裁判員に方言は判るか?・・・・・84
2009年07月05日
~ 今 日 の 雑 感 ~
裁判員に方言は判るか?
裁判員制度が始まり、実際に、法廷での被告人の言葉や証人の話を、裁判員が訊くことになる訳ですが、ここに来て、また新たな難題が発生しました。
それは、裁判員が、被告人質問の際の被告人の言葉や、証人尋問の際の証人発言に関して、本当に意味を理解して聞き取れているかということです。
それというのも、被告人や証人は、ほとんどが一般人です。殊に、青森出身の人などの津軽弁や、鹿児島出身者の薩摩弁などは、おそらく、標準語圏に住む裁判員には、大半が理解出来ないものと思われるからです。
そこで、そういう場合の言葉を自動的に文字化して記録する「音声認識システム」を、裁判所は導入するという方向にあるようですが、それでも、上記の津軽弁などは、表記されない言葉もあるということで、独特のイントネーションが加われば、更に、機械の認識率は低くなるようです。
わたしも、大学時代に青森県の弘前から来ていた友人がいましたが、彼女の言う「えさこ」が、さっぱり理解出来ませんでした。これは、「家さ来い」の略語で、「うちへ遊びに来て」の意味だったのです。こんな訳ですから、津軽弁ともなれば、「じぇんこ(銭)」「うっと(とても)」などの言葉に加えて、訛りもきつくなるでしょうし、一般から選ばれた裁判員が理解できる範疇を超えてしまうことは判り切っています。
要するに、外国語を聞いているようなものなのです。
そう考えると、わたしたちの信州の方言もなかなかのインパクトがありますよね。

北信、中信、東信、南信でも、言葉はかなり違いますし、わたしの住む北信地方だけでも、「べちゃる(捨てる)」「ばちゃいい(ざまァみろ)」「ラッチもねェ(くだらない)」「うら(わたし)」「われ(あなた)」「しょうしぃ(恥ずかしい)」「かんじる(寒い・冷たい)」「しっちゃばく(やぶく)」「りこうもん(バカ)」「はぶせ・あいさ・あいふぁ(仲間外れ)」などなど、挙げたらきりがないほど、たくさんの方言があります。
しかし、それにしても、今まで裁判官や検事、弁護士の先生たちは、こういう言葉をすべて理解して裁判を進めて来ていたのでしょうか?そういうことは、わたしも、気付きもしませんでしたし、知りませんでした。
もしも、そうした言葉の受け取り方がほんのちょっと変わっただけでも、有罪無罪に大きく影響してくるのではないかと思います。これは、わたしの経験ですが、近所の人が、柿を下さるというので、「渋柿なら結構です」と、断ったところ、その人は、「なら、焼酎かけるだかえ?」というのです。渋柿に焼酎をかけると甘くなるそうなので、「お願いします」と返事をしたところ、その人は、もう一度、「焼酎をかけるだかえ?」と、いうのです。そして、何処か不機嫌そうに、帰って行きました。
わたしは、その人がどうしてそんな不機嫌そうな様子になったのか、判らずにいますと、お隣のお年寄りが教えて下さいました。「焼酎をかけるかえ?」と訊いた時は、「わたしが、かけておきますね」の意味合いが大きいのですが、「焼酎をかけるだかえ?」と、「だ」が一音入っただけで、「なに?あたしがかけなきゃならないの?」の意味が強くなるとのこと。
地元生まれで地元育ちのわたしでさえ、こういう微妙なニュアンスの方言があることに驚きました。
こんな言葉を、裁判員が聞き続け、すべて意味を理解することなど、果たして可能なのでしょうか?
裁判員制度に関しては、これからも多くの問題が持ち上がり、言葉の無理解による冤罪などが起きる可能性も捨てきれず、裁判が出来ないというケースも出てくるのではないかと、懸念しています。

*** 写真は、パソコンの青い光を拡大したものです。不思議なインパクトがありますよね。

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Posted by ちよみ at 11:39│Comments(0)
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