地域医療最前線～七人の外科医～

～　今　日　の　雑　感　～

あなたをより魅力的に見せる秘訣

　　　　あなたは、現在の自分を、今よりもちょっぴり魅力的に見せることができたらいいと思いませんか？

　　　　実は、そういうテクニックがあるのです。

　　　　ある時、ギリシャの哲学者であるソクラテスが、街の娼婦から相談を受けました。

　　　　「ソクラテス先生、わたしを今より素敵な女に見せるにはどうしたらいいのでしょうか？」

　　　　ソクラテスは、答えます。

　　　　「客からの求めを素直に行なってはなりません。必ず、一度断わりなさい。それから、その求めに応じるのです。そうすれば、あなたは、何倍も素敵な女性となるでしょう」

　　　　そこで、これを『ソクラテス効果』と呼ぶのだそうです。

　　　　

　　　　ある実験があります。

　　　　実験者は、被験者の男性たちに、予め「今、別室にいる女性たちをデートに誘って下さい」と、お願いします。

　　　　この時、三人の女性たちには、三通りの答え方をするようにと頼んでおきます。


　　　　A子さん　　「いいですよ。いつデートしましょうか？」（即、応諾）

　　　　B子さん　　「ごめんなさい。デートは、出来ません。どうしてもやらなけりゃならない仕事があるの。・・・・でも、ちょっと、待って。せっかくのお誘いだから、仕事のスケジュールの方を変えてもらおうかしら・・・。いいわ、デートしましょう」（拒否ののち承諾）

　　　　C子さん　　「絶対にダメだわ。デートは出来ません」（絶対拒否）

　　　　
　　　　この三人の女性の中で、被験者男性たちが最も好感を持ったのは、即座に誘いに乗ったA子さんではなく、最初に「仕事があるの・・・」と、軽い拒絶をしたB子さんに対してだったのです。

　　　　また、完全拒否のC子さんには、自分は嫌われていると、男性たちは思ったようです。

　　　　B子さんは、最初にこの軽い拒絶をしたことにより、デートを申し込んだ男性たちの気持ちに一瞬「なんで？」という疑問を植え付けます。しかし、この疑問は、その後更にB子さんとデートをしたいという「獲得欲求」に変化しますから、男性たちは、その「獲得欲求」を抑えつけなければならなくなるのです。

　　　　このB子さんの軽い拒絶は、男性たちの膨れ上がる「獲得欲求」をせき止める堰（せき）の役割を果たすので、そのあとの「・・・いいわ、デートしましょう」を聞いた途端、一気にその堰が外れ、欲求が解放される訳です。

　　　　この解放に、男性たちは安堵感や快感を覚えるのだそうです。

　　　　それにより、B子さんのことを「こんな快感を与えてくれる素敵な女性だ」と、感じてしまうのだと言います。

　　　　そして、以前も書きましたが、男性たちは、ここにB子さんに対するストーリー性も感じ取るのだと思います。ストーリーのある女性を男性は好む傾向がありますから、彼らの中に、「もっとB子さんのことを知りたい」という新たな欲求も生まれるのです。

　　　　如何ですか？

　　　　あなたが、もしも、意中の男性から何かを求められたならば、一度軽い拒絶をしたあとで、「でも、あなたの頼みならば・・・」と、引き受けてみて下さい。

　男性のあなたを見る目も変わると思いますよ。・・・・たぶん。



　　　　


　　　　

　　　　

　　　　

＜今日のおまけ＞

　　　　「バブルの頃のクリスマスって、どんなだったの？」と、二十歳の女性に訊かれ、奥さまたちはギンギラに着飾ってチケット代10万円ぐらいのディナーショーでも平気で出かけていたと話したら、「想像できない」と、仰天していた。

　　　　そう言えば、わたしも、当時、クリスマス・パーティーをはしごしたことを思い出す。

　　　　あの頃着ていたドレスは、今も大事に取ってあるが、あんなもの凄いデザインの物は、もう着て行くところもないだろうな。

　　　　アクセサリーも超がつくほどゴージャスだ。

　　　　女性が最も輝いていた時代だったのかもしれない。



　　　　ところで、長野市民新聞に連載中の「地域医療最前線～七人の外科医～」が、第二章に入りました。

　　　　女性カメラマンさんが撮影して下さっている、長野市内の風景を切り取ったカット写真も素敵です。

　　　　皆さまには、引き続きのご愛読、よろしくお願い申し上げます。