不思議な話し方・・・・・94

~ 今 日 の 雑 感 ~


不思議な話し方


    会話をしていると、一つの話題や、一つの単語に引っ掛かって、そこからドンドン話題の主旨がずれて行ってしまう人がいます。

    たとえば、こんな具合です。二人の主婦が、梅雨についての話をしていたとします。不思議な話し方・・・・・94


    主婦A  「昨日の夜、寒かったでしょ?だから、一度しまった毛布をまた出して、夜中にかけ直したわよ」

    主婦B  「本当に、夏蒲団では、寒いくらいだったわよね。梅雨って、気温が一定にならないで、困るわ」

    主婦A  「この前、うちに布団屋さんが来てくれて、夏蒲団の綿を打ち直ししようって話になってね、そこのおばあちゃんが、長野の息子さんに家を建ててもらったんだけど、瀬戸物屋さんの裏の倉庫の方が住みやすいって、そこから出ないそうなのよ。その瀬戸物屋さんに、おじいさんがいて、おじいさんの使っていた有名な茶碗がこの前割れちゃったそうなのね。 そうしたら、その茶碗を鑑定してくれた骨董屋さんが、元通りに修繕してくれるっていうので、東京まで行くことになって------」

    主婦B  「ちょっと、待って。それ、何の話?布団屋さんて、誰?瀬戸物屋さんは、どうなったの?梅雨の話は、何処へ 行ったのよ?」


    -------と、まあ、こんな状態になってしまう訳で、話の終着点が全く見えて来なくなってしまうのです。

    こういう人の頭の中は、いったいどうなっているのでしょうか?

    こういう人は、かなりのおしゃべりに多いようで、短時間にめいっぱい話をしたいと思うあまりに、こんな連想ゲームのような話し方になってしまうのでしょうか。何れにしても、聞いている方は、下地になる知識を何も持っていないので、相手の話がまったく見えないのです。

    しかし、そんなことはお構いなしに、話し続けられるものですから、結局、さっぱり意味が判らない不毛の会話のままで、嫌な後味ばかりが残るのです。

    また、こういう話し方をする人の特徴として、他人の話を自分の経験談のように錯覚してしまうという癖があるといわれます。


    Aさん  「この前、野沢温泉に行って来たんだけど、雪が降っていて、情緒があったわよ。でも、買い物の途中で、財布を旅館に忘れたことに気が付いてね、慌てたわよ」

    Bさん  「えっ?あなたも、野沢温泉へ行って財布を忘れたの?わたしもなんだけど・・・・。いつ、野沢へ行ったの?」

    Aさん  「・・・・・・・・」

    Bさん  「それに、その話、この前、わたしがあなたに聞かせた話じゃなかったっけ?」



    こんな、調子なのです。これも、一種の記憶力に関係する病気なのでしょうか?

    わたしの周りには、とかく話がこうなってしまう人がいるのです。思い込みが激しいのか、話を聞いたことをつい忘れて、自分のことのように、自慢話を作り上げてしまうのでしょうか?

    こういう人と会話をする時は、何処までが真実で、何処からが虚構かということを、しっかりと見抜いていなければ、大変な勘違いをしてしまうことにもなりかねません。

    しかし、とかくこういう話し方になりやすい人は、血液型のB型に多いような気がします。(まあ、これは、あくまでも、わたしの周りにいる人に限っての統計ですが)icon23

    その場限りの話題作りに長けているということなのでしょうね。

    それにしても、聞かされる側にとっては、はなはだ迷惑な人たちです。face03  
 

    

<今日のおまけ>

    以前、中学校で講演を頼まれた時、控室へ戻ると、子供たちが握手を求めて来た。

    しかし、子供の握手は、時に要注意なのである。何分、彼らは、その前まで手に何を持っていたのか判らないからだ。

    たまに、手の中に、ベタベタの飴を潜ませていたり、ダンゴムシやミミズを持っている子供もいる。

    その子供たちが差し出す手に、わたしがしばし躊躇っていると、一人の女の子が笑いながら言った。

    「べつに、何にも悪戯なんかしませんよ。ただ握手してほしいだけです」

    わたしが意を決して握手をすると、みんな、すごくうれしそうな顔で、礼を言って帰って行った。確かに、変な感覚はなかった。その子たちから、後日、講演の感想文がたくさん届いて、本当にうれしかった。

    でも、わたしは、やはり未だに子供には警戒心を抱いてしまう。

    彼らは、やはり、背中に小さな翼を持った、大人には理解し難い半人天使なのだから・・・・。icon10

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この記事へのコメント
こんにちは~
確かに私の周りにも、ちょっと、ちょっと~と言う人います。
人の話をすぐとってしまう人。
話に割り込んで平気な人。
何でも自分が知っていると自慢する人。
一人でしゃべり続ける人。
なぜかいつもアドバイスをくれる人。
話をふくらませて大げさに話す人。
お年寄りに至っては、ちよみさんの言うように、人から聞いた話を自分が知っていた事のように話す人もいるし、
何度も同じ話をする人もいる。
話って、ただ聴いてもらいたいときもあるし、ストレス溜まっていて話をしたくてしかたないときもある。
私は、人と話をするときに、相手の本当の望みを見ようと心がけます。
表面的なことだけでは、頭に来ることも多いし、腹が立ってしまいます。
自分もそうならないようにしていますが、
かくいう私は、B型です。
私の周りにいるいわゆるKYな人はB型とは、限りませんが・・・。
Posted by ちゃきちゃき at 2009年07月14日 23:22
ちゃきちゃきさまへ>

 コメント、ありがとうございます。
 世の中には、色々な話し方をする人がいますよね。人の話を、すぐとってしまう人、何でも自分が知っていると自慢する人、人の話を聞かずにしゃべり続ける人、大げさに話す人---。おっしゃる通り、本当に様々です。
 中でも困るのは、聞き手であるこちらに、話の内容が見えて来なくなってしまうことなのです。これでは、相づちの打ちようもありませんから。そんな時は、こちらも色々質問をして内容を整理しようとするのですが、話している方は、そんな説明をするのも面倒くさいようで、とにかく、何でもいいから聞いていろという態度なのです。が、それでも、こちらが意味が判っていないと判ると、何で判らないんだと、怒りだすのですから、始末におえません。
 他人に自分の本当に言いたいことを判ってもらうということは、とても難しいことなのです。会話とは、相手への配慮無くしては成り立たないものですから。
 もちろん、聞き手がそういう聞き取り方を勉強している人なら、対応も可能でしょうが、聞き手が一般人の場合は、何とも失礼な話し方といか言いようがありません。
 殊に、最近は、そういう自分本位な話し方をする人たちが増えて来たように思います。
 B型の方に失礼とは思いますが、これは、わたしの経験則なのですが、わたしが知る限りにおいて、B型の人は、特に長時間の会話に耐えられないような気がするのです。自分の言いたいことだけを言うと、今度はこちらが話し始めた途端、実に面倒くさそうな顔をして、席を立ってしまいます。気変わりの飽き症ですから、自分が今まで話していたことに関しても、こちらがまた、その話題を振ると、「いつまでしゃべっているんだ」ということになるのです。
 まあ、こういうことは、B型人間に限ったことではないのでしょうが、友人を無くす典型だと思いますね。
Posted by ちよみちよみ at 2009年07月15日 00:28
ちよみさん こんばんは~
話をしていて方向が違ってしまって また
戻ってくるのに 私も苦労するんです(=^・^=)
ピントがずれているのか 頭のねじがゆるんでるのかは不可解ですが(^^)ただ、同じ話をしていても 見ている目線が違う場合はありますよね
山の話をしても 頂上を見て話をする人(視覚 )
山のぼりの大変さをいう人(体感覚]それぞれに考え方の違いもでてくるのかもしれませんね?だから その目線が自分と同じで あると特に安心して
話せるということもあるのかもしれないと思います (心理的にコミュニケーションがとれる人は やはり価値観の同じ人なのかもしれないと思えます)
私 今日も話がまとまらず ぶれているかも・・・

 
Posted by 福寿荘 女将福寿荘 女将 at 2009年07月15日 20:28
福寿荘 女将さまへ>

 話の目線が同じということは、会話をしている時に安心感がありますよね。
 それは、たぶん、お互いが相手の話に自分の話を合わせようという無意識の誘導が働いているからなのだと思います。
 それとは逆に、ただ一方的に、自分の体験や、考え方を延々と力説する人がいますが、これは、相手に話の内容が判っているのなら、まだ、我慢して聞くことも出来るのですが、まったく、内容が想像だにできない場合は、苦痛としか思えません。
 福寿荘さんの場合は、ご自分で話題を元に戻そうという努力をされるのですから、相手の方も、それほど不思議には思わないでしょうが、中には、放っておいたら、一向に終着点が見えなくなってしまう人もいるのです。
 これは、やはり、記憶力の問題が大きいのではないかと考えます。
 話に、尾ヒレを付けて拡大するのは結構ですが、必ず、話題の中心は、おさえておいて欲しいものですね。
Posted by ちよみちよみ at 2009年07月15日 22:12
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