口撃のはぐらかし方・・・・・564

~ 今 日 の 雑 感 ~


口撃のはぐらかし方


    「何とかして下さいよ!!〇〇くんがいつも門限を守らないので、こちらにまでとばっちりが来るんです。門限の厳守は連帯責任ですから、あの人一人が帰寮が遅れただけで、わたしたちまで廊下掃除のペナルティーを受けなければならないんですよ」

    大学の寮生たちの中に、このような憤懣を持つ者たちがいて、それを寮長に突き付けたとします。

    こういう時、普通、寮長の答え方は、

    「そうだな、判った。〇〇くんには、わたしから門限を守るように忠告しておこう」

    と、いうものだと思うのですが、寮長の本音は、やはり、こういうことはグループ内で処理してもらいたいというものだとします。そういう場合は、どのような責任回避の言い方をすればいいのでしょうか?

    これには、相手の質問をはぐらかすという方法があるのです。口撃のはぐらかし方・・・・・564

    そこで、寮長は、こう切り返します。

    「なるほど、確かに、〇〇くんの門限破りは目に余るものがあるな。それで、きみたちは具体的に彼にどうして欲しいのかね?これまでの態度を反省し、謝ってもらいたいのだとしたら、わたしが〇〇くんをここへ連れて来て、きみたちに頭を下げさせようか?」

    ここまで言われてしまえば、それでも、あくまでそうして下さいという者は、ほとんどいないはずです。

    「いや・・・・、そこまでする必要は・・・・。ただ、次からは気を付けて欲しいだけですから・・・・」

    と、寮生たちも一歩退いた態度に変わるはずなのです。

    そうなったところで、寮長は、

    「だったら、一応わたしの方で〇〇くんには注意をしておくが、あとはきみたちで彼を説得しなさい」

    と、持ち込まれた下駄を逆に預け返してしまうことも可能なのです。

    つまり、抗議をはぐらかすには、相手に逆に具体的な方法を考えさせるように仕向けることが肝心なのです。

    「つまり、それは、どういうこと?きみは具体的に何が言いたいの?」

    この一言を相手に返すだけで、相手の怒りを細分化させることになる訳です。そうなれば、相手は返事をするのが面倒くさくなり、「もういいよ」と、抗議をひっこめるか、もしくは、どうしたら責任を取らせることが出来るかを詳細に説明しなければならなくなるため、一時の興奮状態から脱することが出来るのです。

    「あなた、何度言ったら判るの!?ここは、こういうやり方じゃないでしょ」

    上司からこんな叱責を受けた場合も、

    「そうですか?では、ぼくは、ここをこうした方がよかったのでしょうか?どういうやり方が効率的なのか、教えてもらえませんか?飲み込みが悪くてすみません」 

    そう言われた上司は、不承不承ながらやり方をもう一度説明しなければならなくなるので、あなたを叱ることに時間を取られる訳にはいかなくなるのです。

    この『はぐらかし方法』----使い勝手はいいのですが、くれぐれも相手に「はぐらかしている」と、思わせないように使うことが大事なのです。

    

<今日のおまけ>

    なんか、今日は疲れるなァ~。

    背中が異常に凝っている。

    口蹄疫の殺処分だけれど、わたしのような素人の目で見ると、畜産業者さんたちの言い方が、どうにも納得できない。

    「肉として出荷するために殺されるのは全然構わないが、こんな形で殺されなければならないなんて、可哀そう過ぎる」

    何故なんだろう?だって、どっちにしても殺すんでしょ?それが、少しばかり早いか遅いかの違いだけでしょ?

    死罪が決まった科人に対して、「磔(はりつけ)がいいか、火あぶりがいいか?」って訊くようなもんじゃない。

    もの凄く勝手な言い分だよね。人間側からみれば、そりゃそうかもしれないけれど、牛や豚にしてみれば、人間なんてみんな鬼畜だよね。

    もしかしたら、この口蹄疫は、そんな身勝手な人間どもへの彼らのささやかな復讐なのかもしれないな。

    

    

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