たばこ値上げ・・・・・821
2010年10月02日
~ 今 日 の 雑 感 ~
たばこ値上げ
この10月1日から、たばこ代が値上げになりましたね。
実は、わたしの父親も、約半年前に禁煙しました。
でも、今までへビースモーカーだったのをいきなりやめたのではありません。考えてみれば、二年前ほどから煙草自体をニコチンの量の軽い物に替え、それからも一日に吸う本数を徐々に少なくしていたようです。
ですから、検査に行った際、総合病院の医師から「肺気腫にならないためにも煙草はやめた方がいいですよ」と、アドバイスされた翌日から、一本も吸わないなどという荒技が出来たのだと思います。
これが、一日20本、30本と吸い続けていた人が、突然禁煙では絶対に続かなかったと思うのです。
ある女性タレントは、「いつ吸ってもいいや---と、いういい加減な気持ちが大事。意地でも禁煙してやる---というのは失敗のもとだよ」と、テレビのトーク番組で話していました。
ただ、これは、少しばかり巷の常識とは違うように思うのですが、先日、テレビの医療番組を観ていたら、ある呼吸器内科の医師がこんな話をしていました。
「煙草をやめると太るというのは、やめてから半年くらい経った時点からのことです。口寂しさや食事の味が判って来て、よりおいしくご飯が食べられるようになるからなのです。
しかし、日本人の多くの人は、煙草をやめると一時的に痩せて来ます。ですから、高齢者の禁煙が怖いのは、この痩せた時、とうぜん筋肉量も衰えるので疲れるとか身体のあちこちが痛むと言って、これまで続けていた運動をしなくなってしまうことなのです。
そのせいで気力も落ち、うつ病や認知症、果ては寝たきりへの引き金にもなり兼ねませんから、禁煙は高齢者ほど慎重に医師と相談しながら行なって下さい」
これは、正に、父の症状そのものでした。
父も、禁煙してから約半年になりますが、それまでは痩せて気力もないような状態が続いていました。(イライラ感はそれなりにあったようですが・・・)
ところが、最近、何だか少し元気になって来たのです。これまでやめていた散歩(主に山歩き)も毎日続けられるようになりました。
もしも、高齢の方でこの「たばこ代値上げ」に伴って禁煙を考えている場合は、やはり、一度、医師の診察を受けた上で始められることをお勧めしたいと思います。
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自画自賛人間の内面・・・・・820
2010年10月02日
~ 今 日 の 雑 感 ~
自画自賛人間の内面
あなたの周りにもいませんか?
おれは、あれもやって来た。これもやって来た。こんな表彰もうけた。おれは、大した人間だ。
そんなことを平然と口に出す「自画自賛人間」が----。
案外、職場や学校などにも必ず一人や二人いるものですよね。
こういう人の心理状態は、どういうものなのか?----ちょっと、その内面を覗いてみましょう。
この間、当ブログに「自己愛性人格障害」の人のことを書きましたが、この自画自賛人間もこれほどひどく極端な症状はないものの、やはり、自分のことが世の中で一番大切なのです。
しかし、「自己愛性人格障害」と、根本的に違うところは、「自画自賛人間」は、常に極度の劣等感を内面に抱えているというところにあるのです。
自己愛性人格障害者が自分は世界で一番優れていると思い込んでいるのに対して、自画自賛人間は、自分がそれほど立派でも大した人間でもないことを良く知っています。
だからこそ、そうしたコンプレックスだらけの内面を隠すために、自画自賛の鎧で武装するのです。
そして、そうしていないと常に不安でたまらないのです。
自分で自分に「お前は素晴らしい奴なのだ」と、言い聞かせることで、自己の精神の自立をはかっている訳です。
でも、それは、ほとんど裏打ちのない空疎なプライドですから、自分以外の誰かに「そうか、それはすごいね。きみって素晴らしい人なんだね」と、同意してもらいたいのです。
それで、わざわざ口から出しては、周囲の反応を見ている訳です。
しかし、考えてみて下さい。本当に実力や実績のある人は、そのことを自分の口からあえて言いふらすでしょうか?
たとえば、本当に美人だと衆目が認める女性が、自ら、自分は美人だと口外などしないと思うのです。
本当の大富豪は、財布に現金など持っていないのと同じですよね。500円の品物を買う時だって、カードで支払うそうですから。
つまり、自分に自信がない小心者に限って「おれは、素晴らしい」を連呼する訳です。
男女を問わず最近はこの手の人間が増えて来ましたが、きっと、自分の今の生活に不満感や不安感が大きいのだと思うのです。
男性の場合なら、上司が自分の仕事ぶりを認めてくれないとか、同僚が自分の意見を無視するなどがありますし、女性の場合なら、ご主人の給料が減ったとか、子供の学業成績が芳しくないとか、姑との折り合いがイマイチだとか、ご主人に浮気の兆候があるとか----などなど。
心底幸せな人間は、「幸せだ」などと口には出さないものですから、「自分は幸せだ」と、言い始めた男性や女性が周囲にいたら、その人たちは、実際は少し精神的に疲れ始めているのかもしれませんね。
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