重い腰を上げさせる方法・・・・・574

~ 今 日 の 雑 感 ~


重い腰を上げさせる方法





    出版社に勤めているあなたは、作家である友人にどうしてもやって欲しいことがあり、それを頼みたいのですが、その友人はただでさえ忙しい身ですから、二つ返事でOKしてくれる訳がないことは判っていました。

    しかし、それでも諦められないあなたは、思い切ってその話を友人に持ち出しました。重い腰を上げさせる方法・・・・・574

    「なあ、おれ、どうしてもお前に今度出版する本の推薦文を書いてもらいたいんだよ。お前、売れっ子作家だから簡単には時間が取れないことも判っているんだけれど、よろしく頼むよ」

    しかし、おそらく、こう言われただけでは、友人だって、とても即座に「ああ、いいよ」とは返事をしません。

    では、こんな時、どんな言葉を付け加えたらいいかといいますと、あなたの台詞の中に、「友情」や「責任」「良識」といった道徳に関係する一言を盛り込むことが大事なのだそうです。

    つまり、相手のモラルを刺激するといった方法が効果的なのです。

    そこで、あえてこういう台詞を付け加えてみます。

    「お前、昔から本当に面倒見のいい奴だったからな」

    「お前の推薦文じゃなければ、編集長も出版にGOサインを出さないとさえ言っているんだよ」

    「お前は、困っている人間を見捨てるような奴じゃないよな」

    こう言われてしまっては、友人もそれでも否とは言えないはずです。

    そして、最後に、こうダメ押しをしておけば、間違いなく友人の重い腰を上げることに成功するはずです。

    「期待しているからな。頼んだぞ」

    

    人間の心理として、きみじゃなければダメなんだ-----と、責任の範囲を特定されることで、さらに断わりにくくなるという要素を持っているのです。

    その上、それが出来なかった場合は、どれほどの損害が起きるかということを具体的に話すことで、相手の中に自分と同じ危機感を植え付けることができるのです。

    そして、相手がその気になり始めた時に大事なことは、相手がどのような行動に出たらいいのかを詳細に想像出来るようなシミュレーションのためのサンプルを、間髪をいれず提供することなのです。

    
    実は、わたしがかつてSBCラジオで使うドラマの脚本を頼まれた時、ディレクターの方が、正にこの手法を使われました。

    「脚本なんか書いたことがありません・・・・」と、二の足を踏むわたしに、その男性ディレクターは、すかさず、ラジオドラマのシナリオ集を数冊テーブルに置いて、「これを見て、こんな風に書いてくれれば充分だから----」と、説得されたのです。

    こちらは、そうか、だったら書けるかな?----と、いう気持ちになり、その仕事を引き受けた経験があるのです。

    相手の重い腰を上げさせて、こちらの意図する仕事を実行させるには、こんな方法を駆使してみるのも一つの手なのです。
    


<今日のおまけ>

    参議院選は、タレント候補の乱立状態が懸念されているようだ。

    タレントやスポーツ選手などの有名人は俗に言う集票マシーンだから、彼らの知名度を利用し、本当に政治の世界に必要な(つまり、本当に党に必要な)他の比例区候補も当選できるという漁夫の利を目論んでいる訳だ。

    しかも、これで当選したタレントやスポーツ選手などは、政治のど素人であるから、結局は党幹部の言いなりになる。

    こんな選挙の裏を知れば、投票なんかバカらしくなるというものだ。

    
    因みに、「田村で金、谷で金、ママでも金」と、無謀な目標を掲げて失速した谷亮子も、今回の参院選に立候補するようであるが、「国会議員でも金」を目指すのだそうだ。

    日本柔道界もなめられたものだ。

    いや、日本国自体がなめられているのだ。

    いったい、一柔道家に政治の何が判るというのだろうか?そんなことよりも、自身は早く引退して、次世代の育成に努めることが真の国への貢献なのではないのか?----と、思ってしまう。



    ところで、木村カエラと堀北真希のNTTドコモのCM 、めちゃ可愛い~!!

    これって、久々のヒットCMだと思いますよ。icon06

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この記事へのコメント
そうなんですか。

ちよみさんはラジオのドラマの脚本を書かれたんですか。
驚きました。

相手の重い腰をあげさせるのは、やはり
言い方に工夫が必要なんですね。

確かに、ダメ押しまでされたら、さすがに腰は上がるでしょうね。

何でも、熱意だけでなく、言い方に少し
気をつけるだけで、だいぶ違ってくるのですね。

参考になりました。


ほんとうに、谷亮子さんには驚きました。
何故、今さら政治の道に行かなければいけないのか疑問です。

柔道一直線のほうがいいと思うのですが。
Posted by コミ at 2010年05月30日 20:02
コミさまへ>

 はい、三十代の頃、書かせて頂きました。なかなか面白いお仕事でしたよ。テレビ局の中も見せて頂きまして、また、女性スタッフの熾烈なライバル意識も垣間見ることが出来ました。(笑)

 相手をその気にさせるのは、難しいものですが、思い描いていることのハードルを少し下げてやるだけで、意外に翻意させることも可能なんだなァと、思います。
 特に、男性同士の場合は、友情に訴えるのが効果的かもしれませんね。

 谷亮子さんですが、驚きましたよね。
 どうして、政治家になろうなんて思ったのでしょうか?彼女に政治の何がわかっているのでしょう?本当に解せません。
 おっしゃるように、一柔道家として今後も柔道を続けるとか、引退して世界に通用する後輩を育て上げることの方が、彼女のなすべき仕事だと思うのですが・・・。
Posted by ちよみちよみ at 2010年05月30日 21:01
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