきにも名前があるのに・・・。もう、誰もわたくしの名を呼べない。たとえ、恋心からわたくしの名を呼んだとしても、それは、反逆だ」

    嘆くトンマン女王に対して、

    「わたしが呼んでさしあげます」

    と、かつて語ったピダム(キム・ナムギル)が、その約束を果たすため、もはや逆臣として敗軍の将となりつつも、配下・サンタクの制止を振り切り、自らの死を覚悟の上で、あまたの敵兵が待ち構える政府軍本陣へと単身赴く場面である。

    「トンマン・・・」

    ただ、この一言を伝えんがために・・・。icon11

    まるで、幕府の役人に追われ会津へ落ちる国定忠治(幕末期の侠客 1810~1851)が、赤城山で子分衆との最後の別れを惜しむ場面のようでもあり、ピダムの悔恨に満ちた人生への痛惜が胸に迫る名シーンとなっている。

    因みに、国定忠治ものちに役人によって捕らえられ、41歳で磔の刑に処されている。

    ピダム役のキム・ナムギルくんは、確かこのドラマの後にNHK制作の『赤と黒』----だったかな?----で、主演していたんじゃなかったっけ・・・。

    でも、撮影途中で兵役につかなくてはならなくなってしまい、ドラマの終了が早まったと聞いたことが・・・。

    演技力の豊かさには定評がある彼のこと・・・。

    また、いつか日本のドラマにも出演して欲しいものだ。face01

    


  


Posted by ちよみ at 17:54Comments(0)ちょっと、一息 57

『ジョンイ』---終わった・・・

『ジョンイ』---終わった・・・






「テド兄さん、汁飯が食べたい・・・」









「光海君さま、仁嬪(インビン)さまから解放して下さり、感謝いたします」



    今日、街の観光や経済などについての卒業論文を書くため、取材をしているという大学生から質問を受けた。

    欧米系の外国人は、何故お土産を買わないのか?

    街興しには何が必要か?

    以前にくらべ日本人観光客があまり街を散策しなくなった理由は?

    などなどについて、わたしなりの経験から説明させてもらった。

    若者ならではの自由な視点から街の実情を分析することで活性化策を探り、良い卒論を書いてもらいたい。diary


    で、今日は『火の女神 ジョンイ』が最終回を迎えた。

    秀吉軍の兵たちによって制圧された分院(官営陶磁器製作所)の仲間たちを救うために、ヒロイン・ジョン(ムン・グニョン)は愛する光海君(イ・サンユン)に見送られながら、たった一人、日本行きの船に乗る----と、いう結末。

    ジョンがただ一人で日本に渡るという物語構成には、日本人ファンの間からは「やや不満が残る」という意見も多いらしいが、わたしもそんな感じが否めなかった。

    せめて、イ辺首(ジョンの腹違いの実兄)ぐらいは、付き添わせてもよかったのではないだろうか?

    さらに、ジョンが分院での出来事や光海君との楽しかった日々を回想するシーンに、あれほど仲良しだったテド兄さん(キム・ボム)の姿がまったく出て来なかった(編集上そうせざるを得なかったのか?)のも不思議な気がした。

    とはいえ、総じてなかなかの佳作ではあったと思われる。

    「ジョンが日本へ渡り、その後どんな運命をたどったのか----続編を作ってもらいたいよね」

    とのドラマファンの声もあるらしい。

    となれば、次の舞台は日本か----?

    それも面白いだろうな。face02

    そんなこんなで、このドラマにも名場面と呼ぶにふさわしいシーンが数多く登場したが、ワンカットを切り取るとしたら、わたしの好きな場面はこの(上の写真)二つかな・・・。

    一つは、窯の爆発により目が見えなくなったジョンをテドが労わる場面。

    もう一つは、仁嬪(王の側室)に捕らえられたテドが光海君に助けられ、その礼を述べるシーン。

    彼方より青黒い雨雲が迫りくる小高い丘の風景が、まるで北志賀から中野平を臨むそれに似て、何処となく親近感を覚えるものだった。

    さて、次はどんな韓国ドラマが観られるのか?

    今から、期待大である。icon06

          


Posted by ちよみ at 20:17Comments(0)ちょっと、一息 57

外国人観光客に折り紙を・・・

外国人観光客に折り紙を・・・



    ここ半年ばかり、まったくといっていいほど文章を書いていなかった。

    てなわけで、トホホなくらいに書き方を忘れている・・・。face03

    日本語を忘れている・・・。icon10

    街の中を歩く観光客の大半は、今や外国人となり、英語で話すのが日常化しつつある。

    まあ、小学生レベルの簡単な英会話だが、何とか伝わるから不思議だ。

    小さな子供連れの外国人観光客には、鶴や兜、手裏剣などの折り紙をプレゼントすると、とても喜んでくれる。face02

    殊に、ハスの花の折り紙は好評だ。

    手の込んだ作品よりも、簡単に折れる類のものの方が何故か人気があるから面白い。

    外国人観光客の多くは、やはり、純和風に憧れがあるようで、わたしたちにとってはど~ってことのない木造日本建築や蛇の目傘、下駄などにも興味を覚えるらしい。

    彼ら曰く----「日本はクール(格好いい)」なのだそうだ。icon22

    そういえば、深夜に放送しているアメリカのドラマでも、男性主人公(元CIA諜報員)に対して、侍ファンの少年が、

    「おじさんは、浪人なんだね。浪人は、主君を持たない侍のことだよ。本当は(主君の命を受けて)切腹しなければならないんだけれど、陰の仕事をするために生かされているんだ」

    と、如何にも通ぶるシーンがあって、ついニヤリとしてしまった。

    そういえば、『ジョンイ』にも、親指を立てて日本風ギャグのような仕草を見せるシーンや、ヒロインが礼儀作法を覚える際に足のしびれを直すためのおまじないをするシーンがあるなど、まるで日本人視聴者に違和感なく観てもらえるようにとの配慮がなされているかのようで恐れ入った。

    ところで、このヒロイン----ドラマが進むにつれて少しずつ体格が良くなって行くように思えたのだが・・・気のせいか?

    撮影等によるストレスのせいか、はたまたその逆か・・・?

    そんな疑問を口にしたところ、一緒にテレビを観ていた父が、

    「若い娘は、丸っこいほど可愛い!」

    と、一刀両断。

    な~~る、ほど・・・。

    そういう見解もありますなァ・・・。face01

    
      


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『天国の樹』---って・・・

『天国の樹』----って・・・




    昨日からの寒さときたら----やっぱり、12月ともなれば、こういう感じになるんだね・・・。face07

    山は雪が降って、ようやくスキー場にも活気が出て来たようだけれど、こちらは急激な気温低下で、肩がこるほどに血圧が上がっている。

    暖房器具の不始末が原因なのか、火事も頻発しているらしい。

    テレビでは、「出張お宝鑑定・山ノ内町」が放送されていた。

    そして、雪の季節になると思い出すのが山ノ内町の温泉街でロケが行なわれた韓国ドラマ『天国の樹』----。

    これは、出演を機にスターの座を手にした俳優を多数輩出したことでも知られる『天国の階段』『美しき日々』に続く、俗に天国シリーズとも呼ばれる作品群の最終章とのこと。

    しかし、その頃のわたしといえば既に身体はボロボロで、「ああ、何か近所でドラマのロケやっているんだね・・・」ぐらいの認識しかなく、正直、ドラマの放送も、所どころかいつまんで観ただけだった。

    ただ、うっすら記憶に残っているのは、制服を着た若者たちが渋や角間の温泉街を元気いっぱい走って来る姿。

    山ノ内中学校(劇中では高校の設定)の校庭に積もった深い雪の中で、男子生徒たちが大げんかを始め、それを女子生徒らが必死で止めに入る・・・。

    真っ白な雪景色が沁み入るように美しい、とても切ないドラマだった・・・。icon11

    出演は、小さな温泉旅館の娘でヒロイン・広瀬ハナを演じたパク・シネ、ハナの母の再婚相手の連れ子で義理の兄となるハン・ユンソ(ユキ)役のイ・ワン、ホテルオーナーの息子でハナと同じ高校へ通う藤原リュウ役の内田朝陽、ハナの母・ミチコ役の愛華みれ、ユンソの父役のチョン・ドンファンなどなど・・・。

    角間温泉の小さな温泉旅館の一人娘で高校生の広瀬ハナは、東京大学進学を目指す娘のマヤを溺愛する叔母・ヨウコの嫌みに日々悩みながらも、明るく生きていた。

    そんな折、母・ミチコが韓国人男性と再婚し、男性の息子・ユンソ(ユキ)たちとの同居生活が始まる。

    しかし、言葉も分からず生活習慣も異なる日本へ突然連れて来られてしまったユンソは、固く心を閉ざしたまま薄暗い物置部屋に引きこもるばかり。

    それでも何とか日本語習得の助けにもなればと、ユンソはハナたちが通う高校の聴講生となるのだが・・・。

    湯田中・渋温泉郷を舞台に繰り広げられる主人公たちの青春時代と、卒業後に起きる波乱万丈の上京編をドラマチックに描く哀愁に満ちた純愛ストーリーである。


    

      


Posted by ちよみ at 16:02Comments(0)ちょっと、一息 57

『手』----の表現に見る情感

『手』----の表現に見る情感



    先のブログに、韓国時代劇では、『手』の表情をことさらに重視しているようだと書いたが、『火の女神 ジョンイ』にも、そうした『手』の動きで互いの気持ちを思いやるシーンが幾度も登場する。

  たとえば、ヒロインのユ・ジョン(ムン・グニョン)が陶磁器を焼く窯の爆発で目を負傷し、視力を失ったシーンでも、彼女が生まれ育った家の庭で迷わないように、方向を示すための縄を張ったキム・テド(キム・ボム)が、彼女の右手に自分の右手を添えて、そっと縁台の位置を教える場面があるのだが、重ねられた二人の手だけを大きく映し出すことによって、二人の間に通い合う愛情の深さを、より鮮明に印象付けていた。

    また、目の見えないジョンを、それでも分院(官営陶磁器製作所)へ連れて帰ろうとする光海君(イ・サンユン)が、彼女の手を握ろうとするのを遮り、「あなたには、渡せない」とばかりに、無言ながらも鋭く光海君を睨んだテドの手の方が、先にジョンの手をつかむ・・・と、いったシーンも・・・。

    そしてテドは、イ郎庁(ジョンの実の父親で、分院の長)にかつて両親(育ての父と実母)を殺害されたことを知り、復讐を誓うジョンに言う。

    「復讐が終わるまでは、おれの手を離すんじゃない。すべて終わって、お前がご両親の無念を晴らしたら、その時は、おれの方からお前の手を離す。行きたいところへ行けよ・・・」

    この際も、テドの手は、ジョンの手の上に優しく置かれていた。

    二人の手の動きをことさらにクローズアップすることで、決して報われることのないジョンへの恋慕に潔く終止符を打とうとする、テドの切ないほどの覚悟が、視聴者の胸に熱く迫るのである。

    正に「『手』は口ほどにものを言う」。

    近頃のドラマは、とかく過剰なほどの台詞や肉体表現を良しとしがちだが、「手を重ねる」----たったこれだけのことでも、そこには実に奥の深い緻密な計算が施されているわけで、抑制的でありながら主張するところはきっちりと主張する韓国時代劇の演出方法には感心するばかりである。

    ところで、こんな韓国ドラマの情感をさらに盛り上げてくれるのが、場面場面に絶妙なタイミングで入り込んで来る挿入歌だ。

    特に、男女の恋心をそこはかとなく感じさせるシーンには、実に巧みに使われている。

    『ジョンイ』においてもそれは同様で、光海君とジョンが心を触れ合わせるシーンと、テドとジョンが心を通わせるシーンには意図的に別々のラブソングが使用されているようであった。

    「心の中にいつも君がいる  何度も頭に浮かぶ  君しか見えなくて  何も手につかない  君がいなければ生きていけない  胸が張り裂けそうだ  一歩近付けば君に会えるだろうか  抱きしめられるだろうか  永遠に君を想っている」

    これは、光海君が磁器作りをする際、ジョンに作業着を着つけてもらうシーンなどのバックに流れる曲の歌詞(和訳)である。

    テドとジョン、二人が見つめ合うシーンの挿入歌は、さらにたおやかだ・・・。icon06

    男性からヒロインへ贈られるそれぞれの『愛』のさまを、悲しくも甘く切々と歌い上げる恋歌は、『善徳女王』にも効果的に使われていて、韓国ドラマには必須の要素といえよう。

    そして、最後に『ジョンイ』に登場する男性俳優陣の衣装について----。

    画面を観る限りでは、ドラマの撮影は春から秋にかけてのように思えるのだが、常にヒロインが着ている陶工用作業着や素朴なチョゴリ風の衣装に対して、朝鮮の王子である光海君や護衛官のテドが身にまとう衣装は、とても手が込んだ美しいシルエットで、溜息ものといっても過言ではなかった。

    光海君が着る大きな袖のついた薄絹の装束が風に吹かれる姿は、『高貴』の一言。

    そして、テドの衣装(子供時代は除く)----劇中のお色直しは、(わたしの記憶が正しければ)な、なんと、五回!!face08

    それぞれに機能性とデザイン美を有しているように思えたのだが、わたしの一番のお気に入りは、やはり彼が一番はじめに着ていた青い衣装。

    信城君(光海君の腹違いの実弟)の護衛になる前の、質素だが青年剣士らしい精悍な出で立ちだった。

    (ただ、何故、朝鮮の剣士は皆、剣を手に持っているのかが、疑問。日本の侍のように腰に差した方が、両手が自由に使えるし、いちいち鞘の所在を気にせず戦えて便利だと思うのだが・・・。殊に、テドのように剣客というよりは武術家であり、むしろ忍びに近い俊敏な動きを身上とする武者の場合は、やや短めの剣を背中に背負うのも一考だったのではないかと思われる。まあ、剣を背中の鞘に収める時には、それなりのコツがあるのだが・・・。何だか、キム・ボムくんが、いつも剣や鞘のやり場に困っている---紐で腰にぶら下げたり、腰の後ろの帯に差したり、他人の部屋に忍び入る際などは、その辺に剣を立てかけたりと四苦八苦---風情だったので、次に剣士の役を引き受けた際には、ご参考に。因みに、武士道的見地より鑑みれば、鞘を捨てるという行為は、侍として敗北を意味するも同然となるわけで・・・。なお、豊臣秀吉軍の朝鮮出兵シーンで、分院を急襲した秀吉軍の雑兵たちが持っていた長刀は、槍に変更することもお忘れなきよう)

    ではでは、本日はこの辺で・・・。

    次は、山ノ内町をロケ地に描かれた2006年制作の韓国ドラマ----『天国の樹』についてでも書いてみようかな・・・。face02

    
  


Posted by ちよみ at 22:03Comments(0)ちょっと、一息 57

時代劇のありよう

時代劇のありよう



    今日の『ジョンイ』----ほぼ主役扱いのテド兄さん(キム・ボム)が絶命!!face08

    時代劇は、究極のファンタジーとはいうものの・・・「何でやねん?」の展開に少々面食らった。icon10

    ああ、彼独特なあの悲鳴にも似た甲高い絶叫(韓国語バージョン)がもう聴こえないかと思うと、ちょっと寂しい・・・。icon11

    聞くところによれば、韓国ドラマは視聴率至上主義。




    ゆえに、本国では本作品はあまり伸びがなかったとのことで、終章が早まったのは致し方なかったのか・・・。

    『善徳女王』が高視聴率を維持し、急きょ12話が追加されたのとは格段の違いだ。

    だが、わたし的には、この『火の女神 ジョンイ』----決して面白くなかったわけではない。

    いや、むしろ他の韓国ドラマに比べても女性陶工の半生というだけに劇中にはさまざまユニークな発見があり、かつ時代考証や歴史背景等はかなり雑だったが、一応豊臣秀吉なども登場したことで、より身近な感じがしてかなり楽しめた。

    確かに、このドラマに現実感や史実を求めることはまったく無意味だと覚悟すれば、少なくとも『太陽を抱く月(本国ではオバケドラマと呼ばれたほどに高視聴率を叩きだしたらしい)』よりは、納得出来たような気がする。

    わたしも時々時代物を書くが、時代劇の面白さとは、たった一滴の歴史の真実を核に、どれほどの『嘘』で周囲を塗り固めつつも如何に本物らしく大胆にストーリー展開できるか----というところにあるのではないかと思われる。

    『ジョンイ』という作品の紹介文には、『チャングムの誓い』『トンイ』などと並ぶ朝鮮初の女性沙器匠(陶工)の半生を描く歴史大作----と、あるものだから、日本人はNHK大河ドラマに匹敵するような格調高さを期待してしまうのだが、それがそもそもの勘違い。

    もっと気楽に観ることが出来る王道の娯楽時代劇----と、割り切った方がよいだろう。

    韓国ドラマ通の方による『韓国ドラマのベタ(お定まり)』といえば、記憶喪失、白血病、目が見えなくなるなどの事故や病気が悲壮感をもって劇中に組み込まれることと、加えて男装の麗人や常に主人公を見守る血のつながらない兄弟(もしくは姉妹)、主人公が恋心を懐く王族などの登場だという。 
   
    ドラマ『イ・サン』に登場するヒロイン・ソンヨンには、彼女の幼なじみのパク・テスと主人公・サン。『トンイ』では、やはり幼なじみのチョンス兄さんと王様----と、いった具合である。

    そして『ジョンイ』もこれまた例外にあらず、幼なじみでヒロイン・ジョン(ムン・グニョン)を優しく守り続けるテド兄さんと、初恋相手のジョンに対して誠実に想いを寄せる光海君(イ・サンユン)が存在する。

    正にこうしたお定まりごとを忠実すぎるほどに盛り込みつつ、女性陶工としてのサクセス・ストーリーも巧みに編み込みながら作り上げられているドラマといえるのだが、特に本国の若者たちにはこうした物語展開はもはや食傷気味に思えたのかもしれない。

    しかしながら、この食傷気味なドラマ展開が、白馬に乗った王子様願望にどっぷり浸れる少女マンガで育った日本の女子には意外に受けるという事実。

    劇中では、テド兄さんとして登場するキム・ボムの何処か女性的で冷涼な美しさの中にも剣を握った際に見せる炎の如き激しさを併せ持つギャップと、文字通り白馬の王子様さながらに騎乗姿も凛々しくたくましい光海君役のイ・サンユンの対比が、日本の若い女性たちの目を釘づけにしたに違いない。

    しかも、片時もそばから離れたくないと言わんばかりにヒロインに寄り添い、ジョンが辛い胸の内を語る台詞の間もそっと誰知られぬように彼女の背中をさすり続けているテドの様子はとても微笑ましく、その気遣いには「恐れ入りました」の一言だったが、実際に二人が恋人同士(実は、ムン・グニョンの方が二歳ほど年上)だったという事実を聞いて素直に納得した。face02

    ただ、そんな王道のストーリー中、日本人的な視点からみた場合、どうしても疑問に感じざるを得ない部分があった。

    それは、ジョンが育ての父親・ウルタムの無実を証明するため、何の罪もないアレルギー体質の信城君(光海君の弟)を未必の故意でアナフィラキシーショックに陥らせた下りである。

    いくらなんでも、それはあんまりでしょ・・・と、未だに引っかかっている。

    ジョンが真相を究明せんがために躍起になる気持ちは分からなくもないが、「そこまでしたら、お前も犯罪者と同じだ」と、きつくたしなめる人物が一人も描かれなかったことが何とももったいない。

    前のブログに、ドラマの登場人物たちそれぞれの立場に立ってみて考えるのも楽しいものだと書いたが、ここでもまた、ジョンの立場、テドの立場、光海君の立場、イ辺首(ジョンの腹違いの実兄で沙器匠長)の立場、ムン郎庁(ジョンの師匠)の立場などなど、色々な観点からドラマの別展開を予想してみるのも面白いかもしれない。

    放送分は二話を残すのみとなった。

    はてさて、物語の結末や如何に・・・。diary




                


Posted by ちよみ at 20:51Comments(0)ちょっと、一息 57

久しぶりに書こうか・・・

久しぶりに書こうか・・・
<韓国時代劇について>



    あまりに久しぶりのブログなので、書き方がおぼつかない・・・。face07

    今年も、もう師走・・・。

    一年経つのが速いのなんの・・・。

    近頃は、日々が束になって飛んで行く感がある。

    そうそう、我が街では現在、灯りで街を彩ろうというイベントが行なわれており、夜の街中もなかなかオツな雰囲気である。

    ところで、以前も少し本編で触れたかと思うのだが、目下の我が家の午後の楽しみといえば、SBCテレビで放送している韓国時代劇を観ること・・・。

    高齢になると、視力が衰えて来るのはしごく当然のことで、我が家の高齢者たちは、より自然光を意識した絵づらが暗めの日本のドラマよりも、舞台劇のごとく画面の色がはっきりとしていて美しい韓国ドラマの方が観やすいというのである。




    しかもドラマの内容が、ほぼ一定の法則にのっとって流れるさまは、俗に言う『水戸黄門方式(お定まり方式)』のようでもあり、次の場面展開がある程度想像しやすく、しかも視聴者にそうなって欲しいという期待感を懐かせるという、正に時代劇の王道となっているために、韓国ドラマが高齢者の間で人気だという理由でもあるのだろう。

    俳優たちの演技力の確かさもさることながら、殊にドラマに使用されている衣装や調度品、風景の素晴らしさはそれらを映像化する制作スタッフの技量の高さをも物語る。

    ヒロインを囲むイケメン軍団(韓国版F4ともF5ともいわれるらしい)が日本でも話題となった『善徳女王』などは、俳優陣が着ている豪華衣装を見ているだけでも楽しかった。

    それも男性陣の衣装が・・・。face05

    ヒロイン・トンマン女王を慕い過ぎたが故に、実母・ミシルに捨てられ、育ての恩師・ムンノにも捨てられた過去がトラウマとなり、いつかトンマンにさえも捨てられるのではないかという疑心暗鬼が高じて、自ら死地を招き身を滅ぼす悲運の剣客・ピダム(キム・ナムギル)が着ていた黒羽二重の如き漆黒の衣装は、常に人を信じたくても信じきれない彼の心の闇をも表現しているようで、184センチと長身のキム・ナムギル迫真の演技とも相まって、特に印象深かった。

    そして、そのピダムが盟友&恋敵・ユシン(オム・テウン)や親衛隊長・アルチョン(イ・スンヒョ)の剣により愛する人の目の前で壮絶な最期を向かえるさまは、かなりの迫力。

    ちょっと、心の弱い人には刺激が強すぎるのでは・・・?(千年の名や玉座よりも恋を選んだピダムの犠牲的胸中を想い、しばらく仕事が手に付かなかったと、のたもうた者あり)----と、さえ思われる名シーンとなった。

    脚本(ストーリーの運び方)や時代考証に少々の『?』があっても、終わりよければすべてよし----と、ばかりの強引さで大団円に持ち込む手法は、まるで精密機械のような、視聴者の気持ちよりもストーリー展開重視、制作者本位(近頃は更にこうした傾向が加速している)を優先する日本ドラマにはまず見られない納得のさせかたでもあり、さすがとしか言いようがない。

    また、これは最近気付いたことなのだが、韓国ドラマでは『手』の描き方一つにしても独特な意味合いがあるようだ。

    日本ドラマにはほとんどお目にかかれない繊細かつ微妙な感情表現を、俳優たちの手の動きで見せるというのも、韓国ドラマの見せ場の一つらしい。

    そういえば、『善徳女王』でも、ピダムが相手に信頼を寄せたり、逆に失望や不信感を募らせる場面で、『手を握る』『手を離される』----と、いったシーンがことさらの画面割りでよく使われていた。

    でも、思い返してみれば、こういう人間の内面重視ドラマって、日本も昔はたくさん作っていたんだよね・・・。face01

    さまざまな登場人物の立場になって、その人物の内面を深く探り、もしも自分ならばどう行動したであろうか・・・などを考えさせる教育に使用するのもありかも・・・なんて、韓国ドラマを教材としての視点からも見ている今日この頃。

    たとえば、『善徳女王』の最終回----亡くなる直前のトンマンと彼女に付き添うユシンの間に、このような会話台詞がある。

    「ユシン殿、昔、一緒に逃げようとしましたね・・・。覚えていますか?また、逃げましょうか・・・」
   
    「----答えに困ります。何故(なにゆえ)、そのような話を・・・」

    今にもこと切れようとしている想い人・トンマン女王に対して、ユシンがあくまでも忠臣として自らを律しつつ、それでも精一杯の愛情をこめて語りかける台詞なのだが、視聴者の中には首を傾げた人もいたそうだ。

    「自分なら、ああは言わない。あれでは、トンマンが救われなさすぎ」

    「あそこは、嘘でも『それもいいですね・・・』ぐらいのことは、言うべきでは・・・?」

    などなど----。

    自分がユシンの立場なら、果たしてどのような答え方をしたであろう・・・と、考え、想像を巡らすのも、また楽しい。

    次は、今放送中の『ジョンイ』についても考察してみようかなァ・・・。face06



    

          


Posted by ちよみ at 10:39Comments(0)ちょっと、一息 57

五月は忙しい

yama五月は忙しい



  
    今年の五月は、多忙だ。

    で、ブログの更新もままならない。face03

    先日、中学時代のクラスメートから、「今月の同級女子会に参加しませんか?」との誘いがあったが、残念ながら欠席を伝えた。

    忙しいといっても、大した仕事があるわけでもなく、要は病院通いが多いということ。

    病院という場所は、広さのせいもあってか、とにかく疲れる。

    ただでさえ、背中がいつもバキバキなのだから、帰宅後はグッタリしてしまう。

    常に精力的に動き回れる人たちが羨ましい。

    そんな中、最近の楽しみといえば、手作りのアイスコーヒーを飲みホッと一息つきながら、録画しておいた韓国時代劇を観ること。

    深夜ドラマも面白いものが多い。

    『怪奇恋愛作戦』などは、欠かさず観ていた。

    が、先日終わってしまって、こちらも残念。icon07




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Posted by ちよみ at 17:04Comments(0)ちょっと、一息 57

駆除するなら・・・今でしょ!

icon25駆除するなら・・・今でしょ!




    ついに、冬越ししてしまったマイマイガの幼虫が、あちらこちらで孵化。

    小さな黒い毛虫が、ワタワタの卵の周りにびっしりとうごめいている。face07

    しかも、この毛虫たち、何と一匹一匹が体から細い糸を出して、風に乗って飛ぶのだ。

    外干しした洗濯物などは、気を付けないと毛虫が付きっ放しのまま、たたまれてしまう。

    特に、白系統の色の洗濯物には注意が必要だ。

    今日は、去年、外湯の周りに産みつけられたマイマイガの卵を、地区の役員さんたちが総出で駆除していた。

    我が家でも、さっそく殺虫剤を買って来て、(近所の方のアドバイスにより)家の周りの壁にへばりついているワタワタに直に吹きかけた。

    と、これが案外効果があり、幼虫はワタワタの中でほぼ死滅する。

    もちろん、孵化してしまった幼虫にも効果がある。

    しかし、ほとんどの卵はかなり上の方に産みつけられているので、どうしても手が届かない場所も多い。

    あの卵がかえり、幼虫が蛾になってしまうとしたら、今年もまた、蛾との戦いが待っているのか・・・と、思うと今から気が重い。

    近年は、幼虫を食べてくれるはずのスズメの数も激減していると聞く。

    暖かくなったのは嬉しいが、早くもマイマイガ騒動の再勃発である。





    

      


Posted by ちよみ at 17:41Comments(2)ちょっと、一息 57

渋・安代方面まで散歩

volunteer渋・安代方面まで散歩



    
    雨降りだろうが何だろうが、散歩は欠かせない。

    近頃は頑張って、渋・安代方面まで散歩の距離を延ばすようにしている。

    すると、時々、タレントやお笑い芸人たちが街案内の番組を収録している現場にも遭遇する。

    しかし、住民の姿はほとんど見えない。

    一昨日の選挙報道でも伝えていたが、全国的に見ても地方の投票率は過去最低を記録したとか・・・。

    政治に関心がないとか、期待していないということよりも、アベノミクスの恩恵にもあずかれない地方の人々にとっては、明日の生活自体が大変で、選挙どころではないというのが本音なのだろうと思う。

    選挙や政治に世間の関心が向く時とは、ある程度生活にゆとりが持てて、他者を批判する知識を蓄えるだけの時間的余裕がある場合に限るのである。

    街に住民の姿が見えないということは、(もちろん、天候にも左右されるのだろうが・・・)動きたくても先立つものがないため、容易に身動きがとれないということなのだ。

    当然、気持ちも滅入るし、外へ出て人と会話をしたいなどとも思わなくなる。

    加えて、選挙期間中は、必ず景気が悪くなるというおまけ付きだ。

    観光客から聞いた話によれば、雨続きのせいもあってか、善光寺の御開帳の人出も、さほど多くはないとか・・・。

    北陸新幹線開業で、日帰り客が増え、長野市内のホテルや旅館も宿泊客獲得に四苦八苦だそうである。

    昔の人は言ったものだ。

    交通が便利になって、観光地が栄えた試しはないと----。

    さて、このたびの北陸新幹線開業----果たして、吉と出るか凶と出るか?face06





          


Posted by ちよみ at 16:32Comments(2)ちょっと、一息 57

湯田中駅周辺のおいしいお店

icon28湯田中駅周辺のおいしいお店



    近頃、観光客から

    「長野電鉄湯田中駅周辺に、おいしいものを食べながら、ちょっとくつろげるお店はないか」

    との質問を、たびたび受ける。

    で、ここ十数年、ほとんど外食らしい外食を経験したことがないわたしも、少しは近隣飲食店に関する知識を得ようと思い、先日、あるカフェ・レストランへお邪魔させて頂いた。

    小鳥のさえずりが心地よい閑静な林の中に立つ、素敵な隠れ家的カフェだ。

    春になると、周囲には見事な山桜が咲き競い、北欧風建物の洗練されたたたずまいはさらに趣きを増す。

    頂いた一杯のカプチーノも、ほっとするように温かで香り豊かなおいしさだった。

    そうなのだ。

    毎日の風景の中にとけ込み、普段はさして気にも留めないことなのだが、気付けば湯田中駅周辺にはおいしい飲食店がたくさんある。

    緑の幌型テントが目印のおしゃれな喫茶店や、アットホームな雰囲気が地域住民にも人気のカフェ、営業は夕方からというピザ店に、ラーメン、カツ丼などがうまい庶民派老舗食堂、町長さんも行きつけという知る人ぞ知る日本そばの名店、有名プロ野球選手も訪れた寿司店などなど・・・。

    ようやく長い冬も終わり、水ぬるみ暖かな日差しがふり注ぐ山笑う季節の到来。

    観光客の方たちには、温泉だけでなく、そんな湯田中駅周辺の味めぐりも楽しんでもらいたい。




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Posted by ちよみ at 19:12Comments(4)ちょっと、一息 56