「温泉の素」が消えた!?・・・・・150

~ 今 日 の 雑 感 ~


    
「温泉の素」が消えた!?♨


    わたしの知り合いの女性に皮膚に疾患のある人がいて、いつも乾燥肌で痒みもあるため、長年、草津温泉の湯の花を原料とした「温泉の素」を、家庭のお風呂で利用していました。

    しかし、その愛用していた「温泉の素」が、ある時から、懇意にしていた商店から消えてしまったというのです。その女性の場合、その「温泉の素」を、入浴する時に、洗面器のお湯の中に少量入れて、身体にかけると、痒みもおさまり、とても具合がよかったのだといいます。 

    「温泉の素」が消えた!?・・・・・150彼女は、何処か別の店にその商品が売られていないかと、あちらこちらを訪ねてみたそうなのですが、やはり、置いている店はありませんでした。何故、そんな昔から地元で売られていた「温泉の素」が、突然姿を消したのかといいますと、例の、白骨温泉のお湯を白濁させていたという「入浴剤騒動」により、販売元が、その製品を作らなくなってしまったからなのだといいます。

    その女性に言わせると、「あそこまで、問題を大きくする必要があったのか?県知事自らが、ホテルまで乗り込み、保健所や警察署の人間のような真似までして、入浴剤を悪者にしてくれたおかげで、わたしたちのように、その入浴剤を必要としている人間が使えなくなってしまったことへの責任は、誰がとってくれるのか?」と、いうことになるのです。

    あの「入浴剤騒動」にしても、入浴剤そのものに罪はありません。それを使って身体に支障が出たなどということは、一度もなかったのです。しかし、まるで、入浴剤を敵のように書きたてたマスコミの対応に苦慮した草津温泉の製造元などが、自主回収に回らざるを得なくなってしまったというのです。

    もう、あれから、何年も経ちますが、その時の余波は、未だに残っているのです。

    前知事自身は、サッサと国政に鞍替えして、もうあの時の一件など忘れているのかもしれませんが、あの軽率な行動によって、あらゆるところで、被害をこうむった人たちが大勢いるという事実は、決して消えるものではないのです。

    その女性は言います。

    「わたしは、政治なんかさっぱりよく判らないけれど、でも、世の中には、絶対政治家になってはいけないという人間はいるものなのよ。自分がとった行動が、どういう影響を周囲に及ぼすのかということの想像すら出来ない人間に、国民の生活なんか守れる訳ないんだから!」

    彼女は、今も、その「温泉の素」が、何処かで販売されていないか、探し続けているのです。   

    

<今日のおまけ>

    病人は、病気が治って行く人を見ると、無性に嫉妬心を燃やすようだ。

    わたしは、ある知り合いの男性患者から、こう言われたことがある。

    「医者に何を言われたか知らないが、リハビリなんかやっても無駄なんだよ。薬だけ飲んでじっとしていればいいんだ」

    でも、そんなことをしていれば、わたしは完全に歩けなくなってしまうことは、その男性も判っているのだが、日に日に回復して行くわたしが面白くなかったのだと思う。

    また、ある男性患者が、一時、もうダメかと思われていた重症の男性患者の手術がうまく行って、メキメキと回復に転じた姿を見て、「ちくしょう、持ち直しやがって!」------そう舌打ちをしたのを、見たこともあった。

    患者は、自分以外の患者が元気になるのを許さない。

    まあ、そんな人ばかりではないとは思うが、でも、わたしが出会った患者の中には、明らかに、こういう感性の人たちもいるのだ。元気な奴を見ると、癪に障る。-----それが、患者の本音なのかもしれない。face07icon10

同じカテゴリー(ちょっと、一服・・・・・ Ⅷ)の記事
 睡眠時間の不思議・・・・・162 (2009-09-12 11:53)
 イジメは割に合わない・・・・・161 (2009-09-10 23:09)
 病院内見学・・・・・160 (2009-09-09 23:22)
 マタニティーマークは必要か?・・・・・159 (2009-09-08 23:38)
 グループホームの役割・・・・・158 (2009-09-08 12:36)
 安倍晴明は、落ちこぼれ?・・・・・157 (2009-09-07 23:26)

この記事へのコメント
こんにちわ。

あの騒動の裏側にそんなお話もあったのですね。
お恥ずかしながら知りませんでした。

温泉好きとして、
2度とあのような事件&パフォーマンスが繰り返されないことを祈ります。
Posted by モモセーヌ市長モモセーヌ市長 at 2009年09月02日 14:36
モモセーヌ市長さまへ>

 こんにちは。
 前知事、衆議院選挙の怒涛の民主党支持に乗って、しっかり当選していましたね。
 長野県以外でも、「脱ダム」を掲げていたようですが、大手術をしてもなお政治への執念を燃やすエネルギーには、長野県民に対する意地さえ見え隠れしているようにも思えました。
 草津温泉の「温泉の素」は、痒み肌や水虫などにも重宝すると、リピーターも多い人気の商品なのだそうです。家庭風呂を使っている人たちには、手軽に温泉気分が味わえ、値段も手ごろなので、(一袋500円ぐらい・ボトルは一本600円ぐらい)その女性も、あの騒動が起きるまでは、頻繁に買っていたということでした。
 なにせ、百年以上も前からある商品だそいうで、それまでの長い期間で、一度もクレームが付いたことなどないのだそうです。それが、突然、販売中止になってしまったと、困惑していました。
 それにしても、どうして、旅館側は、知事の視察を簡単に受け入れたのでしょうか?わたしには疑問です。知事にあのようなパフォーマンスをする権限があるのでしょうか?近所の旅館のご主人は、「もしも、うちがあんなことをされたら、すぐ警察に通報して、不法侵入者だと訴えてやる」と、言っていました。
 あの一件に関しては、未だに多くの県民が、色々な意味で納得していないのではないかと思います。
 
Posted by ちよみちよみ at 2009年09月02日 15:56
全くもって腹立つ事件!!でした。
あの方はパフォーマンスだけで長野県をめちゃくちゃにして出て行った、、、いえ、
出された方でした、、、。

自分の事しか考えていないんですよ!!!
人がどーなろうが関係ないんだろうと思います。
そんな方が政治家になるなんておかしな話です、、、。

ここで愚痴ってもらちがあきませんけど、、、。

私も実は先週から腕、足に湿疹が出来、痒みで困っています、ボディーソープを変えてみたのですが、ダメです~~

そこで何も付けず温泉だけにした所、、、
痒みが治まりました!!!
温泉の力って凄いっ!!!と改めて実感!!!

草津の温泉の素、、、までとは行きませんが、、、。
Posted by 自称 美人女将自称 美人女将 at 2009年09月02日 17:22
すみませんっ!
誤って、退会してしまい、メーセージを送ることが出来なくて、困っています。
ちょみさま。。もし、ご迷惑でなければ、アドレスを教えて下さいませんか?
では、よろしくお願いします。<m(__)m>。。
Posted by 田舎・麻江 at 2009年09月02日 17:27
そういえばそんな問題ありましたね。
昔はにごっていたけれどにごらなくなってしまって・・・入浴剤を入れたんでしたっけ?
入浴剤や温泉成分って本当に優れてますよね。保湿もそうだけど痒みが治まるのはいいですよね。
いま 我が家は洗剤を新しくしたがために家族が痒みをわずらってます。
温泉をタンクでもらってこようかなぁ・・・
皮膚疾患には温泉の成分はいいんですよね。。。その入浴剤無くて残念ですね。
Posted by り・まんぼーり・まんぼー at 2009年09月02日 18:09
自称 美人女将さまへ>

 本当に、パフォーマンス大好きな知事でしたよね。新しいことを始めて、色々かじりかけては、注目がなくなると、必ずまた何かを考え出して、マスコミに登場しようとする。白骨温泉も、その舞台に使われてしまったのではないでしょうか。彼にとって、実は入浴剤問題はどうでもよかったのかもしれません。
 でも、今回の民主党の大勝により、協力関係を申し出る彼に対して、民主党議員の視線は、何処か冷ややかにも思えました。
 この時季、身体に湿疹やかゆみを覚える人は、意外に多いですよね。夏の紫外線が関係しているのか、季節の変わり目で、急に日中と朝晩の気温差が大きくなったためか・・・。何もつけず温泉だけにしたら、痒みが治まったというのは、すごいですね。やっぱり、温泉は大したものです。
 草津温泉も様々な効能がありますが、渋温泉も負けていませんよね。わたしの知り合いは、他の温泉と比べて、温まり方が違うと言っていました。
Posted by ちよみちよみ at 2009年09月02日 19:51
田舎 麻江さまへ>

 お久しぶりです!
 お元気でしたか?ブログを閉じられてしまい、残念に思っていました。
 わたしへのメッセージは、このブログの右端にある「オーナーへメッセージ」と書いてある文字の下に、「メッセージを送る」というところがありますが、そこをクリックして頂くと、文章が書けるコメント欄が開きます。
 そこへ、コメントを書かれてから、田舎さんのメールアドレス(パソコン用でも、携帯電話用でも結構です)、ハンドルネーム(田舎麻江)または、本名を、書き込んで、送信して頂ければ、そのメッセージがわたしのパソコンに届くようになっています。
 もしよろしかったら、利用してみてください。そうして頂いたら、今度は、わたしの方から、田舎さんのメールアドレスへ、お返事差し上げます。
 よろしくお願いいたします。<(_ _)>
Posted by ちよみちよみ at 2009年09月02日 20:07
り・まんぼーさまへ>

 そうです。その一件です。
 色つきの温泉は、源泉が空気や日光に触れることで、その気泡などが白濁して見えたりするものと、もともとの源泉の成分その物が色を持っているような場合があるそうですが、白骨温泉は、前者だったようですね。引湯の加減が少し変わってしまったことで、濁りが薄くなってしまったようなのです。ですから、温泉の成分には何の問題もなかったので、入浴剤を入れて色をつけても、身体への支障はまったく関係なかったというのです。
 考えようによっては、温泉に薔薇の花を浮かべたり、りんごを浮かべたりするのと、変わりはなかったともいえるのではないでしょうか。ただ、「今日は、色が薄いので、人為的につけさせて頂きました」と、一言添えれば、何の問題もなかったのだと思います。
 でも、それも、これも、言わば旅館側のサービスの範疇ですから、黙っていたところで、違法という訳ではないと思います。
 
 「温泉の素」があれば、お手軽なんですけれどね。今は、洗剤も色々な物が出ていますから、洗い上がりを重視すれば、洗濯あとに刺激物が残る物もあるのでしょうね。福寿荘さんや、湯本旅館さんから、温泉を頂くのもいいアイデアかもしれません。(勝手に決めてすみません)
Posted by ちよみちよみ at 2009年09月02日 20:33
源泉かけ流し~ですから、いつでも貰いに寄っておくんなましぃ~^-^

捨ててるのが勿体無いったらありゃしない!!!

有効利用したいわ、、、。

ちなみにうちの露天風呂もたま~にですが白くなりますよ~~~
源泉だから変化があって当然です!!!
Posted by 自称 美人女将自称 美人女将 at 2009年09月04日 09:30
自称 美人女将さまへ>

 り・まんぼーさんのように、ご家庭で温泉を利用したいという人も多いでしょうね。
 これからは、温泉その物を何かの形で有効利用出来ないかと、考えてみるのもいいかもしれませんね。
 あ、ところで、あの「温泉の素」ですが、製造元は、長野県以外では売り出しているそうです。でも、長野県では、絶対に販売したくないと、未だに怒り心頭だとか。
 とんだとばっちりを被ったものですね。
 湯本旅館さんの露天風呂も、時には白くなるんですね。そんな時に当たったら、お客さんはラッキーですね。
Posted by ちよみちよみ at 2009年09月04日 14:46
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。