色々おしゃべり 85

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    「ホンマでっかTV」----ママ友たちの差別問題を取り上げていたが、これを評論する専門家たちの話は面白かった。

    新興住宅地の高級マンションに住むママ友たちの世界では、上層階に住む家のママの方が下層階に住むママよりも地位が上だとか、東大卒などの高学歴でキャリアばりばりのママは、そうした地区に住むママ友たちからは、「庶民」とバカにされるのだそうだ。

    つまり、ガリ勉をして大学合格したとか、頑張る、一生懸命という感性は、高級住宅地に居を構えるママたちにとっては、「下々の者たちが行なうこと」という鉄の基準が存在するようだ。

    では、そういうセレブママたちの理想はというと、子供の頃からしっかりとした地位も名誉もある両親に何不自由なく育てられ、努力という言葉とは無縁で優雅な娘時代を過ごし、名門の私立学校を短大ぐらいまですんなり卒業したのちは、花嫁修業をしてエリート夫と結婚する----と、いうものらしい。

    子供の運動会でも、「頑張れ!」「行け~~!」などと、思い切りアクション付きで応援するようなママは、下目に見られるとのこと。

    では、何と応援すればいいのかというと、

    「お勝ちになって」「お頑張りあそばせ」色々おしゃべり 85

    などという応援の仕方が好まれるのだそうだ。

    ママたち自身が究極のお嬢さま学校教育を受けて来ているので、自ずとそうした言葉使いになるのだという。

    「こんにちは」は、「ごきげんよう」、「さようなら」は、「ごめんください」。

    確かに、普通の感覚では「?」----である。

    そんなママ友たちの住む世界はとにかく狭いので、有り余る鬱憤やエネルギーを、ひたすら仲間の陰口をたたいたり笑い者にするなどの行為で晴らしているのだという。

    そうしたママ友苛めが目に余るということで、ママ友同士で集まって食事をすることを禁じた都内の名門幼稚園まであるという。

    もしも、そんな窮屈きわまるママ友たちに疲れた場合は、既存のママ友グループとは別に、もう一つの趣味や好みが同じという友達グループに所属すると良いそうだ。

    そうやって逃げ場を用意しておくことで、もしもママ友たちに苛められるようなことが起きても、自分を見失わずに済むのだという。

    などと書きながらも、実は、わたしも高校、大学と、その「お勝ちあそばせ」の類の出身である。

    番組内で、チラッと校名も出てきたような・・・。(笑)

    でも、とてもそこまでのセレブ感覚は持てなかったが・・・。(いや、むしろ、学生たちは庶民感覚の権化だったと思うんだけれど・・・)

    番組内でも紹介していたのだが、SNSで如何にも優雅な生活をしている風に自宅を公開したり、逆に庶民的な家に住んでいるママ友の自宅内を勝手に写真に撮ってフェイスブックに掲載して嘲笑するなどの行為をしている人たちの方が、実は精神的セレブではない----という可能性もあるように思われる。

    「アホと煙は高い所へ上る」

    奇しくも司会のさんまさんが言っていた。

    正に言い得て妙だと思った次第である。

       

<今日のおまけ>


    サッカー日本代表のW杯出場が決まったらしい。

    (裏番組を観ていたので、今日のニュースで結果の詳細を聞いた)

    まあ、めでたいことではあるが、やはり、まだ、野球のWBCほどわたしの中では盛り上がらない。

    問題は、本戦でどれだけの成果が収められるかだ。

    すべては、そこから----。

    野球では、監督が全責任と采配を担うが、サッカーは個人個人の「我」のぶつかり合いで決まるスポーツだ。

    日本選手には、どうしても野球的思考が抜け切れていない者が多い。

    しかし、その個をなまじ前面に押し出し過ぎると、「ただの生意気な奴」に見えてしまう。

    個性はいかんなく発揮しつつ、気持ちは謙虚に----。

    これが理想なのだが、果たして彼らは何処まで戦えるだろうか・・・?
           

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この記事へのコメント
記者会見で、まさに本田が同じことを述べてましたね。
最後は「個」の力 と。

長友(だったかな)が試合直後のインタビュー談話で、アイルトン・セナがF1三連覇後に本田技研の子会社に特にお礼を述べた場面を連想しました。
Posted by DT33DT33 at 2013年06月06日 02:57
DT33さまへ>

 こんにちは。

 どちらかというと、サッカーは日本人の「美意識」とは相反するスポーツだといえるでしょうね。自分が一番、自分じゃなければ出来ない---と、いう意識をどれだけ強く持てるかで、その選手の価値が決まるような気がします。
 ところが、チーム力、統一性、自分を殺して仲間を助けるという自己犠牲の精神を良しとして来た日本人には、サッカーは不向きなスポーツなのだと思います。
 おそらく、本田選手は、そのことを良く判っているのでしょうが、サッカーもチームスポーツという観点で捉える多くの日本人は、どうしても選手間のつながりや和、友情を期待してしまいがちです。
 いや、代表選手の中にも、そういう気持ちを大事にしたいと考える人はいるでしょう。でも、「それが邪魔なのだ」と、本田選手は言いたいのでしょうね。たぶん・・・。
 
Posted by ちよみちよみ at 2013年06月06日 16:58
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