クレプトマニア(窃盗癖)
2012年08月15日
クレプトマニア(窃盗癖)

「物を盗んでいるときだけ、生きている実感が持てた」。ある男性は悲しげに自分の心境を振り返り、別の男性は万引を繰り返した母親について「気づいてあげられなかった」と自分を責めた。特別に欲しい物ではないにもかかわらず、衝動的に万引を繰り返してしまう精神疾患の「クレプトマニア」(窃盗癖)。2人の男性はクレプトマニアに人生を翻弄された。適切な治療を受ければ改善されるというが、医療機関は少なく、専門家によると、最悪のケースでは家族から見放されたり、自殺に追い込まれたりする患者もいるという。(YAHOO!ニュース)
「万引を成功したときに感じるたまらない高揚感は抑えられなかった」
前者の、19歳の頃から万引きを続けていた国立大学出の男性理学療法士は、逮捕後にそう話したという。
そして、後者である万引きを繰り返していた母親もまた、息子と離れて暮らすようになり、息子の世話が出来なくなったことがきっかけで、万引きを始めてしまったのだそうである。
二人に共通する点があるとすれば、それは、万引きをする時の得も言われぬスリルと、万引き成功後の解き放たれるような達成感という精神状態の緊張と弛緩のギャップに、麻薬的快感を覚えていたということなのであろう。
人間には、必ずやり遂げ願望があり、仕事をするのもお金のためというよりは、何かをやり遂げたという達成感や満足感を得たいためという理由もあるのだそうだ。
ボランティアをする人たちが、まったくの無報酬であるにもかかわらず、何度でも率先して行なうのは、正にその「やり遂げ願望」が働くせいだという。
「誰かのために役に立ちたい」
人は、誰しもそうした気持ちを持っているものなのだが、その誰かが何処にも見当たらない場合は、手っ取り早くそれに近い達成感を得たいがために、万引きという極めて身近にあるスリルを選択してしまうのではないだろうか。
そうなると、万引きはもはや品物目当てではなく、盗む時のスリルと、成功したのちの達成感だけを得ることが目的となる。
万引き常習犯だった男性は、万引きで手に入れたものを店から一歩外へ出た途端に、ゴミ箱へ捨ててしまったこともあったそうだ。
これは、よく言うところの買い物依存症にも似ていて、こちらは、買い物をする時の店員のお世辞や「ありがとうございます」の言葉を聞きたいという思いだけが目的化している症状なのだそうだ。
そのため、買ってしまった商品には何の興味もないので、患者の家の中には包装紙さえ解かない品物が山のように積み上がっているということも珍しくないのだという。
現在は、服役も終えて精神的リハビリを受け、社会復帰しているこの理学療法士の男性だが、またちょっとしたきっかけが元で万引きをしてしまうかもしれないという、不安を常に抱えているという。
「自分は生きている」という実感を得たいがために万引きを繰り返すクレプトマニア(窃盗癖)だが、その背景にあるのは、心から満たされることのない出口の見えない寂しさなのではないだろうか。
<今日のおまけ>
ロンドンオリンピックの閉会式、実は観るのを忘れてしまいました。
大勢の有名アーティストたちが耳馴染みのある楽曲を披露したそうで、音楽ファンは視聴を楽しみにしていたようですが、実況中継をしていたNHKのアナウンサーたちは、そんなアーティストのパフォーマンスを無視して、オリンピックを総括するためのおしゃべりを続けていたのだとか・・・。
それに激怒した人たちは、ツイッターなどで「NHK黙れ!」「アナウンサーうるさい!」といった、書き込みで怒りをぶちまけたようですね。
確かに、イギリス人アーティストのファンならば、怒り心頭といったところでしょうが、NHKの主な視聴者のほとんどは60歳以上の年配者ですから、彼らにとってみれば馴染みのない外国人歌手の紹介など、もしも聞いたところでチンプンカンプンだったことでしょう。
もしも、逆にアナウンサーが、高齢者にとって関心も興味もないアーティストの名前を連呼していたら、ツイッターどころの騒ぎではなく、NHKに直に「アナウンサーの説明うるさい!」「どうでもいい外人の名前ばかり呼ぶな!」と、お叱りの電話が殺到したのではないでしょうか。
NHKは、おそらくそうしたことまでもしっかりと計算した上で実況していたのだと思いますよ。
ロンドンオリンピックの閉会式、実は観るのを忘れてしまいました。
大勢の有名アーティストたちが耳馴染みのある楽曲を披露したそうで、音楽ファンは視聴を楽しみにしていたようですが、実況中継をしていたNHKのアナウンサーたちは、そんなアーティストのパフォーマンスを無視して、オリンピックを総括するためのおしゃべりを続けていたのだとか・・・。
それに激怒した人たちは、ツイッターなどで「NHK黙れ!」「アナウンサーうるさい!」といった、書き込みで怒りをぶちまけたようですね。
確かに、イギリス人アーティストのファンならば、怒り心頭といったところでしょうが、NHKの主な視聴者のほとんどは60歳以上の年配者ですから、彼らにとってみれば馴染みのない外国人歌手の紹介など、もしも聞いたところでチンプンカンプンだったことでしょう。
もしも、逆にアナウンサーが、高齢者にとって関心も興味もないアーティストの名前を連呼していたら、ツイッターどころの騒ぎではなく、NHKに直に「アナウンサーの説明うるさい!」「どうでもいい外人の名前ばかり呼ぶな!」と、お叱りの電話が殺到したのではないでしょうか。
NHKは、おそらくそうしたことまでもしっかりと計算した上で実況していたのだと思いますよ。
Posted by ちよみ at 14:35│Comments(4)
│ちょっと、一息 24
この記事へのコメント
こんばんは、ちよみさん。
オリンピックの閉会式、私もそのアナウンサーにウンザリした一人ですが…
>NHKの主な視聴者のほとんどは60歳以上の年配者
これに関してオリンピック開催期間中に限ればそうでもないのでは?
もちろん普段の日常では仰っているとおりでしょう。
そして問題になっている解説が高齢者に対しての配慮であるなら、
代わりとして若年層に対しての配慮が蔑ろになってしまうのは少し違うように思います。
普段はともかく、この時はあらゆる層の視聴者がいると想定出来るでしょうし、
また公共放送でのお得意様贔屓も良くないでしょう。
どちらの視聴者に対しても配慮した、いっそ解説無しといった方法もあったように思います。
もしくは副音声、他チャンネルといった選択肢も。
そもそも閉会式のテーマが「英国の音楽」ですから、
やはりそれを無視した解説というのはいかがなものかと私は考えます。
個人的には知らない国の文化を知る良い機会になると思っていましたが、
高齢者にとっては興味が無い、むしろ邪魔になるものなのですね。
なるほど…
皆が満足の出来る方法だと良かったですね。
オリンピックの閉会式、私もそのアナウンサーにウンザリした一人ですが…
>NHKの主な視聴者のほとんどは60歳以上の年配者
これに関してオリンピック開催期間中に限ればそうでもないのでは?
もちろん普段の日常では仰っているとおりでしょう。
そして問題になっている解説が高齢者に対しての配慮であるなら、
代わりとして若年層に対しての配慮が蔑ろになってしまうのは少し違うように思います。
普段はともかく、この時はあらゆる層の視聴者がいると想定出来るでしょうし、
また公共放送でのお得意様贔屓も良くないでしょう。
どちらの視聴者に対しても配慮した、いっそ解説無しといった方法もあったように思います。
もしくは副音声、他チャンネルといった選択肢も。
そもそも閉会式のテーマが「英国の音楽」ですから、
やはりそれを無視した解説というのはいかがなものかと私は考えます。
個人的には知らない国の文化を知る良い機会になると思っていましたが、
高齢者にとっては興味が無い、むしろ邪魔になるものなのですね。
なるほど…
皆が満足の出来る方法だと良かったですね。
Posted by いぬお
at 2012年08月16日 00:13

某国選手の政治的メッセージで揉めている時に、レノンの「イマジン」が流れたのが印象的でしたね。
国境なんて無いと想像してごらん と歌うレノンの歌を、あのプラカードを掲げた選手がもしも聴いていたらどう思ったでしょうか。
それにしてもセルジオ越後しは、あの行動を正当化していますが、越後氏は五輪憲章知らないのでしょうかね?
国境なんて無いと想像してごらん と歌うレノンの歌を、あのプラカードを掲げた選手がもしも聴いていたらどう思ったでしょうか。
それにしてもセルジオ越後しは、あの行動を正当化していますが、越後氏は五輪憲章知らないのでしょうかね?
Posted by DT33
at 2012年08月16日 03:23

いぬおさまへ>
こんにちは。
いぬおさんも、NHKのアナウンサーのおしゃべりには閉口されたんですね。
わたしは、洋楽にはあまり関心がないものですから、閉会式を観なくても、さほど失望感はありませんでした。
ただ、好きな方は確かにせっかくの音楽をおしゃべりで台無しにされては腹も立ちますよね。ひいきのアーティストを「有名歌手」の一言でスルーされればガッカリもします。
そうですね。
色々な世代の人が閉会式を観ていることを考慮して、副音声や他チャンネルを使うなどの配慮も必要だったかもしれません。ただ、オリンピックの放送権はかなり複雑だそうですから、それが可能だったのかは判りませんが・・・。
この不景気ですから、NHKも出来るだけ放送を安上がりに済ませたかったのかもしれませんね。しかも、視聴料を真面目に払っているのは大半が高齢者ですし、高齢者は、おしなべて眠りが浅いので、意外に夜中もテレビをつけている人が多いものです。(音がしていると寂しさがまぎれるそうです)
そして、これだけインターネット上ではNHKアナウンサーのおしゃべりに若者たちの不満が爆発しているにもかかわらず、局への直接の苦情は大してなかったというのも不思議なのですが・・・。「視聴料をお支払いですか?」と、訊かれるのが嫌だったのでしょうか?
まあ、いずれにしてもNHKは、最近かなり視聴料に敏感になっているようですから、どうしても番組内容に偏りが生じるのかもしれません。でも、一応、未だ国営放送という性格を持つ以上、出来れば老若男女が満遍なく楽しめる番組構成をお願いしたいものですね。
こんにちは。
いぬおさんも、NHKのアナウンサーのおしゃべりには閉口されたんですね。
わたしは、洋楽にはあまり関心がないものですから、閉会式を観なくても、さほど失望感はありませんでした。
ただ、好きな方は確かにせっかくの音楽をおしゃべりで台無しにされては腹も立ちますよね。ひいきのアーティストを「有名歌手」の一言でスルーされればガッカリもします。
そうですね。
色々な世代の人が閉会式を観ていることを考慮して、副音声や他チャンネルを使うなどの配慮も必要だったかもしれません。ただ、オリンピックの放送権はかなり複雑だそうですから、それが可能だったのかは判りませんが・・・。
この不景気ですから、NHKも出来るだけ放送を安上がりに済ませたかったのかもしれませんね。しかも、視聴料を真面目に払っているのは大半が高齢者ですし、高齢者は、おしなべて眠りが浅いので、意外に夜中もテレビをつけている人が多いものです。(音がしていると寂しさがまぎれるそうです)
そして、これだけインターネット上ではNHKアナウンサーのおしゃべりに若者たちの不満が爆発しているにもかかわらず、局への直接の苦情は大してなかったというのも不思議なのですが・・・。「視聴料をお支払いですか?」と、訊かれるのが嫌だったのでしょうか?
まあ、いずれにしてもNHKは、最近かなり視聴料に敏感になっているようですから、どうしても番組内容に偏りが生じるのかもしれません。でも、一応、未だ国営放送という性格を持つ以上、出来れば老若男女が満遍なく楽しめる番組構成をお願いしたいものですね。
Posted by ちよみ
at 2012年08月16日 11:49

DT33さまへ>
こんにちは。
そうですか。
閉会式には「イマジン」が流れたんですか。それは、あのプラカードを掲げた韓国選手やそれを渡した観客に対しての皮肉でしたね。国内事情は大事かもしれませんが、それを大義名分にして、「日本を冒涜するのは、何があろうと許される」というような狭量を続ける限り、世界から冷やかな視線を投じられても仕方がないと思います。
とはいえ、野田総理の「すべて他人事」的な性格には、韓国大統領でなくてもカチンときますが・・・。
セルジオ越後氏は、韓国選手の行動を肯定したんですか。サッカーではピッチ内で政治的主張をしてもいいのでしょうか?
Wカップではどうなのか判りませんが、少なくともオリンピックでは許される行動ではないですよね。
こんにちは。
そうですか。
閉会式には「イマジン」が流れたんですか。それは、あのプラカードを掲げた韓国選手やそれを渡した観客に対しての皮肉でしたね。国内事情は大事かもしれませんが、それを大義名分にして、「日本を冒涜するのは、何があろうと許される」というような狭量を続ける限り、世界から冷やかな視線を投じられても仕方がないと思います。
とはいえ、野田総理の「すべて他人事」的な性格には、韓国大統領でなくてもカチンときますが・・・。
セルジオ越後氏は、韓国選手の行動を肯定したんですか。サッカーではピッチ内で政治的主張をしてもいいのでしょうか?
Wカップではどうなのか判りませんが、少なくともオリンピックでは許される行動ではないですよね。
Posted by ちよみ
at 2012年08月16日 12:05

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