芸能界という伏魔殿

芸能界という伏魔殿trip02




    芸能界というところは、つくづく「伏魔殿」だなァ・・・と、感じる。

    以前、「ちやほや----持ち上げて落とす」などというテレビCMがあったけれど、最初のうちはこれでもかというくらいタレントや俳優を持ち上げて視聴者の目を引いたあとで、今度はどうでもいいような話題に引っかかり、思いっきり落としめてまた視聴率を稼ぐ。

    今日、亡くなった山口美江さんが芸能界を引退した時も、正にこの状態だったように思う。

    当時も普通の女性ならば話題にも上らないようなほどの体重増を、「激太り」などとマスコミが取り上げ、彼女が「芸能界って、なんて、くだらない世界なの」と、呆れた気持ちがわたしにはよく判った。

    しかも、ごく最近の番組でも彼女を「あの人は今・・・」的な取り上げ方をして、「この辺りを山口美江さんが徘徊しているというのですが・・・」などと、実に失礼なナレーションを加えていた。

    この言葉にはさすがに彼女自身も、「徘徊なんて、失礼ね!」と、立腹していたので、観ているこちらもあまり良い気持ちがしなかった。

    かつて山口さんはニュースキャスターなどもしていたようだが、わたしの記憶に残っている彼女のそれは、やはり二時間サスペンスドラマに出ていた女優としての姿だ。

    あの頃の女優さんたちは、確かに皆美しかったが、山口さんの聡明な美しさは群を抜いていたように思える。

    おしゃれで、頭が良くて、バイリンガルとなれば、男性はもちろんのこと女性たちにとっても憧れの的であった。

    少々気が強い面もあったが、お嬢さまタレントにはそれも似合っていた。

    今日、テレビニュースで彼女の訃報を聞いた時は、とても驚いたし、残念だった。

    まだ、51歳の若さである。

    その先日の「あの人は今・・・」というような番組に登場した際も、少し顔が浮腫んでいるように見受けられ、心臓か腎臓が悪いのでは?----と、思ったものである。

    頻繁に通院もされていたようなので、やはり体調が思わしくなかったのであろう。

    たぶん彼女のような凛とした人生観を貫く気骨のあるお嬢さまタレントは、芸能界にもしばらくは出てこないのではないだろうか。

    本当に、残念である。

芸能界という伏魔殿

    

    

<今日のおまけ>

    今日の「北信ローカル」にカラオケ大会の記事が見開き写真入りで掲載されていた。

    出場者は年配の方々のようだが、実に溌剌として歌っている様子で、声を出すことが皆さんの元気の源なのだろうということが良く判る。

    楽譜を読み、歌詞を覚えることで、認知症予防にも効果があるに違いない。

  こういう舞台の時は、自分の真の容姿などすっかり忘れて、美男美女歌手になり切ることも気持ちの張りにつながるはずだ。face02



    ところで、わたしが診て頂いている内科の先生、電子カルテを書く時のスピードがハンパない。

    もちろん、ブラインドタッチだ。

    「このぐらい出来なきゃ、電子カルテは書けませんよ」

    と、涼しい顔でおっしゃるが、こうした第三次文明開化時代ともなるとお医者さんも大変だなァ。face06

    
    

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この記事へのコメント
こんばんは。

山口美江さんの訃報には驚きました.

まだ51歳だったんですね。

僕の印象は、やはり都会的なお嬢様、という感じでした。
あの「しば漬け食べたい」のCMはかなり印象に残っています。

引退した後は、店を開いたり、父親の介護をしたり
と、大変だったようですが、無理がたたったのでしょうか。

確かに、テレビの世界は、興味本位、視聴率稼ぎのような番組が氾濫してます。
もっと、そのタレントなり芸人の持っている本物の芸を観たいと思いますが…
Posted by こみさん at 2012年03月10日 18:06
こみさまへ>

 こんばんは。

 山口美江さんが亡くなったと聞いて、本当に驚きました。しかも、家の中で一人きりで倒れていたとか・・・。
 今日のスポーツ新聞には、やはり心臓が悪かったというようなことが書いてありました。

 そうですね。父親の介護やその他もろもろのストレスが原因なのかもしれません。 芸能界を引退して輸入品のお店をやっていた時も、輝いていた彼女でしたが、新聞記事によれば、最近はいつ倒れるか判らないということで、周囲の人たちに心がけて話をするようにしていたようですね。姿が見えなかったら何かあったと思って欲しいと考えていたようです。

 こみさんが言われるように、都会的で素敵な女性でしたね。ドラマに彼女が出て来ると、陳腐なストーリーも一段品を増したように感じたものです。
 テレビ業界も単なる興味本位的な番組作りではなく、俳優さんやタレントさんたちの本質を生かす番組を目指して欲しいものですね。

 

 
Posted by ちよみちよみ at 2012年03月10日 22:03
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