うなずきは賛同にあらず・・・・・526

~ 今 日 の 雑 感 ~



うなずきは賛同にあらず



    この間、鳩山総理と亀井郵政担当大臣の間で、郵便貯金の預入限度額を1000万円上乗せするという問題で、意見の相違があり、正に泥仕合バトルが繰り広げられてことがありました。

    亀井大臣は、この問題を鳩山総理に話した時に、総理の承諾を得たといっていましたが、鳩山総理は、承諾したことはないと突き放し、結局、どちらの言い分が本当だったのか、最後まで決着が付きませんでした。

    うなずきは賛同にあらず・・・・・526こういうことは、特別政治の世界だけに起きる問題ではありません。

    普段の生活においても、いいと言った、言っていない、というような水掛け論は、何処にでも転がっているものです。

    おそらく、この亀井大臣にしても、本当に鳩山総理が承諾してくれたと思ったからこそ、公然と記者発表したはずなのです。

    では、どうしてこんなことが起きてしまうのでしょうか?

    それは、つまり、一口に承諾といっても、それには五通りのパターンが存在するからなのです。

    1 )  「わたしは、あなたの意見に賛成ですし、支持します」という、全面的賛同。

    2 )  「わたしも、あなたの意見に賛成します」という、単なる同意。

    3 )  「まあ、色々ありますが、ここはあなたに従います」という、受け入れ。

    4 )  「話の内容は、わかりました」という、単なる理解。

    5 )  「話は聞きました」という、事実の伝達。


    この五つのパターンを理解しないで話を進めると、この亀井大臣のような(おそらくは)誤解を生むことになってしまうのだそうです。

    亀井大臣は、「鳩山総理は、自分の考えに理解を示してくれた」と、語っていることからも、鳩山総理は亀井大臣の話を聞いたうえで、「あなたの言いたいことは判りました」と、答えたのだと思うのです。

    しかし、これは単に「言いたいことの内容は判った」と、言っているだけで、決して、「それにはわたしも賛成です。どうぞおやりください」と、言った訳ではないのです。

    ですから、鳩山総理としては、「承諾などしなかった」と、反論したのです。ところが、この承諾の認識が亀井大臣と鳩山総理とでは異なった基準を持っていたがために、亀井大臣は、総理の「判った」という一言を、「承諾」と、受け取ってしまったという訳です。

    これをテレビで見た時、わたしは、ここにこそ民主党と自民党の政治家の言葉の持つ意味の違いが現われたと思いました。自民党に長くいた亀井大臣にとって、「判った」は、いわゆるGOサインなのです。しかし、民主党の常識は、「判った」はあくまで「理解」であり、「賛同」や「承諾」ではないのです。

    政治用語に、「前向きに検討する」と、いうものがありますが、これは「やりません」と、同意語だといいますし、「遺憾に思います」も、「残念」という意味はあっても、決して「すみません」の意味ではないのです。

    また、似たような言葉に、「不具合」というものもありますが、これも、単に動き方が悪くなっただけであり「故障」ではないのだそうです。

    こう見ると、日本語は実に複雑で使い方や認識を誤ると、とんでもない誤解を招くことになりかねません。

    ですから、鳩山総理もこの場合は、亀井大臣にはっきりと、「あなたの話は判りました。でも、やらないでくださいね」と、伝えるべきだったのだと思うのです。

<今日のおまけ>

    「おじ」「おば」という言葉は、父や母とは違って、一見近しいようでそうでもなく、言い訳をする時の常とう句だととらえてよいようです。

    「今度、ぼくと食事しないか?」と誘っても、「その日は、東京から伯母が出てくるのよ。ごめんなさい」と、断わられたら、その彼女にはほとんど脈はないと考えた方がよいようですよ。


    

    昨夜から、どうもめまいがする・・・・。

    暑気あたりか?血圧か?

    寒暖の差が激しすぎて、ついていけないヤワな身体。face07
   

    

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この記事へのコメント
こんにちは。

試験、怪しい雲行きです‥
(T_T)


めまいは大丈夫ですか?
倒れると大変なので、
移動されるときはゆっくり立ち上がるなど
気をつけてくださいませ。
少し仮眠をとります。寝過ぎないようにしないと
(;^_^
Posted by あんだんて at 2010年05月06日 13:28
今日も真夏のような夏さですね。
Posted by 有水 at 2010年05月06日 14:45
Andanteさまへ>

 Andanteさんのブログに書かれてありましたが、試験は東京で行なわれるようですね。Andanteさんの行動力には頭が下がります。都会の空気を吸いに行くぐらいの気楽な気持ちで行かれたらいいと思います。

 ご心配頂きありがとうございます。
 行動は、ゆっくりするようにしますね。
 ここのところ信州は、まるで真夏を思わせる暑さなのです。
 まだ、風があるのが救いですが、この急激な気温の変化はなんなのでしょう?我が家には、炬燵とクーラーが同時にスタンバイ状態です。
Posted by ちよみちよみ at 2010年05月06日 16:30
有水さまへ>

 本当に、今日も暑いですね~。
 ついに夏用の半袖を引っ張り出しました。有水さんも、お身体に気を付けて下さいね。
Posted by ちよみちよみ at 2010年05月06日 16:34
ありがとうございます。

不安で緊張していて(何だか自信が本当に無くて)心臓がハタハタしていたところです。
「都会の空気を吸いに行くくらいの気持ちで 」
というお言葉に
受験前、高校の担任から励ましていただいた事を思い出し、何だかホッとしました。心強いお言葉をありがとうございました(泣)

東京まで出ること、後ろ髪引かれる思いなので(どうしても子ども中心の生活から気持ちを放せません)、そういう事も不安材料なのかもしれません。

来週は息子のコンサートの本番なので、また、県外です。お金が‥ピンチです‥
Posted by あんだんて at 2010年05月06日 20:08
Andanteさまへ>

 いえいえ、どういたしまして。
 東京の雰囲気を楽しんで来て下さい。

 息子さん、コンサートですか。
 この間、Andanteさんのブログに「のだめカンタービレ」の記事がありましたね。息子さん、きっと千秋先輩のように格好よく弾いて下さることでしょう。
 Andanteさんが今お使いになるお金は、皆、「生き金」ですから、決してもったいないことはないと思います。子供さんたちの成長、お母さまとしてとてもお楽しみですね。Andanteさんは、今一番素晴らしい時期を子供さんたちと共有しておられるのだと思います。
Posted by ちよみちよみ at 2010年05月06日 20:58
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