男の沽券(こけん)

男の沽券(こけん)




    「俺は男だ!」----昔、こんなタイトルの学園ドラマがあったような・・・。

    男性の中には、どうしても「男の沽券」が気になって仕方がないという人がいるようです。

    そういう人の中には、「女の意見などに振りまわされてたまるか!」という思いから、奥さんからの頼みごとなど一切聞かないという人もいるようで・・・。

    夜中に家の外で酔っ払いが大声で話しているのがうるさくて、とても眠れたものではないというある主婦が、ご主人に頼んだんだそうです。

    「ねえ、うるさくて眠れないから、警察へ電話してくれない?」

    しかし、ご主人は、その奥さんの頼みに耳を傾けるどころか、

    「そんなにうるさいのなら、お前が家から出て行け!」

    と、言ったのだとか・・・。

    とは言ったものの、ご主人もうるさいことには変わりがなかったようで、後日、自分から警察に連絡して取り締まってほしいと頼んだのだそうです。

    そして、ご主人が言うことには、男の沽券(こけん)

    「おれは、女如きに頼まれて動くような軟弱な男じゃない。動く時は、おれが自主的に動きたいと思った時だけだ」

    ----と。

    こんなご主人には、もう一つ困った癖があるのだそうです。

    それは、病院を受診した際、自分の体調が悪くても、決して自分のことだとは言わずに、他人のことのように話をすり替えて症状を伝えようとすることなのだとか・・・。

    「実は、先生、おれの知り合いが最近、ひどい風邪をひいたんだけれど、その後どうしても咳だけが治まらないって言うんで心配しているんだよ。これって、どういうことなんだろうね?」

    もちろん、医師は、「それはその患者さんの診察をしてみなければ判らないことだから、あなたに話しても仕方ないでしょう」と、答えたのだそうですが、ご主人があまりしつこく訊ねるので、医師もついにキレたようで、

    「そんなに心配なら、インターネットででも調べてみたらどうですか?」

    と、言ったのだそうです。

    そのご主人は、インターネットの使い方など知りませんから、「何て、無責任な医者だ」と、立腹。

    奥さんは、「ただでさえ心配性なんだから、素直に自分のことだと言えばいいのに・・・」と、諭したそうなのですが、ご主人は、

    「他人に弱みなど見せられるか!」

    と、頑として言うことを聞かないと、困惑していました。

    こういう「俺は男だ!」思考の男性は、案外多いもので、殊に年配男性にその傾向は良く見受けられるようです。

    足腰が弱っても、他人に弱みを見せたくないばかりに杖やシルバーカーを使っての歩行訓練を拒んだりするのも、こうしたタイプの男性のようです。

    その分、奥さんの負担は増えるばかり。

    どれほど、虚勢を張ってもいつかは真実を受け止めなければならないのですから、あまり「男の沽券」を振りかざすのも、どうかと思うのですが・・・ね。

    

<今日のおまけ>

    今日、北海道の内陸部が30度超えだとか・・・。icon10

    扇風機の風も、何だか生暖かく感じます。



    消費税増税法案が衆議院で可決したせいでしょうか。

    休日だというのに、何処のスーパーもお客さんがまばらでした。

    消費者の気分は実にストレートです。

    消費税アップが現実のものとなったわけではないのですが、早くも購買欲の低下が如実に現われ始めました。

    景気は気分で左右する----これは、資本主義経済の常識のはずです。

    大震災で落ち込んだ気分にさらなる追い打ちをかけるのですから、野田さんは何を考えているんでしょうね?

    

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