言葉の持つ重み・・・・・226
2009年11月02日
~ 今 日 の 雑 感 ~
言葉の持つ重み
言葉とは、よく言霊(ことだま)といわれるように、時に、不思議と霊的な影響さえも引き起こす時がある。
わたしが、まだ二十代の頃、どうしてもバイクの免許が取りたくて、父親に頼んだことがあった。しかし、父は、大反対であり、「自動車の免許を持っているのだから、中型自動二輪など必要ない」と、言うのである。
確かに、わたしには具体的な目的があって二輪免許が欲しいのではなく、ただ、二輪が乗れないと世の中に遅れを取っているのではないかという、焦りがあったのである。弟が、中型二輪免許を持っていて、日本中をツーリングしている姿に軽い嫉妬を感じていたことも事実だった。
まあ、身長184センチの弟と、わたしとでは、体格にも相当の差があるし、父親が心配する理由も判らなくはないが、それでも、自動二輪免許には憧れがあった。
しかも、父は、大型自動車免許も大型自動二輪の免許も持っている。どうして、自分だけが・・・・と、いう気持ちもあった。(因みに母は、何の免許も持っていない。母が持っている免許といえば、華道教授、茶道師範、調理師免許だけである)
そんな折、父親が何気なく、こんなことを言ったのである。
「ちよみが二輪を取ろうと思えば、そりゃ、すぐに取れるだろうけれど、もしものことを考えれば、心配なんだよ」
その瞬間だった。本当に、不思議なくらいにふっと、二輪免許が欲しいと思っていた気持が失せてしまったのである。自分でも、まったく気味が悪いくらい、もうどうでもよくなってしまった。
つまり、わたしは、二輪免許が欲しかったのではなく、自分にだってバイクに乗るぐらいなことは出来ると、誰かに認めて欲しかっただけなのだと、いうことに気が付いたのだった。
このたった一言が、真の気持ちを探り出してくれたのである。この体験は、驚くべきものであった。
また、こんな経験もした。病気で入院している時、七十代の女性患者さんが、どうしてもリハビリをしたくないと、理学療法士の青年をいつも困らせていた。
青年は、毎日、その女性のベッドまで来て、「〇〇さん、歩く練習しましょうよ~。寝てばかりいないで~」と、説得してはみるのだが、まったく効果がなかった。それどころか、彼女は、自分の病気に嫌気がさしていたのか、食事や薬の服用も拒み、担当の医師も、ついに業を煮やし、栄養を直接身体に補給する静脈カテーテルをつける手術をしたのであった。
そんなある日、女性のすぐ近くにある暖房器が、あまりに熱いので、窓を開けようと、わたしが彼女のそばまで行った時、何気なく、「こんな熱い場所で、辛抱して下さっているんですね。わたしのベッドの場所がちょうどいい温度なのだから、ここは大変ですね」と、言うと、その女性は、「だから、食欲もないし、水ばかり飲んでいるんだよ」と、珍しく言葉を発したのである。
その翌日、なんと、女性が、リハビリ担当の青年と、歩行訓練に出かけたのだった。病室内は、皆、仰天であった。今まで、一月もリハビリを拒んで来たのに、どういう風の吹き回しだろうと--。
そんな時、一人の女性患者が言った。「たぶん、昨夜のちよみさんの一言がきっかけになったんだろうね。『熱い場所で辛抱してくれている』って言ったでしょ?きっと、自分もこの病室内では役に立っているということに気が付いたんだと思うよ」
人に認めてもらえ、そして、自分も人の役に立っているという気持ちが、彼女のやる気を引き出したのだと、その人は言うのだった。
言葉は、虚しい。その場には形としては残らないものだが、ほんの些細な一言が、人間の生き方さえも変える力を持っていることも、事実なのである。だからこそ、慎重に、しかし、時には大胆に、扱う必要があるのではないだろうか。

<今日の雑感>
わたしは、何故か須坂市に縁がある。須坂市には、親戚も多いし、友人もいる。
かつては、時々講演も頼まれたし、著書では出版社にそこに住んでいることにもされた。妙な話である。
今度、その須坂にMAIMENさんたちが事務所を開くそうである。もしも実現したら、実に喜ばしいことだと思う。
須坂は、いわゆる弁護士のいない「ゼロ・ワン地域」である。臥竜公園、須坂藩、田中本家博物館ばかりでない、須坂の新たな魅力の一つとして、ぜひとも、司法地域の先駆を担って頂きたいものである。
ところで、先日、あるブロガーさんに手紙を出した。しかし、返事が来ない。住所も実名も書かない手紙だから、手紙としての返事は期待していないが、わたしのブログにはオーナーメッセージ欄もあるし、管理画面内のメッセージ送信コーナーもある。
それを使うのが面倒なら、直接コメント欄に書き込んでくれても構わない。
「思いやり」が口癖の人だから、無視を決め込むということは考えられない。
どうして、返事をくれないのかな~?
今日、ブログをアップする際に、写真を入れるのを忘れてしまったため、ナガブロトップページに、写真が載らなかった。
わたしとしたことが、不覚である。orz
わたしは、何故か須坂市に縁がある。須坂市には、親戚も多いし、友人もいる。
かつては、時々講演も頼まれたし、著書では出版社にそこに住んでいることにもされた。妙な話である。
今度、その須坂にMAIMENさんたちが事務所を開くそうである。もしも実現したら、実に喜ばしいことだと思う。
須坂は、いわゆる弁護士のいない「ゼロ・ワン地域」である。臥竜公園、須坂藩、田中本家博物館ばかりでない、須坂の新たな魅力の一つとして、ぜひとも、司法地域の先駆を担って頂きたいものである。

ところで、先日、あるブロガーさんに手紙を出した。しかし、返事が来ない。住所も実名も書かない手紙だから、手紙としての返事は期待していないが、わたしのブログにはオーナーメッセージ欄もあるし、管理画面内のメッセージ送信コーナーもある。
それを使うのが面倒なら、直接コメント欄に書き込んでくれても構わない。
「思いやり」が口癖の人だから、無視を決め込むということは考えられない。
どうして、返事をくれないのかな~?

今日、ブログをアップする際に、写真を入れるのを忘れてしまったため、ナガブロトップページに、写真が載らなかった。
わたしとしたことが、不覚である。orz
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Posted by ちよみ at 12:30│Comments(0)
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