会話をしたいだけの人

会話をしたいだけの人house




    商店を経営していると、色々なお客さんがやってくる。

    今日は、40代ぐらいの男性が入って来たのだが、特別買い物をする風もなく店内を眺めているので、

    「何か、お探しですか?」

    と、訊ねると、それには答えずに、

    「小布施へ行って来たんだけれど、小布施は・・・・でしたよ」
会話をしたいだけの人
    とか、

    「地獄谷は、最近かなり有名になりましたね」

    とか、そんな話を始めてしまった。

    そして、ひとしきり話し終えると、そのまま店から出て行った。もちろん、最後まで買い物はしなかった。

    このところ、こういう話をするためだけに来るお客さんが実に増えた。

    ある年配女性などは、家族の愚痴や自身のおいたちまでも延々としゃべり続けただけで、何も買わずに立ち去ったこともある。

    とにかく、誰かに自分の話を聞いてもらいたい。

    自分が、ここにいるということを知って欲しい----そんな人たちが多くなって来たのだろうと思う。

    インターネットのSNSを使ってコミュニケーションを求める人々が増えたのも、結局は話し相手が欲しいからなのだろう。

    わたしの周りにも、口には出さないまでもこうしたサイトを利用している人たちは何人もいる。

    「うちの娘、もう40歳にもなるのに、まだ独身だし、外の人たちと付き合うこともしないで、四六時中パソコンと睨めっこしているんだよ。インターネットでしゃべる相手が多すぎて、ご飯を食べる暇もないみたい。あんなので、楽しいんだろうか?何だか心配だよね」

    近所の主婦がこぼしていた。

    他人に話を聞いてもらいたい気持ちは判るし、こちらも時間さえ許せば話し相手にもならせてもらうことはやぶさかではないが、そこはやはりギブアンドテイクでお願いしたいものである。




<今日のおまけ>

    「肉は国産じゃなければ食べない」「野菜は地元産のものに限る」

    こんなことばかり言っている人が、アメリカやオーストラリア産の牛肉に中国産のキャベツを使っている牛丼を平気で食べに行くという心理が判らない。

    コンビニのお弁当なんか、すべて外国産食材で作られているといっても過言ではないそうだ。

    出来る限り安価な食品が欲しいのに、国内産にこだわるという矛盾を起こしているのが、今の消費者なのだという。

    また、毎日、大量のサプリメントを飲みながら美と健康を追求している人がいる。

    でも、快眠、快食、快便----規則正しい生活に勝るサプリメントなど、本当はないんですけれどね。

    

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