安かろう、良かろう・・・・・614

~ 今 日 の 雑 感 ~ 


安かろう、良かろう



    「安かろう、悪かろう」という言葉は、良く聞きますよね。

    確かに、安価なものには、それなりの価値や使い勝手しかないようにも思えますが、わたしは、そればかりではないと思います。

    安かろう、良かろう・・・・・614「良いものは、お値段は多少はりますが、飽きが来ませんから長く使えますよ」

    こんな売り文句で商売人は、客に出来るだけ高いものを売りつけようとします。

    でも、長く使えますって、これから何年生きるというのでしょうか?

    50年?100年?----それだけ、使えることに何か意味がありますか?

    わたしの家のご近所にかなり贅沢な暮らしぶりの奥さまがいましたが、「出来るだけ良い物を長く使うためと思えば、高価な物がいいわよね」と、言って、バッグでも着物でも帯でも、室内インテリアでも、それはそれはお金をかけたものを買っていました。

    それもこれも、娘や孫も代々使えるようにとの考えもあってのことでした。

    そして、その奥さまは八十歳になった時、一人娘さんに自分のこれまで買って来た物を譲ろうとしたのですが、娘さんが言うには、「大迷惑だわ。あんな、時代遅れの使い勝手の悪い物、いくら高級品だからって、わたしが使える訳ないでしょ。流行だってあるんだし、あんな無駄遣いをするお金があるのなら、現金でもらいたかったわよ」とのことでした。

    高価な物を買う時は、皆、長年使えるものだからとか、孫子の代まで使えるし・・・とか、思いますが、孫子が使ってくれる保証など何処にもありません。

    要するに、単に自分が欲しいだけのことで、何か理由を見つけて罪悪感なく買いたいがための口実が、「孫子のため」なのです。高い物は、良いなどという理屈も、結局は、それを自分が納得して買うための言い訳にすぎないのです。

    それが証拠に、今の日本で売られている物に、そんなに質に違いのある物はありません。

    デザインに関しては、むしろ安物の方が優れている場合さえあります。

    わたしは、出来るだけ安いもので、自分のセンスと合致するものを選ぶようにして買い物をします。わたしには、子供もいませんから、まずは自分が満足でき、納得できる物が必要なのです。

    それが証拠に、わたしは、たった500円の服を10年経ってもまだ着ています。1000円の靴が気に入っていて、5年以上も履いています。

    何も値段の高い物ばかりが本物ではありません。

    人間だって、同じです。肩書きのたくさんある人が、素晴らしい人とは限らないはずです。

    高い物は良い----日本人の目は、他の国の人たちよりも本質を見抜く力に優れているといわれているのですから、もう、こんな認識を改めても良い時代なのではないでしょうか?

    

    

<今日のおまけ>

    近頃、お隣の雑種のジョン(犬)が、わたしを見ると、顔をそむけて家の中へ入ってしまう。

    「ねえ、ジョン、最近かなり老けたみたいだね」と、言った言葉を聞いていたのかな?

    犬って、人の言葉を理解するから、難しいんだよね。inu


    「中野バラ祭り」----結局、今年も行けなかったな・・・・。

    来年は、イングリッシュ・ガーデンも完成するそうだし、来年に期待しよう。

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この記事へのコメント
こんばんは。

そうですね、高い物が良いものとは
限らないと思います。

高い物を買って、それで良い物を買ったという、満足感だけではないでしょうか。
まあ、それも一つの買い物なんでしょう。
自己満足を買う、ということなんでしょうね。

安い物なかにも、実用的で、具合の良いものはたくさんあると思います。

結局、自分にあった、自分らしい物を買うのが一番だと思います。

肩書きばかりで、味の無い人はたくさんいますね。
残念です。
Posted by こみさん at 2010年06月19日 20:39
こみさまへ>

 こんばんは。
 オランダ戦、惜敗ですね。
 さっき、ご近所から「わァッ!!」という、すごい悲鳴が聞こえたので、負けたな---と、思いました。(笑)

 そうですね。
 高い物を買って、良い物を買ったと思う自己満足があるのでしょうね。
 本当に欲しいものにお金を出すのは悪くはないと思うのですが。たとえば、四年間節約生活をして、サッカーW杯の弾丸ツアーに申し込むとか・・・。
 もちろん、お金持ちの人には、こんな理屈は通らないのでしょうけれど。
 
 それでも、安い物がすべて悪いものだとは、思えないのです。中には、粗悪品もあるでしょうけれど、高価な物ならば何でも素晴らしいと決め付けるのは、やはり違うのではないかと思います。
 自分に最も適したものならば、値段は関係ないのではないでしょうか?
 物の良し悪しを見極める目を持つことが重要ですよね。
 
Posted by ちよみちよみ at 2010年06月19日 23:00
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