『平清盛』が観にくいわけ

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    1月に始まったNHK大河ドラマ「平清盛」の視聴率低迷が続いている。開始早々、清盛ゆかりの兵庫県の井戸敏三知事が「画面が汚い」と批判したのがケチのつき始め。このままでは“大河史上最低”の危機も迫っており、NHKではてこ入れに躍起だが、外野からは「躍起なのは“犯人捜し”なのでは」と心配する声も聞こえてくる。

    (中略)

    NHKにも60代の視聴者を中心に「見づらい」との声が寄せられており、画面のコントラスト調整や、難解な人間関係を分かりやすくするための人物に関するテロップ挿入など、てこ入れに躍起。松本正之会長も5月の定例会見で、「2部、3部になると、義経や弁慶など内容もポピュラーになっていくし、話もシンプルになって面白くなると期待している」とフォローする(YAHOO!ニュース)




    大河ドラマ『平清盛』の視聴率が相変わらず超低空飛行を続けているようだ。

    ドラマ開始早々の兵庫県知事の「画面が汚い」発言がケチの付き始めだとはいうものの、この画面の薄汚れ色あせた感じが、どうしても殊に高齢者の好みに合わないというのが一番の問題なのだろう。

    そこで、今回は、この視聴率低迷の理由を、「色」という視点から考えてみようと思う。

    では、60代以上の人が好む色というものはどういうものなのか?『平清盛』が観にくいわけ

    比較的若い年齢層の人は、ストーンウォッシュ加工やケミカルウォッシュ加工などのどちらかといえば洗いざらし汚れた感じの洋服なども格好いいとか、素敵だと思う色彩感覚を持っているのだが、団塊の世代と呼ばれる年齢以上の人たちの中にあるイメージは、

    暗い、汚い、貧乏くさい、ダサい、寂しい

    などのマイナスのものばかりなのである。

    昭和30年ごろまでは、家庭照明といっても、部屋の中に裸電球がポツンとあるだけのもので、暗さはイコール貧しさと結びついていたわけなのだ。

    暗い場所には楽しさがないし、兄弟が多くて食べたい物も食べられなかった辛さばかりが記憶されている。

    しかも、年をとると視力が落ちるのはもとより、眼球の水晶体が濁って来るので、物がかすんで見えたりぼやけて見えたりするものだ。

    高齢者の中には、白内障を発症している人も少なくないため、風景が黄色や茶色のフィルターを通して見ているような状態になるのだという。

    如何に地デジ放送になったとはいえ、色の薄い白茶けた画面では演じる俳優たちの顔もはっきりとしなくなるのが普通である。

    そこで、高齢者の目でもはっきりと物や俳優の顔が判るようにするためには、基本的に明暗をくっきりとさせて、彩度の差を付けるのが良いとされている。

    これに当てはめて考えると、今回の大河ドラマは実に高齢者の目には優しくない色が映像に採用されてしまったといえるのである。

    あまり馴染みのない平安時代を取り上げたストーリー展開や、人間関係の複雑さ、登場人物のやたら似通った名前など、視聴者は色々と覚えることだけでも大変で、素直に内容にのめり込めないだけではなく、加えて画面の色までもが判りづらいとなれば、ドラマ自体を敬遠したくなるのも当然なのだ。

    そもそもドラマとは、嘘を作るものである。

    視聴者は、平清盛の実直で朴訥な人間性よりも、謀略と裏切りに満ちた朝廷と武家の怨念めいた確執や、それを取り巻く宮中の女性たちの雅な恋愛模様や絢爛豪華な平安絵巻が観たいのだ。

    それがあのようなボロボロの着物をまとった砂ぼこりまみれの男たちばかりが登場したのでは、視聴者の興味も失せるのは仕方がないといえよう。

    とはいえ、これからいきなり画面を色彩豊かに変えることも出来ないだろうから、徐々に画面の彩度を上げて行くとか、女性の十二単をもっと重厚で豪華な物に替えるなどして、まずは観た目から変化させて行くことが大事なのではないかと思われる。

    しかし、俳優たちの迫真の演技はなかなか見応えがあるし、台詞も最初の頃に比べるとかなり今風になって来たようにも感じる。(最初の頃をあまり観てはいないのだが・・・)

    脚本にエピソードを詰め込み過ぎているのも、物語を判りにくくしている一因のようにも思われるので、あまりあれもこれも描こうと欲張らず、誰の視点を一話一話の軸に据えるのかということを、明確にしておいた方が視聴者にも判りやすいのではないかと思われた。
    

<今日のおまけ>

    それにしても、最近のバラエティー番組は、食べ歩きばかりで実に芸がありませんね。

    温泉入って、食べて----そればかり。

    一番撮影費がかからない内容なのかもしれませんが、もっと何とかならないのでしょうか?

    撮影する場所もいつも同じような場所ばかり。

    登場する人たちも、「この前もこのおばさん見たけど・・・」みたいな常連さんばかりで、正直ゲンナリです。

    まあ、そういう出たがりさんに出演交渉するのが最も簡単なのでしょうけれど、そういう人に限って、

    「なァんだ、地方局の取材なの?」

    なんて、陰では一端一人前のタレント気取りの発言をしているものなんですよ。知ってました?face03
    

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