一年前の今日は・・・

一年前の今日は・・・diary



     一年前の大地震発生時、あなたは何処で何をしていましたか?

    わたしは、いつもと変わらず家でテレビを観ていました。

    しかし、地震が来ても突然の大報道にはならず、そのことが逆に不気味でした。

    阪神大震災の時もそうでしたが、災害の規模が大きければ大きいほど、報道らしい報道がないのです。

    それは、災害を伝える人々や設備が機能不全に陥っている証拠でもあるのです。

    復旧を急ぐうちは気持ちにも緊張があり生きることに前向きですが、問題はこの一年が過ぎてからの被災者の心のケアだといいます。

    一番怖いのは、「取り残され感」だそうです。

    テレビの東日本大震災特集番組で被災地の三十代の女性は、

    「最初のうちは悲しみを共有していた者同士が、一人また一人と仕事を見付けたり、新しい生活を始めたりと、自分から離れて行くようで、気が付けば自分だけが悲しみや不安感から抜け出せないでいることに異常な焦りを感じ始めている」

    と、話していました。

    「震災に限らず、子供を亡くした母親の会に参加して気持ちを話すことで、何となく一人ではないのだと思うと心が軽くなるような気がする」

    と、語っていた若い母親も、しかし、やはり一人になるとどうしても前に進むことが出来ない自分がいると、激しい孤独感に襲われる心情を吐露していました。

    被災した高齢者の寂しさを伝える報道は頻繁にされますが、若い人たちの「異様な焦り」に焦点を当てた報道はあまりありません。

    若い被災者たちの中には、これから何かをしなければならないことは判るが何をしたらいいのか?まだまだ生きて行かなければならないのにどうやって夢や希望を見付けたらいいのか?との先の見えない恐怖感に苛まれる人が実に多いそうです。

    「何か楽しいことをしたり、考えたりしよう」と、励ます声は良く耳にするものの、楽しことをするにしても結局お金がかかるじゃない----との現実問題が突き付けられてしまい、何も出来ないのが現状なのだと思います。

    医師から気分転換を勧められて内職を始めた女性もいましたが、やはり、気持ちは晴れないそうです。

    今後、お年寄りに加えて若者たちの心のケアがより重要になってくるだろうと、ある心療内科医は語っていました。

    わたしも、自分の身体が動かなかった時は、一日中カーテンを閉め切った部屋で過ごしていました。

    外界との接触が焦りにつながり、ますます落ち込んでしまうからです。

    そんな時、「そうだ、五年を一年と考えよう」と、時間の観念を切り替えると、かなり気持ちが楽になりました。

    何も、急ぐ必要などないのです。
    
    被災地の合い言葉も、これからは、「復旧復興を急ごう」ではなく、「焦らずゆっくり生きて行こう」の精神が大切になるのだと思います。

一年前の今日は・・・

    

    



<今日のおまけ>

    最近、実にリアルな夢を見る。

    夢の中の登場人物の言葉がはっきりと聞こえるのだ。

    何かのメッセージなのか?

    明日は、また寒くなるらしい。

    春はまだ遠いのかな?

    

    

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