NHKの討論番組
2011年10月23日
NHKの討論番組

昨夜、NHKで福島の原発事故による放射能汚染問題を取り上げて、一般参加者、放射能に詳しい科学者、政府関係者などを交えた討論番組を放送していた。
この討論番組は、テーマを替えてこれまでも何回となく放送されて来ているのだが、司会を務めるアナウンサーのたどたどしい話し方には、いつもイライラさせられる。
とはいえ、参加者の本音が聞こえる番組として、時々、興味深く観させてもらっていた。
しかし、昨日の参加者の発言を聞くと、何処となく隔靴掻痒の感が否めず、皆、何となく本当の気持ちを隠しながら話しているようにしか思えなかった。
特に、母親とおぼしき女性は、地元福島県の子供たちのことを心から心配しており、子供たちの食に関係する放射能汚染の安全基準値に疑問を呈していたのだが、おそらく彼女の本心を言えば、放射性物質は限りなく0に近い物しか子供たちには食べさせたくないということなのだろう。
しかし、それでは、国が当面は安全だとする基準値で出荷している野菜農家や畜産農家の生産物は一切食べたくないということになってしまう。
そうなると、今度は農業に携わる人たちの生活権を脅かすことになるわけで、そこまではっきりとした気持ちを伝えきれずにいるようであった。
また、放射能に詳しい科学者の男性は、食品の安全に関して何処までが安全で何処からが危険かなどということは、正直今の段階では判らないので、科学者に基準値設定の責任を丸投げするのはやめて、ここは日本人の感性という観点からも政府にイニシアチブをとってもらいたいと話す。
が、それに対して政府関係者は、そんなことを言われても専門家の意見を基準におかないことには、政府としても答えが出せない。最終的に重要なのはやはり専門家の意見だと述べ、お互いに相手に最終判断をゆだねるかのようなやり取りとなってしまっていた。
そんな中で、しっかりと自分の進むべき方向を確定していた発言者がいた。
大手スーパーマーケットの関係者であった。
彼は、「自社営業のスーパーでは、食品すべてにおける放射性物質検査を徹底して行ない、疑いのある物は一切販売しない」と、明言していた。
これは人命にかかわる問題であるから、如何に農業関係者のことを配慮しようにも、生半可な妥協など出来ないという結論なのだろう。
消費者の信頼が土台のビジネスとは、そういうものなのだろうなァ----と、思わず納得してしまう発言であった。
そうはいっても、原発事故問題に関する討論は、おそらく何時間、何日続けても結論など導き出せるはずはなく、ぎこちない番組進行にも疲れたわたしは、途中でチャンネルを替えてしまった。
どうせ、毎日のニュースで流れる「心配はいらない値です」の言葉を信じるしかないのであれば、今更あたふたと悪あがきしても意味はないと、半ば開き直っているわけで、それならせめてテレビ番組も楽しい物を視聴して、心身の免疫を高めた方が手っ取り早いのではないだろうか----などと判断した次第だ。
で、結局、「妖怪人間べム」を観てしまった。
鈴木福くんのベロが、可愛かった・・・。

<今日のおまけ>
「相棒ten」が始まりましたね。
今回も国家的陰謀がらみの難しい話から始まるのかと思っていたのですが、神戸警部補が関わる庶民的事件がテーマだったので肩の力を抜いて観ることが出来ました。
あまりストーリーに肩ひじ張らず、どちらかといえば謎解きやアリバイ崩しを中心にしたおしゃれな筋立てを期待したいものです。
それにしても、未だに明快な説明がないのが大河内監察官と神戸尊の関係ですよね。
気になる人も多いんじゃないのかなァ・・・。
「相棒ten」が始まりましたね。
今回も国家的陰謀がらみの難しい話から始まるのかと思っていたのですが、神戸警部補が関わる庶民的事件がテーマだったので肩の力を抜いて観ることが出来ました。

あまりストーリーに肩ひじ張らず、どちらかといえば謎解きやアリバイ崩しを中心にしたおしゃれな筋立てを期待したいものです。
それにしても、未だに明快な説明がないのが大河内監察官と神戸尊の関係ですよね。
気になる人も多いんじゃないのかなァ・・・。

Posted by ちよみ at 14:26│Comments(0)
│ちょっと、一息 9
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