昔はにぎやかだった・・・
2014年02月12日

今日、我が家へやって来た年配の男性スキー客が話していた。
「何十年か前にもスキーをしにこちらへ来たことがあるんだけれど、街の中はとてもにぎやかで、ネオンがまぶしいくらいに点いていて、身動きが出来ないほど人通りも多かった。
駅はスキー客で大混雑。自分のスキー板がちゃんと見付かるか心配だった。それが、久しぶりに来てみると、あまりに街中が寂しいので、違う場所へ来てしまったのかと不安になったくらいだ」
街の活気のなさの原点は、長野オリンピックを招致した際に造った、中野市から志賀高原へ直接行くことが出来るオリンピック道路にあるといっても過言ではないだろう。
加えてこの大震災不況や住民の高齢化などが、追い打ちをかけた格好になっている。
それでも、これまで世界各地のスキー場を滑った経験を持つというその男性は、志賀高原の雪が忘れられず、今回は仲間のスキーヤーたちと町内の旅館に長逗留しながら志賀高原や北志賀の各スキー場を回っているのだそうだ。
そんな中で気付いたことは、ゲレンデにいるスキーヤーのほとんどが、自分のような年配者だということだと話す。
「若者の姿は、ほとんど見ない。今時の若者は、寒くて冷たいウインタースポーツには興味がないようだ。お金もないので、スキーウエアや板も買えないだろうし、ましてやホテルへ宿泊してまでスキーやスノーボードを楽しむなどという贅沢が出来るはずもないんだろうね」
近頃は、ゲレンデの食事(通称・ゲレ食)の味にもこだわりを見せることで、スキー客離れを食い止めようという試みがなされているやにも聞くが、景気が良くなって就職率が上がり、若者たちの財布のひもが緩まなければ、そうしたスキー場の努力も報われることはない。
さらに、その男性客が言うことには、
「今は、温泉が客を引く時代ではない。わたしのような都会の住人でさえ、都市の真ん中に造られている天然温泉施設で毎日のように入浴しているのだから、温泉場の魅力も薄れたということなんだろうね」
だそうである。

1980年代の志賀高原
Posted by ちよみ at 20:43│Comments(4)
│ちょっと、一息 55
この記事へのコメント
写真は一ノ瀬ですか
80~90年代は何処のスキー場も土日はリフト待ち30分は普通で、食事は席の確保の為に時間をずらしたりしたものですが、現在は平日行くと時々貸切状態になっています
御昼時など「俺の為にリフトが動いている」と錯覚してしまいます
80~90年代は何処のスキー場も土日はリフト待ち30分は普通で、食事は席の確保の為に時間をずらしたりしたものですが、現在は平日行くと時々貸切状態になっています
御昼時など「俺の為にリフトが動いている」と錯覚してしまいます
Posted by DT33
at 2014年02月13日 00:31

DT33さまへ>
こんばんは。
返事、遅くなってすみません。
写真が何処で撮られたものなのか、実はよく知らないのです。この写真は、かつてオーストラリアの大学生たちが志賀高原でスキーをした際に、付き添いの地元の人が撮影したもので、その記事を書くために提供して頂きました。
本当に、あの頃は何処のスキー場も、ものすごい人出でしたね。ゲレンデを滑る時も、他のスキーヤーにぶつかるのではないかと不安になったくらいです。今や、ウインタースポーツは用具やウエアなどにお金がかかるということもあり敬遠されがちですが、ソチ五輪を機会に、以前の活気が戻って欲しいものです。
こんばんは。
返事、遅くなってすみません。
写真が何処で撮られたものなのか、実はよく知らないのです。この写真は、かつてオーストラリアの大学生たちが志賀高原でスキーをした際に、付き添いの地元の人が撮影したもので、その記事を書くために提供して頂きました。
本当に、あの頃は何処のスキー場も、ものすごい人出でしたね。ゲレンデを滑る時も、他のスキーヤーにぶつかるのではないかと不安になったくらいです。今や、ウインタースポーツは用具やウエアなどにお金がかかるということもあり敬遠されがちですが、ソチ五輪を機会に、以前の活気が戻って欲しいものです。
Posted by ちよみ
at 2014年02月16日 19:10

こんにちは。
スキー場のお話、昔はそんなに人出があったんですね。
私は映像でしか当時の事を知らないのですが、
確かにゲレンデは人で埋め尽くされていて、
リフト乗り場にもものすごい行列が出来ているのを見て、
こんなに混んでたの?!と驚きました。
ただ、あの時の活気が異常なのであって、
今のスキー場に人が少ないとも思えないんですよね。
週末にはリフト乗り場で並ぶこともありましたし、
レストランは座るところが無くてうんざりしてしまいました。
そうは言ってもブームの時と比べてずっとマシなのでしょうけど…
正直私には今くらいの人出が限界ですね。
これ以上多いと気持ちよく滑ることが出来なくて、
また行こう!という気にはならないかもしれません。
そして若者が少ないというお話ですが、
昔と比べてスキー場ごとに棲み分けしているように思います。
この前行った竜王などはむしろ若者が多くてビックリしたくらいですから…
ただスキーをする若者が少ないのは確かで、みんなスノーボードばかりでしたね。
スキー場のお話、昔はそんなに人出があったんですね。
私は映像でしか当時の事を知らないのですが、
確かにゲレンデは人で埋め尽くされていて、
リフト乗り場にもものすごい行列が出来ているのを見て、
こんなに混んでたの?!と驚きました。
ただ、あの時の活気が異常なのであって、
今のスキー場に人が少ないとも思えないんですよね。
週末にはリフト乗り場で並ぶこともありましたし、
レストランは座るところが無くてうんざりしてしまいました。
そうは言ってもブームの時と比べてずっとマシなのでしょうけど…
正直私には今くらいの人出が限界ですね。
これ以上多いと気持ちよく滑ることが出来なくて、
また行こう!という気にはならないかもしれません。
そして若者が少ないというお話ですが、
昔と比べてスキー場ごとに棲み分けしているように思います。
この前行った竜王などはむしろ若者が多くてビックリしたくらいですから…
ただスキーをする若者が少ないのは確かで、みんなスノーボードばかりでしたね。
Posted by いぬお
at 2014年02月17日 16:08

いぬおさまへ>
こんばんは。
昔のスキー場の活気は、今では想像出来ないくらいのものすごさでした。でも、それで何とか採算がとれていたわけで、現在程度の集客では、何処のスキー場も赤字なのではないでしょうか。志賀高原の老舗ホテルが幾つも廃業に追い込まれていることでも経営実態が判ります。
若者は、スキーよりもスノーボードを好むようですね。用具もスキーよりは安価で済みますし・・・。
ただ、本気でスキー場の活性化を考えるならば、日帰り客ではなく宿泊客を増やすことが必要なのだと思います。昔のスキー客は、ほとんどが泊まり客でした。スキーのあとは地元の街へ繰り出し、それなりの経済効果を生み出していたものです。
スキー場関係者も、おそらくはただ単にスキー客数が伸びればいいと考えているのではなく、宿泊客の増加が欲しいのだと思います。
こんばんは。
昔のスキー場の活気は、今では想像出来ないくらいのものすごさでした。でも、それで何とか採算がとれていたわけで、現在程度の集客では、何処のスキー場も赤字なのではないでしょうか。志賀高原の老舗ホテルが幾つも廃業に追い込まれていることでも経営実態が判ります。
若者は、スキーよりもスノーボードを好むようですね。用具もスキーよりは安価で済みますし・・・。
ただ、本気でスキー場の活性化を考えるならば、日帰り客ではなく宿泊客を増やすことが必要なのだと思います。昔のスキー客は、ほとんどが泊まり客でした。スキーのあとは地元の街へ繰り出し、それなりの経済効果を生み出していたものです。
スキー場関係者も、おそらくはただ単にスキー客数が伸びればいいと考えているのではなく、宿泊客の増加が欲しいのだと思います。
Posted by ちよみ
at 2014年02月20日 21:11

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