思い出話は自己満足にならないように

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    高齢者と話をしていると、時々、今の話題をあえて避けて、過去の思い出話ばかりを延々と続ける人がいる。

    思い出話をすることは、認知症予防などにも効果的だといわれてはいるが、それにも話し方というものがあるらしい。

    思い出話は、自分にとってごく身近な話題であるだけに、聞いている相手の理解度を無視して話してしまう場合が多いものだ。

    主語が抜けてしまったり、その場の情景描写がおざなりになるなど、何の予備知識もない聞き手にとってはチンプンカンプンという内容になってしまい兼ねない。

    だからといって、何度も「それは誰のこと?」とか、「そこは、さっき話した場所なの?」などと、いちいち話の腰を折るように質問されたのでは、話す方の高齢者も面倒くさくてかなわないだろう。

    思い出話をする時は、聞き手のことを思いやり、出来るだけ自己満足のためだけの話し方にならないように気を付けたいものである。

    また、思い出話のような過去を振り返る話題は、何度も同じ内容の繰り返しにもなりやすいので、聞き手にとっては、「それ、もう何度も聞いたけれど・・・」と、苦痛になることも・・・。

    やはり、今現在起きている事柄を話題にして会話をすることが、精神的な若さを保つ秘訣ではなかろうかと考える。

    高齢になると、最近の記憶はあいまいになるが、昔の記憶は鮮明に思い出せるので、どうしても過去の話をする方が楽なのだと思う。

    しかも、若き日の業績や地位に固執するあまり、自分の現在を肯定できないという悲観的考え方も根底にはあるのかもしれない。

    ならば、せめて思い出話をする際は、聞き手が理解しやすいように丁寧な説明を心がけて欲しいものである。

思い出話は自己満足にならないように



    

<今日のおまけ>


    挨拶をしない近所住民の話題で話が弾んだ。

    こちらから挨拶をすれば、向こうも返して来るのだが、自分の方からは決してしようとしないのだ。

    いや、中にはこちらがしても、無視を決め込む者さえいる。

    恥ずかしさが先立つのか、それとも単に面倒くさいのか--。

    「要は、大人になりきれないんでしょ」

    そういうことなのかもしれない。

    

    

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