退く勇気・藤森由香選手・・・・・397
2010年02月17日
~ 今 日 の 雑 感 ~
退く勇気・藤森由香選手
冬季オリンピックには、最も単純だが、最大級に興奮できる競技がある。
スキー・クロスとスノーボード・クロスである。

この両種目は、大波の如く高低差を付けた難コースを、数人の選手が一気に滑り降りる、正に手に汗握る雪上のFー1 である。
このスノーボード・クロス日本代表として今回のバンクーバー五輪に出場を予定していた藤森由香選手(23・アルビレックス新潟・長野県長和町出身)が、17日、医師から、「これ以上転倒すれば、脳に障害が残る危険性が高くなる」と、告げられ、無念の欠場を決めたというニュースがあった。
藤森選手は、12日の練習中に転倒して、頭部を強打。退院後は、歩くことも辛かったと打ち明け、その後、練習を再開はしたものの、恐怖心が先立ち、足の動きが戻らなかったと告白しているそうである。
しかも、練習中に再び転倒し、医師のチェックを受けたが「目の焦点があっていなく、瞳がしっかりとまらない。これ以上転んだら脳に障害が残る危険性が高くなる」と診断され、ついに、ドクターストップがかかったのだという。
藤森選手は、これが二度目のオリンピック出場となる。
「何がなんでも出たかった」と複雑な心境を明かしたが、出場しても「80%の力も出せないと感じた」と、述べ、棄権については、彼女自身、納得している様子ではあるらしい。
そして、彼女の書いているブログの最後には、「みなさんには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました」と、感謝の気持ちを綴っているという。
しかし、わたしは、彼女が棄権を決めたことは、実に、賢明であり、その歯がゆさは想像に余りあるが、そうした彼女の決断こそが、真のアスリートの証だと思うのである。
競技に必要なすべてのことを細部までチェックし尽くし、そこに、ほんのわずかな不具合でもあるなら、その不具合を加味して冷静な結論を導き出す。-----それが出来てこそ、本物なのではないだろうか?
棄権は、臆病者の結論だとばかりに、ただがむしゃらに突き進み、運を天に任せるというのは、真のアスリートのあるべき姿とは到底言いがたい。
他人のためではなく、あくまでも自分自身にために、これからの長い人生を考えることの方を優先した藤森選手の気持ちは、本当に、勇気ある者の証明であったと思うのである。
彼女が、今後も競技生活を続けるのか、それとも、これを機にスキー競技からは身を退くのかは、判らないが、それでも、彼女が自分の身体を優先に考えたということは、彼女のこれまで培った経験という財産を、若い世代に伝えられるということでもある。
だから、決して、国民に謝ることなどないのである。
彼女という得難い人材がいるということが、既に、日本の財産なのであるから-----。

*** 写真、いつも不鮮明ですみません。<(_ _)>
<今日のおまけ>
男子フィギュアスケート・ロシア代表のエフゲニ―・プルシェンコ選手、ショートプログラム、やはり、圧巻の滑りでしたね。
「男子が、四回転に挑まずに金メダルが決まるなどということは、アスリートの沽券にかかわる」
と、いう意気込みで、現役に復帰し、さらに、「あなたの金メダルがもう一度見たいわ」との奥さまの後押しもあり、ついに五輪の舞台へ戻ってきました。
いや、来てしまいました!
次のフリーでは、このプルシェンコ選手に触発された上位の選手たちが、四回転にあえて挑んでくれば、また、新たな波乱が生じる可能性も大です。
目が離せない混戦レースになって来ました。
男子フィギュアスケート・ロシア代表のエフゲニ―・プルシェンコ選手、ショートプログラム、やはり、圧巻の滑りでしたね。
「男子が、四回転に挑まずに金メダルが決まるなどということは、アスリートの沽券にかかわる」
と、いう意気込みで、現役に復帰し、さらに、「あなたの金メダルがもう一度見たいわ」との奥さまの後押しもあり、ついに五輪の舞台へ戻ってきました。
いや、来てしまいました!

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Posted by ちよみ at 17:28│Comments(0)
│ちょっと、一服・・・・・ 19
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