地震ごっこ・・・・・1013

~ 今 日 の 雑 感 ~



地震ごっこ




    被災地の幼児の間で、今、「地震ごっこ」なる遊びが流行っているという。

    ようやく、子供たちの受け入れが可能となったある保育園では、3、4歳の子供たちが園庭の滑り台などで遊んでいる時、突然、その中の一人の園児が叫び出した。

    「地震です!地震です!津波が来ます!皆さん、早く逃げて下さい!」

    この声を合図に、他の園児たちが一斉に滑り台の下や、物陰に逃げ込む。

    中には、そばにいた保育士の女性の胸に飛び込んで、抱っこをせがむ子供もいる。

    もちろん、保育士は、そういう子供をしっかりと抱きしめて、

    「怖くないよ。先生がいるからね」

    と、なだめるのだ。

    こんな遊びが、日に何度も行なわれるそうだが、これは、子供たち自身が心の中の恐怖の記憶を無理やり呼び覚ますことで、うっ屈した気持ちを発散しているのだということであった。

    こうした怖い経験を「〇〇ごっこ」として遊びに組み込むということは、子供たちにとってはごく自然な発想で、阪神淡路大震災など、大きな災害に直面した子供たちの間にはよく見られた現象だそうである。

    そして、子供たちがこうした遊びを始めた時、もっとも大切なことは、必ず大人が近くにいて、その子供たちの気持ちをフォローしてやることなのだそうだ。

    先ほどの保育士のように、子供を抱きしめてやることで、「地震が来ても津波が来ても、先生が自分を守ってくれる」という安心感を与えることが出来るのである。

    この安心感が、幼い子供たちにはとても大事なことなのだそうだ。

    災害に遭った経験がない子供でも、頭の中でわざと洪水が起きたような怖いことを想像して、「でも、自分は机の上に乗っているから大丈夫」と、いうような感覚を得ることで、安心するのである。

    もしも、子供たちがこんな「〇〇ごっこ」を始めたら、大人はしっかりと彼らの恐怖を取り除くような対処をして欲しい。

    それにより、子供たちの中のトラウマは少しずつでも軽減されて行くのだということである。

地震ごっこ・・・・・1013
    

<今日のおまけ>

    国会中継を観ていて呆れ返った。

    東電の清水社長の参考人質問で、共産党・大門議員の「責任をどう考えているのか?何故、詫びないのか?」の問いかけに対し、

    「今後の検証を待ってから・・・」

    と、答えたのだ。これだけの大惨事を引き起こした責任が、本当に自分たちの原発設計ミスにあるのか、未だに結論が出せないのだという。

    想定外の大きな津波が来たのが悪いので、事故のすべてが東電の責任ではないという口ぶりだった。

    しかし、共産党は、この震災以前から再三にわたり、東電側が考えている津波の大きさの設定が甘いということを指摘し、改善を求めて来ていたのだそうで、にもかかわらず、東電はそれを無視していたのだという話であった。

    菅総理も、この東電の読みの甘さを認め、国としてもこれを予め是正できなかったことを詫びていた。

    清水社長は、少し前高血圧と過労を理由に入院したが、おそらく、病院ではこの参考人質問を予期して、弁護士に想定問答のレクチャーを受けていたのであろう。

    やはり、始めから逃げ道を考えながら事故対応を進めていたようである。

    社長を辞めるにしても、多額の退職金をもらって辞めるのだろうな。

    バカを見るのは、いつも、力のない善良な市民ばかりだ。

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