道訊きのマナーとは?・・・・・164

~ 今 日 の 雑 感 ~


道訊きのマナーとは?


   
    皆さんは、誰かに道を訊ねられた時、上手に教えることが出来ますか?

    これは、左近先生のブログにも書かれてあったことなのですが、最近は、こちらがどれほど親身に教えて差し上げても、それが理解出来ないと、まるで、教えているこちらの方が悪いというような態度を露骨にする人も多くなりました。

    わたしは、一つの礼儀として、もしも、何処かの街で、商店などに入って道を訊ねる際は、必ず、そのお店の物を一つ買うことにしています。もちろん買うのは安いものですが、たとえ、ガム一個やチョコレート一枚でも、こちらは、そのお店の人の時間を煩わせてしまったのですから、買わせて頂くのは当たり前だと思っています。道訊きのマナーとは?・・・・・164

    また、自動車で走っている時に、通りすがりの人に道を訊ねる時も、いったん自動車を路肩に止め、車から降りて訊ねるのが礼儀だと思います。

    もちろん、それで道順が判ればいいですが、もし判らなかったとしても、「お手数をおかけしてすみません。どうも、ありがとうございました」の言葉を言うのは、当たり前のことです。しかし、今は、そんな子供でも知っている常識さえも、出来ない大人が増えているのです。

    これは、左近先生のブログへのコメントにも書いたのですが、先だって、わたしは、こんな経験をしました。

    わたしが、いつもの散歩をしていますと、そばへ一台のワゴン車が来て止まりました。そして、運転席から三十代ぐらいの男性が顔を出し、「この辺に、共同浴場、ないかな?」と、訊くのです。敬語でもなければ、「すみません」もなく、車を降りる気配もありません。車内には、奥さんと二人の幼い子供が乗っています。

    わたしは、子供たちが楽しんで入浴することのできる、色々な施設を備えた外湯への道順を教えました。すると、その男性は、「そんな値段の高いところダメだよ。もっと、安いところはないの?」と、いうので、別の共同浴場を教えると、助手席にいた奥さんが、「もう、お昼だから、何処かでご飯を食べなきゃ」と、言います。

    わたしは、「そのお風呂にもレストランがありますから、食事が出来ますよ」と、答えたところ、いきなり、その男性がこちらを小馬鹿にしたような笑い方をして、「そこまで訊いていないよ!」と、キレたのです。

    これは、いったい、どういうことだと、わたしは仰天しました。こちらが、頼んで、道を教えさせて頂いている訳ではありません。呼び止めたのは、相手の方なのです。それを、まるで、顎で使うような言い方をして、平気な顔をしているどころか、まるで、こちらを馬鹿にするような態度です。

    こんな親を見て育つ子供は、どんな子になるのかと思うと、ぞっとしました。

    わたしも、そこまで言われて、黙っているつもりはないので、「じゃァ、好きなところへ行けばいい。この辺りは、足湯もあるし、コンビニでお弁当でも買って食べなさい。お金を出すのが惜しいのなら、子連れで遠出なんかしない方がいいですよ」と、捨てゼリフを吐いて、そこから離れました。

    親切が仇になるとは、このことです。face10

    ですから、その後は、やはり道を訊かれても、あまり言葉や態度が悪い人には、「さあ、知りません」と、とぼけるようにしています。でも、そういう人は、友人たちのところへ戻る時、大体においてこんな言い方をします。

    「ダメダメ、あの人知らないってさ。地元の人間なのに、バッカじゃないの~」face08

    旅に出て、気が大きくなると、たいてい皆そんなものなのです。それが、日本人の「地」なのです。自分が楽しければ他人がどうでも構わない。自分の方が、こんな人間よりも「上」。自分の気にそぐわない者には、礼など言う必要はない-----。

    つまり、皆さんが、道を訊ねる時、本当に行きたい所に到達できるか否かは、その人個人個人のマナーにかかっているといっても過言ではないのです。icon23

    

    

<今日のおまけ>

    「スギ花粉なんか、頭からかぶったって平気だ」

    と、のたまわっていた父親が、ついに花粉症になりました。くしゃみと鼻水が止まりません。icon10

    花粉症は、何も春のスギ花粉ばかりが原因ではなく、秋のブタクサなどの花粉もアレルギーを引き起こすようです。

    どうやら、父親の体内の花粉アレルギー許容量も、とうとう満杯になってしまったようです。

    家庭菜園で野菜を作るのが唯一の趣味の父親ですから、こりゃァ、大変です。face07

    毎日、我が家には、ティッシュペーパーの山が築かれています。face06

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この記事へのコメント
考えさせられました。うさぎは方向音痴ではなく、方向感覚が欠如してる為、非常によく、地元でさえ、行きたい場所の地図を事前に調べておいても迷い・・・コンビニなどに駆け込みます。買い物なんてするどころではなく、とても急いでおり、いつも店員さんに迷惑かけてるとすまなく思ってます。

 でも、とっても皆さんが親切で、恐縮してます。そして、買い物するというのは礼儀だと感じました。我が家もりんごの直売所をしてますが、よく道を聞かれますが、それで買い物してくださるお客様は、ほぼ0です。トイレを借りる方も多いですが、買い物はしないですね~。当たり前だと思ってましたが、確かに、そうかも~?

 そうして親切に教えた中からは、
「じゃあ悪いから~」

 と買ってくださる方もいますが、それは接客(というか道を丁寧に教えたから)の見返りぐらいに思っていて、道聞いたら、買い物するのが当然とは思ってませんでしが、逆に道聞く立場として考えれば、礼儀だと思いました。

 これから、道を聞くときは急いでいても、なるべくちょっとしたもの買うような気の使えるうさぎになります。
いい事を教えて頂けてありがとうございました。方向感覚が欠如してるので、道を訪ねるプロになります。
Posted by りんご売りの少女りんご売りの少女 at 2009年09月13日 23:56
秋にも花粉症ってあるんですか。
Posted by ひろかず at 2009年09月14日 00:15
りんご売りの少女さまへ>

 コメント、ありがとうございます。
 
 わたしも、りんご売りの少女さんと同じとうに、かなりの方向感覚欠如人間です。(笑)大きな建物の中から外へ出る時、入ったところと違う場所から出てしまうと、もう、自分が何処にいるのか判らなくなってしまいます。
 街中でも、知らないところでは、地図通りに歩いているつもりでも、目的地へ行けないこともしばしばなので、よく通行人やコンビニなどへ入って道を訊ねます。
 こういう時、だいたい、道を訊ねる方は、必死ですから、自分のことしか考えませんが、相手は、別に道案内係の人ではありませんから、教え方が下手だったりするのは当たり前ですよね。訊く方は、教えて当然と、思っても、そううまい具合にはいきません。
 りんご売りの少女さんの所は、トイレまで借りて、そのまま行ってしまう人もいるんですね。トイレを使えば、水も紙も使いますから、そのことすら、気にとめないというのは、確かに非常識だと思います。
 わたしも、人に道を訊かれて、腹が立ったことが何度もありますから、自分は、せめて、このくらいのマナーは、心得ていたいものだと思うのです。
 相手に、「ただ」で教えてもらうのですから、その相手が通りすがりの通行人であっても、判る、判らないの如何にかかわらず、「ありがとうございました」の一言は、忘れたくないものですね。
 「道を訊ねるプロ」---とてもいい言葉だと思います。♪
Posted by ちよみちよみ at 2009年09月14日 12:04
ひろかずさまへ>

 秋にも、花粉症はあります。
 春の「スギ花粉症」ほど、症状はひどくならないそうですが、「イネ」「ブタクサ」「ヨモギ」「セイタカキリンソウ」などが、その花粉を飛ばす代表格だそうです。
 まあ、何処にでもある雑草の類が主な元凶なので、畑仕事や、散歩などをしているだけでも、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどのアレルギーを発症するとか。
 春に、花粉症を発症する人ほど、要注意だそうです。ひろかずさんは、大丈夫ですか?
Posted by ちよみちよみ at 2009年09月14日 12:17
今日 私の会社にも道を訪ね初老の男性がきました。「悪いねぇ 申し訳ないねぇ」といいながら・・・たった一言が重要なんですよね。本当にそう思います。いまだかつてそんなクセのある人には出会ったことがないですが世の中にはいろんな人がいますね。私はコンビニのトイレ利用も一応商品を購入するようにしてます。なんだか申し訳ないような気がしてね・・・。

花粉症お父さん出ちゃいました?
私もこの秋はひどいです。医者も今年は沢山花粉が飛んでいるといっていましたよ。
「ガマンしちゃダメだよ!」といわれましたよ。今も薬がきれて へクションとクシャミが出ました。
クシャミをするたびに血圧が上がるような気がする。。。(低血圧ですが・・・)
お大事になさってください。
Posted by り・まんぼーり・まんぼー at 2009年09月14日 18:10
り・まんぼーさまへ>

 道を訊く人たちでも、少し年配の男性の中には、本当に礼儀正しい人がいますよね。今から十年ぐらい前には、「ああ、この人は、たぶん軍隊にいたことがあるんだな」と、すぐ判る、きちんとしたお礼を言う人たちが何人もいました。
 そんな人には、こちらも、一生懸命教えて差し上げたくなるものです。
 り・まんぼーさんも、「品物購入派」なんですね。人間として、ただトイレを借りるだけというのは、良心の呵責を覚えるものですよね。
 やはり、たとえほんの一瞬の道を訊ねる、トイレを借りる---などという些細な関わり合いですが、一期一会の袖ふり合いも大切にしたいものだと思います。♫

 
 ご心配ありがとうございます。

 そうなんです。ついに出ちゃいました。
 それも、花粉症って、突然始まるんですね。最初は、風邪だ---なんて言っていたのですが、医師に診てもらったら、「しっかり、花粉症です」とのこと。父親、自分は花粉症とは、絶対に縁がないと思っていたので、かなり凹んでいます。
 り・まんぼーさんも、花粉症、ひどいんですね。そこに、腰痛まで加わって、本当に大変ですね。お察しします。
 り・まんぼーお母さん、頑張り過ぎてしまったのかな?涼しくなると、夏の疲れが一気に出て来ますから、気をつけて下さい。飲み物も、冷たいものをやめて、出来るだけ温かいものを飲むようにした方がいいみたいです。
 り・まんぼーさんも、お大事になさって下さいね。
Posted by ちよみちよみ at 2009年09月14日 20:14
 ちよみさん、いつも私の下手なブログ見て戴き、ありがとうございます。
 昨日の、ちよみさんの道訊きのマナーを拝見し、何か心がスカッーとしました。 (本当は、いつも拝見するたびに、胸がスーとしてます。これからも、このようなきりくちで是非お願いします) 私も、大分以前ですが似たような経験をしたことがありました。
 
 10年ほど前から、私も秋の花粉症です。  敵は、ヨモギとブタクサです。  それより、大分前になりますが、職場の同僚が花粉症で、苦しんでいるとき「ハイカラな病気じゃないか。時代の先端いってるね」等とからかっていたら、すぐに自分も花粉症です。
 人が苦しんでいるとき、間違ってもからかったり、いやなことを言ってはいけないと言うことが、そのときやっと分かりました。
 十数年前のバチが当たり、今日も、首から上は最悪です。
 
 
Posted by みやもんたみやもんた at 2009年09月14日 22:30
みやもんたさまへ>

 コメント、ありがとうございます。
 
 みやもんたさんのブログは、地域の歴史や、行事、人々の交流など、身近なことが詳しく書かれていて、気持ちがほのぼのとすると共に、勉強にもなります。
 
 わたしの拙いブログをお読み頂き、ありがとうございます。下手な小説なども書いておりますが、今は、大体このような、ちょっとした疑問や、不満などを、ツラツラ書き綴っているばかりです。時々、かなり毒舌にもなりますが、今後とも、ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。<(_ _)>
 
 みやもんたさんも、花粉症なんですね。風邪と違い、短期間で治るというものではないので、かなり辛いと聞きます。それにしても、昔は、花粉症などという言葉もあまり聞かなかったように思いますが、やはり、戦後植林したスギが育ち、花粉を飛ばし始めた頃から頻繁に耳にするようになりましたね。
 それに、続いて、秋の花粉症の発症も、増えて来たように思います。これから、まだしばらく辛い日が続くと存じますが、ぜひ、お大事になさって下さい。
Posted by ちよみちよみ at 2009年09月14日 22:59
めんどくせぇなって思います。
やれやれ・・疲れちゃいますね。

人間関係の希薄さが現われてる話しですね。
いかに知らない人間と話すことに慣れてないか、

隣近所に関心がないかが伝わってくるようです。

多少の不具合があっても、表や顔には出さぬもの
平気で出すということは、未成熟のほかなりませんね。
(自分もブログじゃ、相当大人気ないですが(爆))


うちには、花粉症二人います
要するに花粉が舞う云々ではなく
触れてしまえばアウトです・・・・・

けばけば系の食材、たらのめやナスでさえ
花粉がついていれば反応が出ています。

で・・・花粉は何も春と秋だけに限らず
年中ダメな人はダメなんだそうです。

思い込みは怖い・・・
流行は冬だけだと思ってた。
今猛威を振るってる感染症然りです。
Posted by はるみっちゅ at 2009年09月15日 06:50
ちよみさん おはようございます
そうなんですよ
数人そういう方がおいでになるんですよね
(ありがとう)の一言位 すなおに
言えないのは実にさみしいものです
でも 自分のやった行いは 必ず
わが身に返ると大女将がいつも
言うので 「そうかぁ~」と
怒りたい気持ちを抑えることも
ありますよ^^
自分も道に迷った時に他人に道を尋ねる時は
必ず最後にありがとうの言葉と
教えてくれた人への感謝は
忘れない人になりたいと思っています
(=^・・^=)
Posted by 福寿荘 女将福寿荘 女将 at 2009年09月15日 07:35
はるみっちゅさまへ>

 そうなんです。
 他人と話をする方法が判らないといいますか、相手が、目上か目下かの区別すら分からない。同世代以外の人と話をしたことがないのではないかと思います。
 社会性欠如人間の最たるものですよね。
 でも、そんな人間でも、親になるのですから、恐ろしい世の中です。
 例のボクシングの亀田兄弟が、そうですが、実際に、あんな話し方しか出来ない人間が増えているのです。(彼らは、パフォーマンスでやっているのかもしれませんが)
 また、相手が、わざわざ足を止めて応対してくれているということにも、考えが及ばない。止まってくれている自動車の前を、タラタラ歩いて横断歩道を渡る高校生たちが、こういう大人になって行くのでしょうね。

 季節に関係なく、花粉症に悩まされている人もいるんですね。ナスやタラノメにも反応が出るとしたら、既に、環境アレルギー症状の部類ですね。よく言われるのは、漆を見ただけでかぶれるという人の話ですが、身体が条件反射的に、アレルギーを引き起こしてしまうのかもしれませんね。
 これは、確かに、深刻です。
 子供さんの場合は、学校の遠足なども、難しくなりますよね。
 最近は、特に、花粉症の患者が増えて来たように思います。日本人の体質が、変化してきているのでしょうか?
 
Posted by ちよみちよみ at 2009年09月15日 12:03
福寿荘 女将さまへ>

 言葉一つで、人間関係などというものは、良くも悪くもなるんですよね。
 他人にものを訊ねる時は、まず「すみません。ちょっと、お聞きしたいのですが・・・」から、入るのが普通だと思うのですが、この道を訊いてきた男性は、それもなく、いきなり自動車の窓から顔を出して、「あのさ~」です。
 わたしも、「さ~、判りません」と、通り過ぎればよかったんですが、つい、足を止めてしまったのが、失敗でした。
 「人間は、言葉ではない。心だ」と、いう人もいますが、人間評価の第一は、やはり言葉遣いや態度が良いか悪いかで、印象も決まると思います。初めて会う人の言葉や態度が、相手に受け入れてもらえなければ、心など、伝わりようもないのですから。
Posted by ちよみちよみ at 2009年09月15日 12:15
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