入院病棟24時 2・・・・・48
2009年05月22日
~ 今 日 の 雑 感 ~
入院病棟24時 Ⅱ
田舎の総合病院の外科入院病棟で起きる、様々な人間模様を、一患者でもある、わたしなりの視点から書いてみます。
医師や看護師たちの来ている白衣は、一般の洗濯機で洗うことはタブーです。こういう白衣は、すべて危険物扱いですから、ちゃんとしかるべき業者さんに依頼して洗濯をしてもらうように決められているそうです。そして、これは、ある外科医に聞いた話ですが、白衣にも、丈の長い物や、短い物、長袖に半袖などがあり、看護師さんたちの白衣は特に、色もバリエーションに富んでいますが、毎日、自分の好きな物を選んで着ているのだそうで、わたしの入院した病院では、特段、今日はこれを着なさいというような決まりは設けられていないようでした。
病院の食事は、その患者に栄養やカロリーなどにも気を配った物が提供されますが、入院中に誕生日を迎えた患者さんの夕食には、小さなケーキが付きますし、このケーキは、クリスマスの日の夕食にも付きます。また、クリスマスが間近に迫った頃には、病院内でボランティアの人たちや病院スタッフなどによる、クリスマス音楽会が開かれます。曲は、讃美歌が主に演奏されますが、誰もが知っている歌謡曲などが演奏されることもありました。中には、讃美歌を聞きながら、涙を流す患者さんもいて、病気と闘う中で耳にするおごそかな曲は、特別に患者一人一人の胸を打つものがあります。
そんなある日のこと、夜の消灯時間が過ぎたというのに、廊下で大声を上げている一人の男性患者がいました。看護師が自分の頼みごとをやってくれないとでも言っているようです。それが、何分も続くので、わたしと同室の七十代の女性が、その男性患者を黙らせようと、廊下へ出て行き、「静かにしなさい!何時だと思っているの。人の迷惑も考えなさい」と、命令口調で諫めたところ、その男性患者は、何と、彼女に向かって「うるせえんだよ!このばばあ。黙るのはお前の方だ」と、逆ギレし、ついに、男性看護師さんたちまでも出て来て、やっとの思いで、その男性患者を黙らせました。
また、看護師に「おしっこをカップにとって、このビニール袋の中に入れて下さいね」と、言われたある男性は、いちいちカップにとって、また袋へ入れるなんて煩わしいと、直にそのビニール袋の中へおしっこをしていた光景も目にしました。つまり、そのビニール袋は、皆の行き来する場所にあるために、否が応でも目に入ってしまう訳です。これには、看護師さんたちも、やめるようにと男性を説得していました。
また、ある女性患者は、六人部屋の自分のベッドの脇へ、毎日見舞いに来る自分のご主人を、いつも四六時中はべらせていて、時折、各ベッドを仕切るカーテンを隠れ蓑に、中で二人してじゃれ合いを始め、同室の患者に雷を落とされたこともありました。「非常識にもほどがある!ここは、ラブホテルじゃない!」-----本当に、その通りです。いったい、病院をなんだと思っているのか?大バカ野郎の夫婦もいたものです。
トイレの洗面所で、水ばかりを大量に飲む老人。洋式トイレでは用を足したことがないので、我慢をしすぎて便秘になっていしまった女性。彼女は、ついに、洋式トイレの両脇に椅子を持って来て、そこの上に跨る形で、ようやく用を足すことが出来ました。早く退院したい思いから、毎晩の腕立て伏せを欠かさない五十代の男性。廊下の片隅で、禁じられている携帯電話を取り出し、「もうすぐ退院できますから、その仕事は、別の奴に回さないで欲しい」と、必死で上司に掛け合っている四十代のサラリーマン。リハビリを、徹底して拒み続ける年配の女性。自分の過去について、延々と話し続ける男性などなど・・・・・。
総合病院の入院病棟の一日は、波乱万丈かつ悲喜こもごもの人生が繰り広げられて行くのです。
<今日のおまけ>
新型(豚)インフルエンザが国内での感染を見せ始めたためか、病院内は医師、看護師、薬剤師、技師の方々はもちろん、事務職員から清掃員の方たち、そして、患者に面会者らまでが、みんなマスク着用で、ちょっと異様な光景でした。本当に、以前室長さんがブログのコメント欄に書かれていたように、この人たちの中に、二、三人ぐらい口裂け女が交じっていても、絶対に判らないなァ-----と、つい、思い出し笑いをしてしまいました。
しかし、それにしても、この新型インフルエンザ感染は、何処まで拡大するのでしょうか?病院内には、「咳やくしゃみをしないでください。他の患者さまのご迷惑になります」と、張り紙がありましたが、これは何とも酷な話ですよね。
たとえ、夏場にいったん終息しても、冬に入って更なる猛威を振るい、多大な死者数を出したかつてのスペイン風邪の例もあります。そうなってしまっては、現時点で開発中のワクチンは何の効力も示さないということにもなりかねません。つまりは、この夏が勝負といえるでしょう。
新型(豚)インフルエンザが国内での感染を見せ始めたためか、病院内は医師、看護師、薬剤師、技師の方々はもちろん、事務職員から清掃員の方たち、そして、患者に面会者らまでが、みんなマスク着用で、ちょっと異様な光景でした。本当に、以前室長さんがブログのコメント欄に書かれていたように、この人たちの中に、二、三人ぐらい口裂け女が交じっていても、絶対に判らないなァ-----と、つい、思い出し笑いをしてしまいました。

しかし、それにしても、この新型インフルエンザ感染は、何処まで拡大するのでしょうか?病院内には、「咳やくしゃみをしないでください。他の患者さまのご迷惑になります」と、張り紙がありましたが、これは何とも酷な話ですよね。
たとえ、夏場にいったん終息しても、冬に入って更なる猛威を振るい、多大な死者数を出したかつてのスペイン風邪の例もあります。そうなってしまっては、現時点で開発中のワクチンは何の効力も示さないということにもなりかねません。つまりは、この夏が勝負といえるでしょう。
Posted by ちよみ at 23:52│Comments(2)
│ちょっと、一服・・・・・ Ⅱ
この記事へのコメント
きっと昔の長屋みたいなところで生活しているなら こんな環境でもありがたく感じるんだろうけど 病院の個室なんてそうとう金銭的に余裕がなければ入れないし、みんな病気かかえてるからストレスがてんこ盛りだよね。あーあ。薄っぺらのカーテンじゃ守りきれないよね。
昔、祖母が入院していたところはや同様に音楽が中庭から聞こえてきたよ。音楽ってのは趣味にもよるけど 癒されました。
昔、祖母が入院していたところはや同様に音楽が中庭から聞こえてきたよ。音楽ってのは趣味にもよるけど 癒されました。
Posted by り・まんぼー
at 2009年05月23日 16:19

り・まんぼーさまへ>
本当に、個室は、そう簡単には入れませんから、わたしは、大抵、六人部屋を使わせて頂いております。ですから、色々な患者さんたちとも知り合える訳でして、これが、また退屈しのぎにもなるんですよね。
気を遣うことも多い代わりに、人生経験豊富なおばさまたちの話も聞くことが出来ますし、目から鱗が落ちるようなこともままあります。でも、中には、とんでもなく非常識な人たちもおりまして、上記した夫婦にも、参りました。
入院中に聞く音楽は、心をいやしてくれますね。クリスマスに聞いた讃美歌は、とても、気持ちを慰めてくれました。
本当に、個室は、そう簡単には入れませんから、わたしは、大抵、六人部屋を使わせて頂いております。ですから、色々な患者さんたちとも知り合える訳でして、これが、また退屈しのぎにもなるんですよね。
気を遣うことも多い代わりに、人生経験豊富なおばさまたちの話も聞くことが出来ますし、目から鱗が落ちるようなこともままあります。でも、中には、とんでもなく非常識な人たちもおりまして、上記した夫婦にも、参りました。
入院中に聞く音楽は、心をいやしてくれますね。クリスマスに聞いた讃美歌は、とても、気持ちを慰めてくれました。
Posted by ちよみ
at 2009年05月23日 18:31

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