元気な人の論理・・・・・799

~ 今 日 の 雑 感 ~


元気な人の論理




    NHKの教育テレビで午後8時30分から放送している医療番組を観ていて思うのだが、そこへ登場する専門医の先生方の言葉が、あまりにも無責任に聞こえるのはわたしだけだろうか?

    質問コーナーに手紙を寄せる患者や、その家族は、皆必死の思いで医師の答えを待っているのである。

    にもかかわらず、医師たちの答え方は、実にマニュアル通りの一辺倒なもので、本当に質問者の気持ちになって応えている人は少ないように思えるのだ。元気な人の論理・・・・・799

    脳腫瘍になって困っている男性の家族が、何とか藁にもすがる思いで、治してやりたいと声を寄せて来ていたが、担当の医師は「専門家のいる病院へ行ってみて下さい」と、言うだけで、それ以上のアドバイスはしていなかった。

    しかし、専門家のいる病院へ行けるくらいなら、何も放送局へ手紙を送ることなどしないはずである。

    おそらく、その患者さんの住む周辺の町や村には、そうした大病院や専門医がいないからわざわざ質問して来たのである。患者の全員が、そこに登場する医師の言うように専門家がいる高度医療を受けられる病院へ行ける訳ではない。

    もしも、行けたところで、交通費は?宿泊費は?いったいどう工面すればいいのか?重症患者を連れての旅行など土台無理な場合の方が普通である。

    要するに、この日本では、貧乏人は適切な治療も受けられないということを、その医師は明言しているにすぎないのである。

    また、セカンドオピニオンを受けたいという40代の女性に対しては、主治医にその希望を伝えるか、地域の医療機関連携窓口を利用すれば、適切なセカンドオピニオンが受けられるように出来ていると、アドバイスしていた。

    しかし、元気な人間ならば、自力であちらこちらの病院を渡り歩くことも可能だろうが、病人が自らの足で動き回ることなど容易にできるはずもない。

    ましてや、家族のいない独り暮らしの人間など、誰に助けてもらえばいいのか?

    医師のアドバイスは、まったく患者目線に立っていないものであった。

    病人は、病気だから病人なのである。自力で元気に遠くの医療機関まで行けるようなら、そんなものは病人ではない。

    アナウンサーも、どうしてその最も重要な点を突っ込まないのであろうか?

    あのような医療アドバイスなど、田舎の人間には、正直、何の役にも立たないと思った次第である。

    

<今日のおまけ>

    長野県出身でありながら30年間県外の大病院で外科医として活躍していたある男性医師が、自らがくも膜下出血を患ったことを機に県内へ戻り、地域の小規模病院で総合診療に携わっているという新聞記事を読んだ。

    しかし、今まで自分が働いてきた大病院と今の職場とのあまりに大きな医療水準のギャップには、戸惑うばかりの毎日だという。

    「緊急の患者のために何度ドクターヘリを要請したことか」と、医師は嘆く。

    人の命の重さに優劣などない筈なのに、実際には間違いなく地域による差がある。

    これをどうにかしなければ、どれほど医療が高度化しても、そんなものは患者にとって絵にかいた餅にすぎないと、記事は訴えているのだ。

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