医師不足は都会にも・・・

医師不足は都会にも・・・school




    日本中で小児科医が不足しているという話題を、あるテレビ番組の特集で取り上げていたのだが、小児科を受診した際に待たされる時間の長さにも患者は困っているという。

    その主な理由としては、核家族化が進んだせいで、子育て経験豊富な祖父母のアドバイスがもらえない母親たちの、医師への依存度がこれまで以上に高くなっているからだと専門家は説明していた。

    医師不足は都会にも・・・昔なら、我が子が風邪をひいても、少しぐらいの咳や鼻水では、病院へなど連れて行かなかったが、今の母親たちは簡単に受診するという。

    子供の治療に対する母親たちの要望も多く、ただでさえ少ない小児科医たちは、一人の患者に時間を割かれ、どうしても必然的に患者の待ち時間も長くせざるを得ないのだそうである。

    また、医師不足が加速している背景には、超高齢化による高齢者の急速な増加があるという。

    しかも、医師数の大半は、医師の養成施設である医学部や医大が過剰にある西日本に集中しており、一般には医師が多いと思われていた千葉県、埼玉県、神奈川県などのいわゆる東京のベッドタウンと呼ばれている地域ほど、医師不足が顕著なのだとか。

    要するに、東京を除く首都圏はもちろん、東日本の各県は、人口あたりの医師養成機関数がとにかく少ないというのである。

    とはいえ、如何に医師といえども、やはり生まれ育った地元や、出身大学のある地域で仕事をしたいという思いがあるため、西日本の医師が、東日本の過疎地へ赴任してまでも働きたいとは思わないのが、そもそもの医師の偏在を生み出している原因だといわれる。

    病院を警察の交番や消防署のように、強制的に満遍なく全国に配置すればいいのに----と、いう声も多いが、医師や看護師の協力なくしては、それも難しい。

    番組内では、国民は皆、ほぼ同額の国民健康保険料を支払っているにもかかわらず、希望の病院にかかることが出来る人とそうでない人がいるのは明らかに差別だ----という視聴者からのツイッターも紹介されていた。

    病気の子供を抱える母親の中には、いつ子供の体調が悪くなってもすぐに受診出来るようにと、夫には単身赴任をしてもらう形で、自分と子供は地元を離れて病院数の多い地域へ引っ越して来たという人もいるという。

    この前もこのブログに書いたが、西日本に医師養成機関が集中しているのは、明治維新後の薩長の医療政策によるもので、幕府に加担した東日本の各県への制裁の意味もあるのだそうだが、四国のある県などはあの少ない人口の地域に四つもの医大が集中しているのだそうである。

    驚くべき話だ。

    そんな医師余剰地域と、医師不足の地域の医師数を均等にならさなければ、今の医師不足の抜本的解決は望めない。

    現状のままでは、どれほど、医師の養成を増やしたところで、この西高東低の偏りはなくならないだろうと、番組は結論付けていた。

       

<今日のおまけ>

    「日曜劇場 MONSTERS」----SMAP・香取慎吾と山下智久が主演の刑事ドラマだが、番宣に誘われる形で初めて観てみた。

    「相棒」と「古畑任三郎」を足して二で割ったような・・・といえばいいのかな?

    推理の組み立て方はそれなりに良く出来ていると思うのだが、香取慎吾の演技があまりに大げさで、変わり者を通り越して奇怪に感じてしまう。face08

    鬱陶しさの方が勝ってしまい、あそこまで奇抜な表情や身ぶり手ぶりをする意味が判らない。

    これと似ている刑事ドラマに、NHKの「土曜ドラマSP 実験刑事トトリ」があるが、こちらの方がまだ落ち着いてストーリーに集中出来る。face01

    このドラマも、警視庁捜査一課の若い刑事と中年新人刑事のコンビが、巧みな推理で真犯人を追いつめて行くという点では、「MONSTERS」に類似しているといえるが、犯人と被害者の心情などは「MONSTERS」に比べて、より詳しく描かれているように思う。

    

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