母子加算廃止の是非・・・・・90

~ 今 日 の 雑 感 ~


母子加算廃止の是非



    難しいことは判りません。

    何せ、わたし自身は、独身でもちろん子供もいませんし、こういう話題も、何処か人ごとのような感じがしています。

    しかし、これが案外、人ごとでは片付かない問題なんですよね。最近、ようやくそれが判りました。

    それでも、やはり子育てを経験した方たちの感覚には、程遠いものがありますので、ここでは、わたしの知り合いの、ある邦楽の先生がおっしゃっていたことを、主に書きたいと思います。

    

    母子加算廃止の是非・・・・・90その女性邦楽士の方は、この母子加算廃止には、大賛成なのです。

    そもそも、この「母子加算」というのは、生活保護を受けている一人親の家庭へ支給されていたもので、十五歳以下の子供一人につき月額23,260円二人で25,100円が加算される仕組みで、これが、この四月に廃止された訳です。

    廃止の主な理由は、生活保護を受けている一人親が、子供を一人養育する場合の生活扶助が国から138,000円支給されている形になるのに、生活保護を受けずに、一人親が子供一人を育てている家庭の支出が118,000円というのは、何ともおかしい。働く親の家庭よりも、働いていない親の家庭の方が、国から多くのお金をもらって生活しているというのは、如何にも本末転倒であるということで、厚生労働省は、これを一律にそろえることにしたのです。

    そうでないと、不公平ですから。

    しかし、働いていない母子家庭の母親の言い分としては、「子供が小さいと、働きに出たくても出られない。また、小さい子供がいるということだけで、就職させてもらえない」「保育所に子供を預けたくても、待機児の数が多くて、順番が回ってこない」などなど、様々困難な理由があるとのこと。

    確かに、ただでさえ就職難の今日にあって、子供のいる母親の働き口確保は、容易なことではないでしょう。

    しかし、その邦楽士の先生は、おっしゃいます。「では、そういうことが判っていながら、何故、離婚したのか?」と。「自分たち母子家庭がもらっている支給金は、『母子手当』『母子加算』も、そもそも国民の税金から出ているのだということを、考えたことがあるのか」と------。

    かつての戦時中のように、夫が戦死してしまった未亡人や、また、夫が事故死や病死などの悲劇に見舞われた妻子であるならばやむを得ないともいえるが、お互いに恋愛結婚で、子供が出来て、単なる性格の不一致や相手の浮気、家事、育児疲れ、嫁しゅうと問題などを理由に、離婚したような母親に、国が同情する必要があるのだろうかと、その先生は、言われるのです。

    かつて、前長野県知事の田中康夫氏も、同様の意見で、母子加算金の見直しを提唱していました。要するに、今の母親たちは、考えが甘すぎるというのです。昔は、見合いで結婚させられたとしても、出戻れば、その母親は自己責任で身の始末をつけねばなりませんでした。女手一つで子供を育てるために、日雇い人足として重労働をしていた女性もいましたし、子供は子供で、そんな母親の苦労を何とか少しでも軽減してやりたいと、義務教育もそこそこに、働きに出たものです。

    しかし、今の時代は、親が離婚したための苦労を、子供たちにも背負えというのは、あまりに可哀相だとの考え方から、たとえ貧困家庭でも、子供の就学の機会を奪ってはいけないということで、国も助成金を支払うという訳です。

    とはいえ、確かに、そのお金は、わたしたちの税金から工面されているものです。要するに、身勝手な結婚の破たんの尻拭いを、赤の他人のわたしたちが肩代わりしているという格好になる訳です。その邦楽の先生のように、一度結婚をして子供が生まれたら、母親は、自分の幸せなど考えてはいけない。たとえ、夫婦の間に何があっても、絶対に離婚などするべきではないと、いう気持ちも、判ります。

    「その母子加算にかかる200億円というお金があるのなら、それをもっと別の、たとえば老人医療や介護福祉の方へ回して欲しいものだ」と、いう考えも、なるほどなァと、思います。そして、離婚しても、得なことは何もない。子供を抱えて、仕事もなく、貧しさの極致を体験しなければならないと判れば、離婚する母親も減るのではないかと、先生はおっしゃいます。

    「ドメスティックバイオレンスなどで、命の危険があるような場合は別にしても、原則、恋愛結婚した夫婦には、離婚を認めてはいけないのよ」と-----。

    この母子加算廃止は、実質的に少子化を加速させることになるという、民主党の意見なども判りますが、それならば、ただ、離婚しました、子供がいるので助けて下さい-----などという安易な支給方法ではなく、その母親に、それ相応のペナルティーを科したうえで、支給するシステムにでも変える必要があると、いう意見にも一理あるような気もします。

    たとえば、母子加算をもらって生活をしている一人親は、子供が成人したのちは、受給した分を介護労働で返却するというやり方もあるでしょう。また、「あなたが頂いている今月のお金は、〇〇さんと、〇〇さんの税金から出ているものです」というような、具体的な名前を受給金に付記するという方法もあると思います。その方が、より、他人のお金で自分たちは生活させてもらっているのだという、実感がわくはずだと、思うからです。

    母子加算廃止に賛成する人たちと、反対する人たち双方の気持ちを納得させる方法を模索するべく、国や自治体は知恵を絞る必要があるのではないかと、考えるのです。icon23

    

    

<今日のおまけ>

    昔、子供は、親だけではなく地域で育てるという感覚が、日本国内の至る所にあった。

    しかし、最近の出戻って来た母親は、母子手当や母子加算を受け取りながら、近所の人たちが助けてやろうと手を出すと、まるで、汚いものにでも触られたかのような、迷惑そうな態度を取る。

    人さまのお金を頂いている身だということを自覚し、周囲の忠告をもっと謙虚な気持ちで聞くべきではないだろうか?

    そういう母親たちの自己中心的な態度が、今回の母子加算廃止論を現実のものにしてしまったのであろうと、思われる。

    「子供を産んだからと言って、えらぶるんじゃない!子供など、犬や猫でも産むのだ」

    その邦楽士の先生(二人のお子さんがいます)の言葉である。

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この記事へのコメント
・・・・・・・・・・・
なるほどって感じです。

微妙に話をそらします(^^;;
傾向なんですが

日本を立て直した『団塊の世代』

その波に乗っかり、
好きなことをやっても選択しても会社や社会に
どうにかしてもらえた『バブル世代』
本来「アラフォー」なんていわれるのは
ここの世代の末期だと思っています

んで氷河期といわれるわれわれ30代
社会や会社がいつ裏切るかわからない中で
踏み外さない堅実な方法を歩んでいます

で・・・20代
辛抱するってことに免疫がない
なんとか・・・まぁ・・どうにかなんだろ的なところが
俺たちの頃とは全然違う


女性も男性も
結局のところ
結婚するってことがどんなことなのか
どんな責任を負うのか

シングルでも必死に歩んでる人も知っています。
そういうのがちょっとした気構えのない一部の傾向で
同じ線上で語られてしまうのも忍びないし
かといって、安易に救済を容認するわけにも行かない

もうすこしそれぞれが歩んでる事情を囲んでる
実態に目を向けてほしいものです

支離滅裂ですみません(^^;;
Posted by はるみっちゅ at 2009年07月10日 07:00
おはようございます。
今回のテーマは難しいですね。

母子加算などはちょっと置いておいて、離婚についてコメントさせていただきます。
幼いころから、親の愛情を実感できなかった子供は大人になった時、人を愛せません、愛し方がわかりません。たとえ、両親が揃っていても、喧嘩がたえず、例えば浮気が絶えず家に寄りつかなかったり、子育てに参加しなかったりと、寄り添う事がすでに不可能なら離婚は致し方ないと思います。仮面夫婦を演じ続けても、子供は見抜いています。
子供は母親の笑顔が好きです。親も子供の笑顔が好きです。それがエネルギー源なのです。母親の泣き顔は切なすぎます。
母子家庭になっても、母親が笑顔になれるのであれば、子供は幸せです。愛を感じる事ができます。
不幸せな人に人を幸せにする事は出来ないと思います。それが、夫婦の間で出来ればいいですがどうしても無理であるのなら離婚は考えてもいいのではないでしょうか?
なら、なぜ結婚前に見抜けなかったんだ。という人もいるでしょう。それは無理というもんです。
どこまで相手を許して、受け入れて、寄り添う事ができるか。というのが結婚だと思います。
うまく書けなくてスミマセン。
Posted by ティンク at 2009年07月10日 08:31
はるみっちゅさまへ>

 はるみっちゅさんは、三十代なんですか。お若いですね。
 はるみっちゅさんの時代は、氷河期といわれましたが、わたしたちの世代も、コネのない人間には、まったく同じ状況でしたよ。セクハラ面接など当たり前で、わたしの友人は、自殺まで考えましたから・・・。
 でも、三十代から今の二十代を見ると、辛抱がないと思うんですね。面白いです。
 
 確かに、今の若い人たち(私世代から見てのことですが)は、辛抱がないと思いますね。要するに、夫婦を友達の延長だと思っているからなのでしょうね。わたしは、自分の父や母を見て思うのですが、結婚は、仕事だと思うのです。ですから、夫婦は、戦友であり、パートナーであり、自分の背中を守ってくれるガードマンでもあると思うのです。戦友や、ビジネスパートナーが、仲が悪くなったからといって、仕事を放棄できますか?
 そもそも、結婚する時の心構えがいい加減だから、離婚が増えるのです。人が人に恋愛感情を抱いていられるのは、物理的にいって、四年が限度なのです。そこから先は、努力と忍耐しかありません。
 「結婚は、人生の墓場」と言いますし、周りのしがらみとの戦いでもあるのです。その気構えがないのなら、結婚などするものではないと、わたしは思います。
 ですから、未だに独身なんですけれどね。(笑)
Posted by ちよみちよみ at 2009年07月10日 10:41
ティンクさまへ>

 父親と母親が仲が悪いまま子供を育てるのは、子供の将来にとっていい影響は及ぼさない---と、いうことですよね。わたしもそう思います。いつも、いがみ合う両親を見て、健全な子が育つ訳がないと思われるのも当然です。
 では、何故、いがみ合う所を子供に見せるのでしょうか。仮面夫婦はよくないというのなら、そんな状況にならないように努力すれば良いことです。許し合うこと。正に、それですよね。
 それが、恋愛結婚で一緒になった夫婦の義務であり、責任なのだと、その邦楽士の先生はおっしゃるのです。
 その方も、別に、何が何でも離婚してはいけないと言っているのではありません。離婚するなら、国に援助を求めるような無様な真似はするなと、言っているのです。
 自力で子育てをするのなら、誰も文句は言いません。しかし、今の離婚した母親が、たとえどのような事情があるにせよ、国から支援をしてもらうことに、何の躊躇もなく、むしろ、子供を産んでやったのだから当然の権利だとでも言わんばかりの態度で、「手当」や「加算」をもらっている所に、政府も腹を立てたのだと思います。
 働き口が見付からない。本当に、そうでしょうか?どんな仕事でも地べたに這いつくばってでも子供のために稼ごうと思えば、仕事はいくらもありますよ。
 ティンクさんだって、お子さんのため、家族のために病気になっても頑張っているじゃァないですか。
 要は、根性の問題なのです。自分自身のおしゃれや楽しみなど二の次にしてでも、子供を持った夫婦は、子供のために自己を犠牲にするべきであると、わたしは思います。(独り者の勝手な言い草ですけどね。(^_^;))
Posted by ちよみちよみ at 2009年07月10日 11:09
確かに若い世代の離婚はとても安易ですよね。簡単にリセットします。一昔前の離婚とは少し違うんですね。
私は40代ですが、やはり基本的には話し合いを重ね、寄り添っていきたいですからね。
国の方でも、この離婚が本当に深刻な理由からなのか、安易なものなのか考えてほしいですね。
Posted by ティンク at 2009年07月10日 12:25
ティンクさまへ>

 国の方でも、この離婚が本当に深刻な理由からなのか、安易なものなのか考えて欲しい----本当に、その通りだと思います。
 母親の中には、主婦業に疲れたとか、夫が週末何処にも連れて行ってくれない、などという、呆気にとられるような理由で、離婚したいという人もいるそうです。
 また、そういう母親に限って、離婚後も働きもせずに「母子加算」をもらっている割合が高いそうなのです。こういうケースにまで、国民の税金を使うことが正しいことなのか、はなはだ疑問です。子供を出しに使って、私腹を肥やしていると判断されても、仕方がないですよね。
 これからは、国も、支給の審査基準をより厳しくすることで、ケースバイケースの判断をして行って欲しいと思います。
Posted by ちよみちよみ at 2009年07月10日 14:22
そうそう
結婚は恋愛の延長じゃないですよね

恋愛がむしろ準備期間であって
この先待ってる『生活』のためにお互いを知る
期間でもあるわけですよね

期間の長さが云々ではなく
どれくらい密度が濃いかではないかと思います

感じ方も育ち方も違うのであって
そこをどのようにすり合わせていくのか

相手を知るってことから目をそらし
よい部分だけを見ていると
いつかは蓋をした部分が弾け飛ぶ

結局はそれだけのように感じることも少なくはないです

それで、いちいち公の力を使ってるんじゃ
確かに筋は通らない

そんな風に読んでいて思いました<(_ _)>
Posted by 雨上がりの虹 at 2009年07月10日 15:32
雨上がりの虹さまへ>

 結婚式の時のウエディングドレスの魔法が、いつまでも続くと思ったら大間違いですよね。母親の正装は、エプロンにサンダルと知るべし---なのです。
 おっしゃる通り、相手の良い部分ばかりを見て、真実から目を背けていると、結局、破綻も早まる訳ですよね。
 これは、わたしの知人の言葉なのですが、「結婚はね、相手に一つでも嫌だなァと、思うことがあったら、我慢してはダメ。そういう結婚は、絶対長続きはしないから。最初から、一緒になるべきではないのよ」と、言っていました。
 特別好きではない。でも、嫌いなところもない。そういう方が、相手をしっかり知ることが出来るのだそうです。熱に浮かされてした結婚は、冷めるのも早い訳で、その付けを回される国民は、たまったものではありませんよね。
Posted by ちよみちよみ at 2009年07月10日 20:24
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