ちょっと、一服・・・・・42
2009年05月16日
~ 今 日 の 雑 感 ~
野生の猿の話
わたしの家の近所には、時々、山から下りて来た野生の日本猿が出没します。
ごく最近も、一頭のかなり大きなオス猿が、住宅街へ現われました。
人家の屋根から屋根へ我が物顔でのし歩き、人里へ下りて来ているにもかかわらず、人間を恐れる様子など微塵も見せません。屋根の上では、放尿をしたり、時には糞までします。わたしの家のベランダも、猿の歩いた足跡がくっきりと残り、これが、かなりの油足と見えて、簡単な水洗いでは落ちないほどなのです。

家によっては、開けていた窓から部屋の中へ飛び込まれ、部屋中がめちゃくちゃにひっくり返されてしまったというお宅もあります。また、商店などは、商売用の食品類を盗まれたり、旅館関係では、宿泊客のバッグが奪われ、大騒ぎになったことまでありました。
それでも、最近は、あまり頻繁に猿を街中で目撃することはなくなりましたが、以前は、何頭ものはぐれ猿が出没し、通行人を襲ったり、畑の作物を荒らしたりと、やりたい放題だったのです。
ちょうど、そんな頃、わたしの家も、そうした猿のターゲットになってしまったことがありました。
ある夏のことです。ちょうど、我が家には、親戚の人たちが来ていまして、障子を閉めた居間で話をしていましたところ、隣の台所で、何かゴソゴソと、音がします。しかし、開けてある小窓から風でも入ってそんな音がしているのだろうぐらいに思っていたため、わたしも、親戚の人たちも、まったく気にせず、話しに夢中になっていたのです。
すると、しばらくして、また、ガサッ、ガサッ、と、いうような音がします。さすがに、これはおかしいと感じたわたしが、そうっと障子を開けて、台所の方を見ますと、いきなり、何か大きな黒い物が目の前をパッと横切り、洗面所の台を踏み越えて、小窓から外へと飛び出したのでした。
「なにっ!?」

驚いて、その小窓の方へ駆け寄りますと、そのすぐ軒を接している隣家のトタン屋根の上に、野生の猿が一頭、子供の猿を左手に抱いて、ちょこんと座っているではありませんか。そして、そのもう片方の手には、しっかりと、我が家の台所にあったはずの一房のバナナが抱えられていたのです。
「猿に、バナナを盗られた!」

わたしが、びっくりして声をあげたので、親戚の人たちも台所へとやって来たのですが、その直後、母猿は、子猿とバナナを抱えたまま、一目散にそこからいなくなりました。
しばらくして、親戚の人も帰り、何だか、自分の気渡りのなさが残念で仕方がない思いのまま、二階へと上がったわたしは、そこで、再びその母猿を目撃するのです。それは、我が家のベランダで、先ほど、台所から盗んだバナナを、ちゃんと皮を剥いて、母猿が子猿に食べさせている姿でした。
たぶん、この親子猿は山の猿の群れからはぐれてしまい、食べ物を求めて、人家に侵入したものと思われましたが、正直、そんな姿を見せられてしまっては、こちらも怒鳴り付けることも出来ませんでした。
やがて、母子猿は、ベランダから去り、ベランダには、剝かれたバナナの皮だけが無造作に投げ捨てられていました。その後、猿は二度とうちへはやって来ませんでしたが、やはり、用心のために、隣家に接する小窓には、金網を取り付けました。
ところで、皆さんは、猿の鳴き声を聞いたことがありますか?「キイー、キイー」とか、「キッ、キッ」とか、そんな風に鳴くんじゃないかと思いますよね。でも、仲間同士で呼び合う時は、「ホウ、ホウ、ホウ」というような、山鳩でも鳴くような声を出すこともあるのです。夕方時分、辺りが暗くなりかけた頃に、山の方で、そんな鳴き声が聞こえたら、それは、もしかしたら猿の鳴き声なのかもしれませんよ。
*** 写真は、石膏のマリアと幼いキリストの像ですが、ちょっと撮影の仕方を工夫しました。面白い感じに仕上がりました。(^_-)-☆
Posted by ちよみ at 23:33│Comments(2)
│ちょっと、一服・・・・・ Ⅱ
この記事へのコメント
「ほら、お婆さんが畑の畦で休んでるわよ」
「バ~カ、アレは猿だよ」
「えぇ~!?」
山田温泉に向かう道すがらの我々の会話。
これからも猿害、増えそうですね。
「バ~カ、アレは猿だよ」
「えぇ~!?」
山田温泉に向かう道すがらの我々の会話。
これからも猿害、増えそうですね。
Posted by 室長
at 2009年05月18日 08:59

室長さまへ>
只今、退院いたしました。入院中もお読み頂き、誠にありがとうございます。
猿という生き物には、どういう感情を持ったらいいのか、時々判らなくなります。子猿などを見ますと、本当に可愛いですが、平気で人間を襲う凶暴な猿もいます。この親猿は、子供にバナナを食べさせたいばかりに、危険を承知で人家まで入り込んだのでしょうし、そういうことを考えると、安易に捕殺という手段も執れないような気がします。ジレンマですね。
それにしても、猿をお婆さんと見間違えるとは、よほど人間臭そうな格好の猿だったのですね。(笑)
只今、退院いたしました。入院中もお読み頂き、誠にありがとうございます。
猿という生き物には、どういう感情を持ったらいいのか、時々判らなくなります。子猿などを見ますと、本当に可愛いですが、平気で人間を襲う凶暴な猿もいます。この親猿は、子供にバナナを食べさせたいばかりに、危険を承知で人家まで入り込んだのでしょうし、そういうことを考えると、安易に捕殺という手段も執れないような気がします。ジレンマですね。
それにしても、猿をお婆さんと見間違えるとは、よほど人間臭そうな格好の猿だったのですね。(笑)
Posted by ちよみ
at 2009年05月19日 11:59

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