病気をランク付け・・・・・908
2011年01月27日
~ 今 日 の 雑 感 ~
病気をランク付け
先日のNHK総合「クローズアップ現代」を観ていたら、実に深刻な問題を取り上げていた。
国内の中流階級がん患者のおよそ2万人が、高額な薬代が払えず、飲み続ければ完治に近付けると判っている薬を使用できずに亡くなっているというのである。
また、確実にがんを消滅することが出来ると期待される高度医療も、金額がかさむことで、ほとんどの患者が断念せざるを得ず、目の前に治る治療がありながら、費用の問題がネックとなり救える命も救えないという現実があるのだ。
日本の現在の医療は、金持ち優遇。金のある者は長生き出来るが、貧乏人は死ぬしかないというのが実態だと、番組は説明していた。
ある患者は、あまりに高額な薬代が家計を圧迫し、一定期間飲み続けなければならないところを、短期で打ち切ったために、がんが再発。
何とかお金を工面して再び飲み始めた時は、もはや手遅れだったそうである。
こうした個人の経済状態で受けられる医療の質が限定されるというような医療体制を見直そうという考え方が、国内でも広まりつつあり、それには、イギリスの例が参考になるだろうということであった。
イギリスでは、がんなどの難病に関する医療費の自己負担がかなり安価で済むそうで、白血病の薬代はナント無料である。
つまり、人間が個人的にどれほど気を付けても避けられない病気に関しての医療費や、投薬治療で大きな改善が認められる段階の病気の治療にかける医療費の自己負担は軽減されるが、インフルエンザ治療薬のタミフルなどを処方する際の薬代は、原則全額自己負担となるのだという。
これを観ていて感じたのだが、この方法を日本でも取り入れれば、命にかかわることのない比較的軽い病気の医療費は、全額自己負担となり、遺伝系や免疫系などの難病に関しての医療費は、ほぼ全額国の負担となるのかもしれない。
要するに、自分で予防可能な病気、たとえば喫煙による肺がん、肺気腫などの患者の医療費は、ほぼ全額自己負担だが、乳がんや前立腺がんなどのホルモン系の病気は、予防のしようがないので、医療費は国の負担となる----と、言うようなことになるのだろう。
また、自力で歩けるはずにもかかわらず、怠慢な生活習慣によって足腰が弱くなった場合や、糖尿病に至った場合の医療費も全額自己負担となることも考えられる。
とにかく、このままでは国の医療費の伸びに歯止めがかからないどころか、治る病気で死ぬ患者が急増する可能性があるのだ。
解説者として出演していた大学教授は、今後は国の医療体制の抜本的な改革が急務だろうと、語っていた。
<今日のおまけ>
悩みのない人間に成長はない----と、良く言われるが、確かにその通りだなァと思う。
悩みを持つことで、人間は様々な文学や音楽、芸術、哲学を生み出して来たのである。
悩みがあるからこそ、問題意識や葛藤も生まれるのだ。
反対に、戦争は、真の悩みを知らない人間が起こす場合が多いとも言われる。
「わたしには悩みなどない」と、いう人間ほど、本当は恐ろしいのだそうである。
悩みのない人間に成長はない----と、良く言われるが、確かにその通りだなァと思う。
悩みを持つことで、人間は様々な文学や音楽、芸術、哲学を生み出して来たのである。
悩みがあるからこそ、問題意識や葛藤も生まれるのだ。
反対に、戦争は、真の悩みを知らない人間が起こす場合が多いとも言われる。
「わたしには悩みなどない」と、いう人間ほど、本当は恐ろしいのだそうである。
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Posted by ちよみ at 19:37│Comments(2)
│ちょっと、一服・・・・・ 45
この記事へのコメント
こんばんは。
確かに、がんの薬代、治療代は高額だと思います。
僕の姉も、乳がんで、50代で亡くなりましたが、発病からの3年間は、お金のやりくりに大変でした。
助かるかもしれないのに、助けてやれない
のは、本当に無念でしょうね。
病気のランク付けもある程度は必要なのかもしれません。
難病で苦しんでいる人も知っていますが
これも大変なようです。
やはり、医療の改革は急務だと思います。
確かに、がんの薬代、治療代は高額だと思います。
僕の姉も、乳がんで、50代で亡くなりましたが、発病からの3年間は、お金のやりくりに大変でした。
助かるかもしれないのに、助けてやれない
のは、本当に無念でしょうね。
病気のランク付けもある程度は必要なのかもしれません。
難病で苦しんでいる人も知っていますが
これも大変なようです。
やはり、医療の改革は急務だと思います。
Posted by こみさん at 2011年01月27日 21:45
こみさまへ>
こんばんは。
病院へ行くと、時々不思議な光景に出くわすのですが、明らかに自分の不摂生が原因で病気になった人たちがいて、その医療費を、何故、わたしたちが払わなければならないのか?と、考えることがあります。
「お医者さんに贅沢な食事はするなと言われているにもかかわらず、食べられないなんて死ねというのも同然だ---なんて、焼き肉ばかり食べていたから、こんな体になったんだよ!」と、父親を非難していた女性もいました。
医師に毎日少しずつでも歩く練習をして下さいと言われていても、面倒くさいとか、痛いとか言って、決して歩く練習をせず、痛み止めをもらうために、ほぼ毎日のように整形外科へかかる人もいます。
こういう患者の医療費を、少しでも治る見込みのある患者の治療費に向けられないものかと、考えます。
不治の病というのであれば、誰しも納得できるでしょうが、今はお金さえ出せば誰もが治る見込みのある医療が手の届くところにあることで、なおのこと、悔しい思いをする患者が増えているのです。
こみさんのお姉さまも、病気という苦しさだけではなく、金銭的な辛さまで背負い込まなければならないということで、二重三重にお辛かったであろうと思います。
日本は、世界に誇れる国民皆保険制度を持つ国です。それならば、国民すべてが等しい医療を受けられなくては本末転倒だと思うのです。
おっしゃるように、これからの超高齢化社会において、やはり、医療改革は急がねばならない大きな課題だと考えます。
こんばんは。
病院へ行くと、時々不思議な光景に出くわすのですが、明らかに自分の不摂生が原因で病気になった人たちがいて、その医療費を、何故、わたしたちが払わなければならないのか?と、考えることがあります。
「お医者さんに贅沢な食事はするなと言われているにもかかわらず、食べられないなんて死ねというのも同然だ---なんて、焼き肉ばかり食べていたから、こんな体になったんだよ!」と、父親を非難していた女性もいました。
医師に毎日少しずつでも歩く練習をして下さいと言われていても、面倒くさいとか、痛いとか言って、決して歩く練習をせず、痛み止めをもらうために、ほぼ毎日のように整形外科へかかる人もいます。
こういう患者の医療費を、少しでも治る見込みのある患者の治療費に向けられないものかと、考えます。
不治の病というのであれば、誰しも納得できるでしょうが、今はお金さえ出せば誰もが治る見込みのある医療が手の届くところにあることで、なおのこと、悔しい思いをする患者が増えているのです。
こみさんのお姉さまも、病気という苦しさだけではなく、金銭的な辛さまで背負い込まなければならないということで、二重三重にお辛かったであろうと思います。
日本は、世界に誇れる国民皆保険制度を持つ国です。それならば、国民すべてが等しい医療を受けられなくては本末転倒だと思うのです。
おっしゃるように、これからの超高齢化社会において、やはり、医療改革は急がねばならない大きな課題だと考えます。
Posted by ちよみ
at 2011年01月27日 22:27

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