過剰反応

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    NPO法人「日本禁煙学会」が公開中の映画「風立ちぬ」(監督宮崎駿)の中のタバコの描写について苦言を呈している。

    製作担当者に送付した要望書を公式サイトにアップ。「教室での喫煙場面、職場で上司を含め職員の多くが喫煙している場面、高級リゾートホテルのレストラン内での喫煙場面など、数え上げれば枚挙にいとまがありません」と問題視した。

    「特に、肺結核で伏している妻の手を握りながらの喫煙描写は問題です」と指摘し「夫婦間の、それも特に妻の心理を描写する目的があるとはいえ、なぜこの場面でタバコが使われなくてはならなかったのでしょうか。他の方法でも十分表現できたはずです」と疑問を呈している。(YAHOO!ニュース)





    宮崎駿監督の作品は、「アルプスの少女ハイジ」以外、ほとんど観たことがないし、話を聞くだけでもあまり興味を引くストーリーや絵ではないので、テレビ放映されても無視してしまうのが常なのだが、この「風立ちぬ」という作品の「たばこ論争」には、ユニークなものを感じた。

    殊に、この「日本禁煙学会」の反応だが、アニメに描かれている時代背景をまったく軽視した意見に、「何とまあ、歴史認識の軽薄な・・・」と、呆れてしまった。

    あるブログにも、「肺結核の妻から喫煙を促されて、それを鵜呑みにタバコを吸い続けるとは、主人公は大バカ者」との意見があったが、それに反論しているコメントの、

    「あの時代に肺結核が不治の病という認識はごく当たり前。自分の命を削ってでも、最愛の夫との時間を大切にしたいという妻の思いが理解できないとは、情けない」

    という言葉には賛成である。

    おそらく、宮崎監督は、このアニメ映画を大人の視点から時代を考えるための芸術作品として描いているのだろう。

    それを、強引に今の時代の考え方に合わせて、事実に目をつぶり、歴史的背景や当時の価値観をねじ曲げようとするとは・・・。

    ハリウッドで制作する西部劇でも、タバコを吸わないガンマンばかりで興醒めだ・・・との声もある。

    それにしても、現代の若者たちは、あの時代に結核が治る特効薬があったと本気で信じているのだろうか?

    アニメはあくまでもアニメである。

    アニメの劇中にタバコを吸うシーンが出て来たとしても、それを観ている現代の人たちが「タバコは害だ」と、自覚していればいい話だ。

    「もらいタバコのシーンなど、子供が真似をするかも・・・」

    そう思ったら、映画を鑑賞した後で、大人が一言、「あの時代はタバコが病気の原因になるということが、まだ知られていなかったからね」と、フォローしておけばいい。

    子供はきっと、

    「そんなこと判っているよ。時代劇にお侍さんが出て来るのと同じだよ」

    と、答えるに違いない。

    何故ならば、「風立ちぬ」に描かれている時代など、子供たちの感覚からしてみれば江戸時代とさほど変わらないのだから。

過剰反応

  


      

<今日のおまけ>


    熱中症で亡くなる70代、80代の高齢者が後を絶たない。

    この炎暑でも、エアコンを使うのは「悪」と、信じて疑わない人が高齢者には多いからだそうだ。

    エアコンは身体に悪い。冷房を使うなど贅沢過ぎる。

    そんな考えからどうしても抜け出せないのだという。

    また認知症になると、暑さ寒さが実感しにくいのだそうだ。

    「エアコンを入れると、祖父母が止めてしまうので、家の中はいつも蒸しぶろ状態」という、家庭も少なくないらしい。

    また、近頃は不景気のせいで収入が親の年金頼みという家庭も多いため、エアコンが故障しても買い替えや修理が出来ないという場合も・・・。

    50代の姉妹が自宅で熱中症で死亡していたというニュースがあったが、彼女たちの部屋のエアコンも故障していたという。 

    エアコンやテレビなど、生活に欠かせない家電購入に関しては、個人負担に任せるのではなく、国や自治体が一定額を援助するようなシステムを作って欲しいものである。 



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