あなたには説明力があるか?
2012年08月21日
あなたには説明力があるか?

ヤフー知恵袋を読んでいて時々思うのだが、投稿者が何を言いたいのか良く判らない質問文がある。
ある投稿は、今風の書き方である「そうゆぅことを・・・」とか「こんにちわ」などの幼稚なひらがなを連ねて文章が進んで行くので、それだけでも読みづらいのだが、とにかく感情が先走り過ぎて、状況説明がメチャクチャなのである。
文章の途中から、彼女という言葉が入って来るのだが、その彼女が投稿者自身のことなのか、それとも別の女性を指すのかも次第にこんがらがって来てしまっていた。

女性が三人出て来たら、その三人がそれぞれ誰なのかを読んでいる人にしっかりと判ってもらわなければならない。
そして、次に大切なことは、文章が自分本位にならないということだ。
自分は知っていても、読んでいる相手は初めて知る話ばかりなのだから、状況説明も出来るだけ詳細に行なう方が良いだろう。
さらに、そうした状況説明に欠かせないのは、物の名称や用語である。
物の名前が判らなければ、それが何というものでどのような使い方をすればいいのかも、相手に納得させることは出来ない。
その投稿者の文章は、これらがしっかりと書けていなかったために、回答者からの返事は、投稿内容である悩み相談に対する回答ではなく、
「それよりも、あんた小学校からもう一度作文の勉強し直せば?」
「こんな判りにくい文章しか書けないなんて、まずはそっちの方を心配しろよ」
「話が見えないので、答えようがありません。ごめんなさい」
というものが多かった。
ブログを書いていても、確かにいちいち状況説明をするのが煩わしいこともある。
もっと手っ取り早く自分だけが判る言葉で出来事を羅列したいと思うこともあるが、それでは読んで下さる人たちには実に不親切な文章になってしまう。
あなたには、他人に言いたいことを理解してもらえるだけの説明力があるだろうか?
読んでいる人が文脈を通して矛盾や疑問を感じない----そんな文章が書けているだろうか?
他人に正確に物事を伝えるということは、簡単なようで意外と難しいものなのである。
<今日のおまけ>
夕方、湯上りで共同浴場から出た時、男湯の前に白い人影のようなものがしゃがみ込んでいるのが横目に入った。
「え?」
と、思わず二度見すると、小柄なおじさんがランニング姿でちょこんと座っている。
「何だろう・・・?」
と、思いながらも、そのまま行き過ぎようとした背後から、
「あの~~」
と、声をかけられた。一瞬、ギョッとして振り向いたところ、
「風呂の中へ鍵を忘れたままドアを閉めたんで、取り出したいんだけれど開けられねェんだ。悪いけど、鍵、開けてくれないかい?」
あ~、そういうことだったんだね。----と、合点して、持っていた鍵で男湯のドアを開けてあげた。
まだ大魔が時には少し早かったが、ちょっと焦った出来事だった。
夕方、湯上りで共同浴場から出た時、男湯の前に白い人影のようなものがしゃがみ込んでいるのが横目に入った。
「え?」
と、思わず二度見すると、小柄なおじさんがランニング姿でちょこんと座っている。
「何だろう・・・?」
と、思いながらも、そのまま行き過ぎようとした背後から、
「あの~~」
と、声をかけられた。一瞬、ギョッとして振り向いたところ、
「風呂の中へ鍵を忘れたままドアを閉めたんで、取り出したいんだけれど開けられねェんだ。悪いけど、鍵、開けてくれないかい?」
あ~、そういうことだったんだね。----と、合点して、持っていた鍵で男湯のドアを開けてあげた。
まだ大魔が時には少し早かったが、ちょっと焦った出来事だった。
Posted by ちよみ at 22:43│Comments(0)
│ちょっと、一息 25
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