他人の子供じゃダメですか?・・・・・87

~ 今 日 の 雑 感 ~


他人の子供じゃダメですか?


    今年の二月上旬、香川県の県立病院で、体外受精の手術の際、別の夫婦の受精卵を誤って、妻のお腹に戻されてしまった夫婦が、県に損害賠償を求め提訴したというニュースがありました。

    この報道を聞いた時、わたしは、無性に腹が立ちました。face09

    病院側に対してではありません。提訴に踏み切った夫婦に対してです。

    確かに、病院側は、お腹に入った受精卵が、本当に他人の卵子であったのかと、いう確認をするための説明責任を、妊婦側に十分果たしていなかったという手落ちはあったでしょう。また、そもそも、手術の際に受精卵を取り間違えるなどという初歩的なミスを犯すこと自体が、医師として重大な怠慢だといわざるを得ません。他人の子供じゃダメですか?・・・・・87

    そのために、その妊婦は、せっかく授かったお腹の子供を中絶せざるを得ないことになってしまった訳です。

    しかし、わたしが疑問に思うことは、それよりも何よりも、どうして、その夫婦は、そこまで自分の子供に固執していたのかということです。

    結婚すれば、自分の本当の子供が欲しいということは、十二分に判ります。そのうえで、男の子がよかったとか、女の子の方がいいとか、そして、更に、五体満足でなくては困るとか、頭が良い方がいいとか、顔が可愛い方が嬉しいとか、欲を言ったらきりがありません。

    でも、どうしても子供に恵まれないのであれば、そして、体外受精を望んだのであれば、もしも、そのお腹の子が自分の子供でなかったとしても、そこまでして子供が欲しかったのですから、生まれた子供は自分たちの子供として大切に育てるという選択を何故しなかったのでしょうか?

    自分の子供は生かすが、他人の子供は殺しても構わないというのでしょうか?これは、一種の犯罪行為に等しい問題です。世の中には、様々な理由で親に捨てられた子供や、親を亡くした子供が大勢います。どうして、そういう子供の親になるという選択肢を持たないのでしょうか?

    こんなことを言っては失礼かもしれませんが、そこまで固執して生んだ実子が、必ずしも博士や大臣になる訳ではないでしょうに。

    単に、自分たちの遺伝子を残したいという自己満足のために、非難される病院の方が気の毒です。それも、お腹の子供は、すこぶる順調に育っていたというのですから、人ごとながら、残念な気持ちでいっぱいです。

    わたしは、もともと、自然の摂理に反した体外受精や、代理母というものには賛成出来ません。別に、運命論者ではありませんが、やはり、子供というものは、その親を選んで生まれて来るものでなないかと思うのです。

    人間が生まれるということは、宇宙が出来るにも等しい、極わずかな確率の産物なのであるといった学者もいます。

    事件に巻き込まれて否応なく妊娠してしまったような場合や、妊婦が幼すぎて、自分のしたことに責任が持てないような場合は別でしょうけれど、知識もある立派な大人が、自分たちの欲のためだけに胎児の命を犠牲にするなど、論外もいいところではないでしょうか。そういう夫婦には、はっきり言って、子供を養育する資格などないと思うのです。

    親とは、身勝手な生き物です。このほど国会で議論されている脳死は人の死か-----という問題でも、他人の子供の脳死は「死」であるが、自分の子供の脳死は「死ではない」と、言い張るものです。

    たとえ、夫婦間に子供が出来なくても、それを運命と割り切って、傍が羨むような円満な家庭を築いているご夫婦だっています。

    もし、自分たちの間にどうしても子供が出来ないご夫婦がいらしたら、それは、子供がいないということで、子供のいる他の夫婦には出来ないことをせよとの使命を課せられているのだと考え、積極的に世の中に貢献して頂きたいと思うのです。icon23

    

「今日の一枚」

他人の子供じゃダメですか?・・・・・87

      久しぶりの絵です。
              もちろん、わたしが描いています。
face02

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この記事へのコメント
僕のブログで、ちよみさんの紹介をさせて頂けないでしょうか?

ぼろぼろの体で、
あの、たおやかな文章。かないません。

僕も確かにぼろぼろですが、
エンターティメントは、いつも
血まみれの叫びです。そう、思います。
Posted by ぱーぷーぼうやぱーぷーぼうや at 2009年07月08日 02:44
ぱーぷーぼうやさまへ>

 それほど大層な人間ではありませんので、ブログでの紹介は、ご遠慮させて頂きます。
 既に、ブログも半年以上続けていますので、わたしが、小説ブログなど書いている変わり種だということは、皆さん周知のことと存じますので---。
 
Posted by ちよみちよみ at 2009年07月08日 16:04
いや~、こりゃ難しい話だね~。

他人の子供だからダメって、それが中絶の理由だったんだろうか。そこらへんは、当事者にしかわからないね。

わかることは、病院が仕事をミスったってことだけだね。

って、なんで私は夫婦の肩を持ってるんだ???
Posted by ririchi(通称りりちん) at 2009年07月08日 16:15
ririchiさまへ>

 この話題は、立場や見方によって、色々な意見が出て来ると思いますね。
 ただ、新聞記事には、他人の子供だと判ったので、中絶したと書いてありました。
 子供の問題は、その夫婦だけのことではなく、親や兄弟など血縁者にもかかわることですから、もしかしたら、夫婦以外の所から横槍が入った可能性もあります。
 しかし、二人が、県を提訴したという所に、引っかかるのです。中絶によって母体を危険にさらしたということや、中絶する前の遺伝子検査に関する詳しい説明がなかったということですが、遺伝子検査で他人の子と判れば、やはり、同じ経過を選択したはずなので、こういう夫婦は、もしも、お腹の子が自分たちの子供であったとしても、その子に障害があるということにでもなれば、それだけで、やはり中絶を選んだのだと思うのです。
 受精卵の段階で、生まれる子供をえり好み出来るなんて、生まれて来る子供は、いったい何なのかと、考えてしまうのです。
 まあ、自分が独身で子供もいないので、こんな勝手なことが書けるんですけれどね。(^-^)
Posted by ちよみちよみ at 2009年07月08日 16:37
いや、あんたの言いたいことは、よく伝わってくるよ。全くその通りだよ。

その通りの現実が叶う世の中であって欲しいと思う。そういう世の中であるべきだ、と言いたい。

障がいがあるとわかったら中絶するか、の、話も、これまた難しいね。私の親友は、若くして不知の病で亡くなったけれど、そのとき、重度の障がいを持つ子供を遺しています。

そんなこともあって、過剰反応しちゃうのかも。

その遺児の名前が、別の私の友達の子供の名前と一緒だったんですよ、そのことを、別の友達が、障がいのある子が自分の子と同じ名前なんてやだって言ったんです。そんな人もまだいるんですね~。
Posted by ririchi(通称りりちん) at 2009年07月08日 17:44
ririchiさまへ>

 重度の障害のある子供さんを遺して、亡くなった親御さんの心配や無念さは、想像に余りありますね。その子供さんの将来を考えると、やりきれない気持ちにもなります。
 でも、障害を持つ人たちの中に、こんなことを言った人もいます。
 「人間は、五体満足で生まれて来るのが一番よいことかもしれないが、五体満足で生まれる権利があるのなら、障害児として生まれる権利も認めて欲しい」
 障害者であるということが、社会に及ぼす大きな意味を、世間から取り上げる権利は誰にもないというのです。
 人間は、みんなが意味を持って生きているのだ---と、その人は言いたかったのでしょうね。
 障害児と同じ名前なんて嫌だという人は、その障害児が、生きているということだけで、世の中にどれほどの貢献をしているのかが判らない人なのでしょう。
 実際そういう事実に直面している人に言わせれば、何と甘いことを---と、朱笑されるかもしれませんが、世の中が、みんな同じような人間ばかりじゃ、つまらないと思うんですよね。
 「障害者が社会に適応出来ないのではなく、社会が障害者に追い付いて来ないのだ」----正に、それが真実なのだと、思います。
Posted by ちよみちよみ at 2009年07月08日 18:24
今日はとってもむずかしい話題ですね。

他人の受精卵だけど 少なからず
すくすくと成長していたんですよね。
きっと お腹の中が心地よかったのかもしれませんね。そう思うと切ないです。
中絶することで妊娠しにくいという体になるリスクも考えて夫婦で出した結論なんですよね。今もきっとこの夫婦は悩んでるんじゃないかと思う。

ちよみさん もし 強姦されてお腹に命が宿ったらちよみさんどうしますか?
私なら…どうするだろう。。。???
Posted by り・まんぼーり・まんぼー at 2009年07月08日 19:12
ちよみさんごめん。自分自身の答えも出ていないのに変な質問してしまいました。
答えなくていいです。 問題がそれました。
絵上手ですね^^ 新撰組?だよね。
理想の男性像ですよね きっと^^
Posted by り・まんぼーり・まんぼー at 2009年07月08日 19:21
り・まんぼーさまへ>

 確かに、難しい問題ですね。
 でも、こういう人工的な治療をするということは、決してリスクがない訳じゃないと思うんですね。ですから、もしも、うまく行って子供が授かれたのなら、どういう状態だとしても受け入れるという覚悟が必要なのではないかと思うのです。
 人間の命を扱うということは、それなりの責任と寛大さを軸としなければならない、言わば神の領域に踏み込む所業だと思うのです。
 わたしは、カトリックではないので、中絶に反対ではありません。本文でも書きましたが、事件や無知故に致し方がない場合、また、病気や体質などで、妊娠に適さない場合は、その類ではないと考えます。

 
 はい、新選組です。❤
 おっしゃる通り、男性の格好良さの最たる理想像ですね。でも、彼らの現実は、かなりドン引きするものだったようですけれど。
 わたしは、特に、二番隊長の永倉新八の生き様に憧れています。(^◇^)

  
Posted by ちよみちよみ at 2009年07月08日 20:20
ちよみさん、こんばんは~
何度も読み直しながら本当に
難しい問題だなぁ~と思います
生命の尊厳とは・・・
私達人間が勝手な理由で消して
いいものなんてないんじゃないかなぁ~
と思います♫只、現実を考えると
このご夫婦もきっと悩みに悩んだ
事だとは思います。もし生まれてから
大事にされないことがおこりえたとしたら
その子供さんの将来において
いいことではないでしょうし・・・
ちよみさんの問題提起には1日では答えが
きちんと出せなくて、自分の不甲斐なさを
思い知らされます(=^・^=)
Posted by 福寿荘 女将福寿荘 女将 at 2009年07月08日 22:52
福寿荘 女将さまへ>

 わたしは、以前から思うのですが、何でそこまでして自分の子供が欲しいのかが、よく理解出来ないというのが本音なんですね。自然体でいいじゃないかと思うのです。後継者がどうしても必要な家庭なんて、世の中そんなにあるものではないでしょうし、これからの時代、生まれて来たって、それほどいいことがあるとも思えない。
 地球はますます住みにくくなり、食糧や水不足も深刻で、高齢化社会の負担を一気に背負わせられる訳ですから、正直、わたしがこれから生まれるのだとしたら、勘弁してほしいと思いますよね。
 この夫婦は、はっきり言って自分たちのことしか考えていないように思えます。子供を産むということは、地球の今後を考えるということなのですから、もし将来、他人の子供と判って、大事にしないような親なら、相当のペナルティーを科してしかるべきかと考えます。
Posted by ちよみちよみ at 2009年07月08日 23:23
親は、子供を選択できるか?
また、子は、親を選択できるのか?
またまた、他人が「それ」に口をはさめるのか?難しいですね。

僕の感じを言えば、僕を育ててくれた(産んだでは無く)親に感謝すると共に、
僕が、「選択」した親だと思っています。

自分のブログで「その後」は、展開するつもりです。とても、難しい。
Posted by ぱーぷーぼうやぱーぷーぼうや at 2009年07月10日 00:18
二番隊長と言う言葉が出てきましたので

 六番隊長、「箕浦猪吉」。平服で有った。
を、思い出してしまいました。
平田弘志の「堺事件」だったと思います。
これも、自分のブログで書きます。
ひと様のブログ内に、私の泥を持ち込むのは、先日、懲りました。
反省しています。確かに軽率でした。
Posted by ぱーぷーぼうやぱーぷーぼうや at 2009年07月10日 00:35
ぱーぷーぼうやさまへ>

 これは、物理的なことですが、子供は親を選べませんが、親は子供を選べます。
 中国の一人っ子政策では、どうしても男の子が欲しいということで、女の子が生まれた場合、捨ててしまうという例が、とても多いそうで、現在孤児院には、女の子ばかりが溢れているとのことです。
 欧米の子供のない夫婦は、こういう女の子を率先して養子に迎え、我が子として育てていると聞きます。きっと、将来、こういう女の子の中から、世界で活躍する政治家や医師、スポーツ選手などが出てくるのではないかと、今から楽しみです。
 生みの親より、育ての親とも言いますよね。個人的には、この夫婦にも、こういう選択をして欲しかったなァと、思うのです。
Posted by ちよみちよみ at 2009年07月10日 00:42
そうですね。
人に、命を選択する権利は、
無いと思います。
物理的なこと。
ちよみさんの言う通りだと、私も思います。
僕のブログでそれは、展開します。

他の人に、いやな思いや、迷惑は、
やはり、かけたくは有りません。
Posted by ぱーぷーぼうやぱーぷーぼうや at 2009年07月10日 22:44
ぱーぷーぼうやさまへ>

 ぜひ、ご自身のブログで、考えを書かれてみて下さい。やはり、他人のコメント欄では、本当に言いたいことは書ききれないと思いますので、皆さん、そのようにされているようですから。
 それに、ご自身のブログに書かれた方が、わたしのブログを見て下さっている人だけではなく、他のブロガーさんのご意見も(コメントも)聞くことが出来ると思います。
 アップされましたら、わたしも、読ませて頂きます。
Posted by ちよみちよみ at 2009年07月10日 23:12
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