渋温泉の活性化策は?・・・・・351

~ 今 日 の 雑 感 ~


 渋温泉の活性化策は?



    山ノ内町の渋温泉の未来を考える講演会が、1月19日、和合会館で開かれ、講師の渡辺清一朗さんが、『2010年を始まりの年とするために』と、題して講演し、地域の活性化のためには何が必要かを、提言したという。

    それによれば、驚いたことに、首都圏で渋温泉について知っている人は、10人に1人ということであった。

    わたしが東京の大学に通っている時は、「渋温泉」といえば、周囲には知らない人がいなかったほどなのだが、今は、それほど知名度が落ちているのだろうか?渋温泉の活性化策は?・・・・・351

    また、昔は、手紙を出す時、「長野県渋温泉」これだけの住所を書けばちゃんと届いたのである。

    つまり、それだけ、今は、温泉旅行も多様化し、本来は天然温泉かけ流しでないところまでも温泉を名乗るようになったことの影響が、本家本元の温泉地にまで降りかかって来ているのではないかと、考えられるのである。

    渡辺さんは、そんな渋温泉の印象を「人の温かさ、懐かしさ、人のよさを感じさせる温泉地」と、述べ、ここに、「おいしい」「楽しい」「気持ちがいい」の三要素をプラスしていくことが急務であると説明。

    地域の歴史を掘り起こし、その中には、食に関係する歴史も含まれてくるはずだと言うのである。

    また、楽しいイベントが毎月あるといい。それは、つまらないようなことでも、いつ行ってもそれが行なわれているのだという安心感を客に与えることの方が、大事なのではないかと、話した。

    確かに、大がかりな年一回のイベントではその時限りの集客効果しか現われないが、毎月行なわれていると思えば、客側にも気軽さが生まれ、そこに、お気に入りの食事や温泉の効能などが加われば、リピーター確保にもつながるであろう。

    しかし、渋温泉の旅館組合などに言わせれば、たぶん、そんな情報発信はいつも行なっていると、いうことなのかもしれない。ところが、一方、渡辺さんに言わせれば、それは、単に「やっているつもり」になっているだけで、旅館やホテルが個々に行なうイベントなどは、渋温泉全体に対しては、ほとんど効果はないということなのであろう。

    つまり、個々の旅館やホテルが料理に独自色を出すことよりも、どの旅館やホテルへ泊っても、ある程度同じ物が食べられるという共同化の方が、よりお客を集めやすくなるし、調理場や料理人などの人件費の削減にもつながると、渡辺さんは考えているのである

    だが、渋温泉は、古くから個々の旅館が独自のもてなしで営業をして来たという老舗のプライドも強く、歴史の浅い旅館と同じサービスをするなどということを、数百年の歴史を誇る名だたる旅館の経営者たちが納得するかということが、問題であろう。

    この年末年始は、不況のあおりを受けて、いわゆる「すごもり現象」が起きているのか、町内でも観光客の姿が減少していたという。しかし、この観光客減少は、何処の観光地も同じであるということで、これからは、これまでにも増して、渋温泉全体としてのブランド力を全国に発信していくことが最も大事なのではないかと、思われる。icon21

<今日のおまけ>

    名古屋で、91歳の夫と84歳の妻が、病院からの帰りに、踏切内で列車にはねられ死亡するという痛ましい事故が発生した。
  
    二人のうちのどちらかが、踏切に入ったところで倒れ、もう一人がそれを起こそうとしていて、二人とも亡くなってしまったのだということであった。列車の運転士も、慌ててブレーキをかけたが、間に合わなかったという。

    長く生きて来た人生の最後が轢死では、あまりに気の毒である。

    こういう事故が起きるたびに、社会環境が如何に若者向けに作られているかを痛感し、やりきれなさを感じるのである。


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この記事へのコメント
ご意見、参考になりました。

野沢へ行き、さかやの社長様に言われた事・・・
渡辺さんに言われて恥だと思わなければいけない・・・と。


私はこの講演は行けなかったのですが・・・
渋は優し過ぎる・・・と言われたそぉ~です、 冬でも下駄で歩けるようになっている、他へ行けばないですよ・・・と。



私も旅館も大事ですが、渋の為に出来たらいぃなぁ~?と思う事が色々あります、それには犠牲(旅館の従業員をはじめとして)がでてしまうのは仕方が無い事なのでしょう・・・が・・・。
それが思い切れない理由のひとつでもあります。


全国で30番台の温泉地に上がってはいても、知名度は50番台におちているのが現実です。
メディアをもっと使いましょう~!!!
特に全国版を!!!


私が県内番組に出演(約30分放送)したのと、全国版(旅行番組)に10秒出た(写った)のでは断然!!!反響が違います!!!
ほんの数秒でも全国版は恐るべしです。

野猿公苑があるから黙っていてもお客様は来る!!!とじっとしててはNGなのでは・・・?

ちょっと他人事・・・みたいに言っちゃいました>-<
Posted by 自称 美人女将自称 美人女将 at 2010年01月25日 13:13
自称 女将さまへ>

 野沢温泉のおもてなしは、渋に比べてどうでしたか?わたしも以前は、よく野沢へ行きましたが、小さくまとまった実にコンパクトな温泉場だという印象で、そのせいでしょうか、村中の人が一つの目標を共有しやすい環境にあると思いました。
 そして、観光客たちも、野沢温泉で高級なおもてなしを求めたりはしません。むしろ、素朴さを味わいたくてやって来るので、食に関しても郷土料理がメインでいいのだと思うのです。
 しかし、渋温泉は、やはりこれとはまた別格ですよね。客は、やはり老舗ならではの真の高級を求めるものですから、難しいのではないでしょうか?
 渡辺さんが言われる、旅館の間の一律のおもてなしも必要ということが、何処まで浸透できるのかも、問題です。何せ、渋温泉は歴史が長すぎますから。一説には、開湯は、1300年前とも言われていますよね。
 知名度50番台は、確かにショックですが、やはり、手っ取り早いメディア戦略は、連ドラですよ。これは、強いと思います。(笑)
 地獄谷も、今や、外国人ばかりで、でも、彼らは押し並べて土産物には興味がなく、高級旅館には泊らず、如何に大勢やって来ても、地元の活性化にはほとんど影響なしだといいます。
 この際、やはり、ターゲットは日本人にしぼり、老人が気軽に散策を楽しめる安全、安心の街作りに、月一のイベント。そして、連ドラ。渋温泉に行かなければ買えないグッズや渋温泉なら何処でも食べられる独自の食文化。そんなものが必要なのではないでしょうか。
 因みに、わたしは、個人的に、小古井製菓さんの渦巻きパンが大好きです。(^_-)
Posted by ちよみちよみ at 2010年01月25日 17:16
外国人は6泊、長くて10日位宿泊し、そこから善光寺・小布施・野猿公苑・・・などへ出掛けるようです、宿泊にはお金は掛けず観光目的には使うみたいです(でもお土産は買わない・・・)

渋も高級旅館?!は少なくも、リーズナブルの旅館さんは忙しいと聞きます、やはり素泊まりが多いようです。

渋温泉のバラエティ班の部長(班員は私一人ですが)の私としましてはまだまだ頑張らないといけませんね・・・(T-T)
(実際にはそんな班は存在しませんが・・・)


うちは階段が多い為、ご年配には厳しいかと思われますが色々考えて行かなければならないのは事実です。

今、青年部を中心として、しぶざるくん・・・を大々的に売り出そうとしています。
これがマスコミに注目されているようです。
焼印が付いた しぶざるくんまんじゅう が
数量限定ですが、好評です!!!
(西山製菓に売ってます)


渋Onlyのものが必要です!!!
そして・・・食べ物屋さんがもっと多くなれば良いとの事。

小古井製菓の渦巻きパンもその中(Only)
の一つですね^-^

月一イベントの件、総会で案を出してみます!!!
Posted by 自称 美人女将自称 美人女将 at 2010年01月25日 18:10
自称 美人女将さまへ>

 外国人て、自分の思い出にはお金を惜しみませんが、他人へのプレゼントなどは、あまり関心がないようですよね。文化の違いなのでしょうね。素泊まりでは、あまり売り上げは伸びないのではないでしょうか?
 ビジネスホテル感覚で旅館を使う人たちが増えているんですね。
 以前は、渋温泉には「ゆ会」というグループがありましたが、今もあるのでしょうか?夜の火の用心の金棒引きもやっているのですか?あれが見たいと、渋温泉へ来るお客さんも、かつてはいましたね。
 「しぶざるくん」ですか。それは、初めて聞きました。今はやりのユルキャラですね。人気キャラクターになればいいですね。
 女将さんも、バラエティ部長として、頑張ってください!月一イベント---いいアイデアがあるといいですね。
Posted by ちよみちよみ at 2010年01月25日 18:36
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