仲間が増えると手抜きする・・・・・883

~ 今 日 の 雑 感 ~


仲間が増えると手抜きする



    ドイツの心理学者・リンゲルマンは、「人間は集団で作業すると、独りで作業した場合に比べて働かなくなる」という説を立てたそうです。

    たとえば、綱を引っ張る時の人間一人の力を100%とすると、二人で綱を引っ張った時は、一人が93%の力しか出していないことが判ったのだそうです。

    仲間が増えると手抜きする・・・・・883さらに、三人になると、一人の力は85%となり、八人では一人が49%の力しか出していないことが判ったそうです。

    これは「リンゲルマン効果」とか「社会的手抜き」というそうですが、同じような立場の人が同時に作業をする場合、参加人数が増えれば増えるほど、その課題を遂行しなければならないという精神的な圧力が分散してしまう傾向があるのです。

    とはいえ、スポーツなどで勝ったチームのキャプテンが、「チームワークの勝利です」などと発言していることがありますよね。これは、上記に矛盾するのではないか?と、思いますが、上に書いた精神的圧力の分散は、あくまでも赤の他人の寄り集まりが行なった実験に限るのです。

    ところが、いざ、チームということになると、チームメート同士はお互いの気心も知れ、同じ釜の飯を食い、時には同じ屋根の下で寝起きし、目を見交わしただけでも相手の気持ちが読みとれるような間柄とも考えられます。

    こうなると、一つの試合に臨む気持ちの分散は最小限にとどめられます。

    こうした緊密感の強い集団に属している場合は、集団の力が個人の力に匹敵するほど集約されることが考えられるのです。正に、毛利元就が息子たちに諭した「三本の矢」の逸話と同じになる訳です。

    ですから、何かことを成し遂げようとした時、人数ばかりを集めて「さあ、みんなで頑張ろう!」などと発破をかけても、それはすなわち「さあ、みんなで手抜きをしよう」と、言っているのと同じことになるのです。

    こういう時は、全員に何か共通する精神を自覚させる必要があるので、一緒に同じ歌を歌うなど、結束を強めるための何らかのテクニックを使うことが不可欠なのです。

    そして、一人一人の役割を決めて、責任を持たせるようにします。そうすることで、一人一人がしっかりと100%の力を発揮することが出来るのです。

    

<今日のおまけ>

    お正月は、お笑いタレントたちが一年で一番張り切る季節ですよね。

    テレビでも連日漫才やコント、お笑いバラエティー番組が目白押しです。

    しかし、近頃のお笑いを見ていると、とにかく早口で、たまに単語が聞き取れない場合さえあります。漫才などは「間」の面白さも味わいたいと思うのですが、あの機関銃のようなしゃべくりでは、観客に笑う隙さえ与えないようなものです。

    そんな中で、以前から注目していたコンビが「フットボールアワー」です。

    「フットボールアワー」は、岩尾望と後藤輝基の2人によるお笑いコンビで、吉本興業東京本社(東京吉本、厳密には子会社のよしもとクリエイティブ・エージェンシー)2003年M-1グランプリ王者にも輝いたことのある実力派です。

    ボケの岩尾と突っ込みの後藤の速過ぎず遅過ぎずの絶妙なやり取りが、実に聞きやすいのです。

    漫才の内容もスマートで、若者、年配者を問わず、コンスタントに受けを取れる数少ない若手(中堅というにはまだ若い)お笑い芸人だと思います。

    以前、飛行機の機内で急病人が出た場面に居合わせた学会帰りの二人の医師----という設定の漫才を聞いた時には、本当にこんなことがあるんじゃないかと思い、大笑いしました。face02

    


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