ナルシストとは・・・


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    脳科学者の説によると、自分のことが大好きで、常に自分の写真を持ち歩くようなナルシストは、早い話があまり他の人から好かれることがないので、自分で自分を好きになるしかないのだということである。

    そういわれれば、確かにそういうことなんだろうな・・・と、思ってしまう。

    つまり、他人からそそがれる愛情に飢えている人ほど、ナルシストになりやすいのだ。

    上辺だけの褒め言葉など、いくらかけられても、人の心は満たされるものではないし、遠くからよそよそしいおべっかを使われても、それが本心からでないことはすぐに判るものだ。

    おそらく、そんな社交辞令ばかりの世界で生活するしかない人ほど、自分で自分を好きにでもならないことには寂しくてやっていられないに違いない。

    自分にはこんなに友だちがいるとか、こんなに恵まれた環境で暮らしているというようなことを、殊更に言いつのるような人は、むしろ現実はかなり寂しい人間関係しか持ち得ていないのだ----と、いうのが学者の論理である。

    そして、このナルシシズムが加速すると、どんなに自分が失敗したり醜態を演じても、それが恥ずかしいことだと認識することも出来なくなり、正しく自分自身の世界だけしか視野に入らなくなってしまうのだという。

    ある意味、精神疾患の一歩手前だといっても過言ではないらしい。

    おそらく、ナルシスト性の強い人は、真っ白にハレーションを起こした狭い部屋の中で、鏡に映る自分の姿のみを眺めるような幻想的な感覚を持ち続けているのだろうが、それはあくまで光の乱反射が見せる偽りの美でしかないことに気付くべきである。

    しかしながら、近頃はこの異様なナルシシズムを個性と勘違いしている人たちも多い。

    もしも、自分はナルシストではないか?----と、懸念する節のある人は、こう自問してみて欲しい。

    「自分は、いつも何かしら他人よりも有利だというようなことを吹聴してはいないか?」

    「自分から他人を褒めたことがあるか?」

    「他人が自分よりも優越の立場にあることが我慢ならないと思うことがあるか?」

    「いざという時、自分のために損得勘定抜きで力を貸してくれる友人の名前を即座に答えられるか?」

    さて、あなたは、如何ですか?

ナルシストとは・・・

    

    

    

<今日のおまけ>

    14歳の誕生日のお祝いで食べた好物のユッケが命を奪うことになろうとは、誰が想像できただろうか?

    食中毒事件から半年もの間、懸命にかすかな命の火をともし続けたが、力尽きてしまった少年が可哀そうでならない。

    信じていた店に裏切られた家族の怒りや後悔は、想像に余りある。

    せめて、この少年の死を無駄にせぬように、飲食の提供に携わる人たちには、神経質なほどの衛生管理を徹底して欲しいと願うばかりだ。



    
    

    

    

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この記事へのコメント
ナルシスト的な若い人が1~2居ます。
叱責されるのが嫌いなので失敗を極度に怖がり、しかも失敗すると言い訳だらけ。
後輩には大きな態度で、上司や職場体験中の学生に見え透いたお世辞を言われたときに、ドヤ顔だったそうです。
Posted by DT33DT33 at 2011年10月24日 19:48
DT33さまへ>

 お世辞を言われて、ドヤ顔というのは面白いですね。
 近頃は、若い人にナルシストタイプが多いそうです。結局は、親や先生から叱られ慣れていないのが原因なんだと思うのですが、本音でぶつかる経験がないということは、本当の友人も出来ないということなんでしょうね。
 何だか孤独な人生ですよね。
Posted by ちよみちよみ at 2011年10月24日 20:09
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