余計な一言

diary余計な一言



    
    最近思うのだが、人の印象を左右するものの一つに、とかく「そこで言わなくても・・・」と、いうようないわゆる「余計な一言」があるようだ。

    その人はお愛想のつもりで口に出しているのかもしれないが、どう考えてもその場にはそぐわない一言がある。

    先日、いつのも如く共同浴場へ行くと、何故かその時間帯にはあり得ないほどの込みようだった。

    まあ、たまにはこういうこともあろうかと思いつつ浴室内へ入ると、しばらくして一人の女性が聞えよがしにこう言った。

    「いつも(この時間帯に)入らない人が入っているからね」

    これを聞いたある女性は、自分のことを言われているものと思ったらしく慌て出した。

    「急がなきゃ、急がなきゃ」

    焦りながら身体を洗い、かけ湯も早々に脱衣所へ----。

    そのせいで、浴室内には何とも気まずい空気が流れた。

    わたしも、こんな込み具合の場所に長居は無用と、常のカラスの行水で脱衣所へ。

    すると、先に上がっていた女性が、実に申し訳なさそうな顔で、

    「あたしがいけないんだね。珍しくこんな時間に入ったから・・・」

    「そんなんじゃないんですよ。いつもはこの時間帯は誰もいないくらい空いているんですから。今日はたまたま込んでいただけですよ」

    そうなのだ。いつもこの時間帯は、わたしの他には一人二人しか入らないほぼ貸し切り状態。

    むしろ、嫌みな一言を発した女性こそ、この日に限って入浴時間帯を変えてやって来ていた本人なのである。

    たとえ自嘲的な発言であったとはいえ、他人にまで不快な思いをさせるとは、正に、「余計な一言」だったわけである。

    「たく、言わんでもいいことを!!」

    わたしが心中に舌うちしたのは、言うまでもない。

余計な一言




    


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