朝青龍がキレた訳・・・・・374

~ 今 日 の 雑 感 ~


朝青龍がキレた訳



    元横綱・朝青龍が、一般人のサラリーマンを殴り、一ヶ月の重傷を負わせた理由が、サラリーマンが発した、

    「がんばって下さいね」

    の一言だということが判った。

    朝青龍は、「どうして、おれが、頑張らなくちゃいけないんだ!?おれは、あの程度の対戦相手に勝つために、頑張る必要などない!バカにするな!」と、いう怒りが先に立ち、サラリーマンに暴行を加えてしまったというのが、真相であるらしい。

    わたしたち一般のファンは、普通、スポーツ選手などを激励する時、特別意識もせずに、

    「がんばって下さい!」

    と、言うものである。これは、選手に対する尊敬と応援の言葉として日常使われるものであり、また、これ以外の言葉など考えつかないというのが当たり前だと思いがちだが、わたしは、この間もブログに書いたのだが、この「がんばって!」という言葉ほど、選手たちの気持ちを害する物はないという人もいるのである。

    つまり、選手たちは、これまで、頑張りすぎるほど頑張って、今の成績を得るでになった訳である。この上、何をがんばればいいのか?競技の過酷さやトレーニングの辛さを何も知らない人たちに、気安く「がんばれ!」などと言ってもらいたくはない----と、いうのが、選手たちの本音なのだともいうのである。

    ましてや、自分が最もその世界の頂点に君臨しているのだという、朝青龍のような自尊心の権化には、「がんばれ」の一言は、自分をバカにしていると、受け取られてもいたしかたなかったと思われる。

    しかしながら、だからといって、相手を殴っても構わないなどという理屈にはならない。如何に、酒の席だといっても、だいいち本場所中の夜明けの午前四時に、ベロンベロンになるまで飲み続けていたとあれば、それだけでも引退勧告処分に値するというものである。

    そこへ加えて、凶器ともなり得る力士の拳での一撃である。サラリーマンに助けを求められながら、保護しようとしなかった麻布署の警察官たちの行動も奇妙だが、本来ならば、その場で朝青龍は逮捕されていても何ら不思議ではないだけのことをしでかしているのである。

    わたしも、学生の頃、同じ学年の女性に、「がんばって!」と、言われた時は、確かに、ムカッと来たことはあった。

    彼女もわたしも、同じ勉強をするのである。にもかかわらず、わたしに「がんばれ」ということは、わたしの方が彼女よりも能力が劣っていると思われているのか-----そう考えたのである。

    もしも、彼女がその時、「お互いに頑張ろうよ」と、言っていたなら、状況は全く違うものになっただろうと思う。

    これから、世の中は受験シーズン真っただ中。何気なく激励のつもりで投げかける「がんばって!」の言葉も、これからは安易に口から出せない。

    思いがけぬところで、受験生たちを傷付けてしまっているかもしれないのだから-----。朝青龍がキレた訳・・・・・374

<今日のおまけ>

    わたしは、20代の頃、もの凄くジャッキー・チェンが好きだった。

    ジャッキーに関係する物なら何でも欲しくなり、映画もいろいろ観たものである。朝青龍がキレた訳・・・・・374

    若い頃のジャッキーは、本当に可愛く、愉快な青年だった。

    あの頃の、まだ素人臭さ残る「成龍」のままでいて欲しかったように思う。icon06


    ところで、オリックスの小瀬浩之外野手(24)が沖縄キャンプ中の宿舎ホテルで転落死したというニュースが入った。

    一説には、自殺ではないかとの憶測もあるという。元オリックス選手の清原和博さんも、「イチローに似ている、いい選手だ」と、言い、イチロー選手も「性格的にも好きだ」と、褒めたほどの逸材に、いったい何があったのか?

    チーム内には、激しい衝撃が走っているという。

    それにしても、何故、オリックスには転落死が付きまとうのだろう。かつても、ダイエーの新垣投手獲得を巡り、三輪田スカウトが沖縄の某ビルから飛び降り自殺をしている。

    奇妙な偶然である。

    


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この記事へのコメント
おはようございます。相変わらず早起きの、安東です。お久しぶりです。

私は相撲には全く興味がないので、今回の騒動で1番驚いたのは、夜明けまで酒を飲んで、警察沙汰を起こしている人が、その場所で優勝しているということです。

これは、朝青竜が強すぎるのか、あるいは、力士全員が夜明けまで遊び歩いているのか、などなど、いろいろ想像してしまいます。

それともう1つ相撲のことで驚いたのは、土俵の上って女性があがっていはいけないそうですね。ときの総理大臣が、総理大臣杯ってのを、優勝した力士に嬉しそうに渡す姿をニュースで見たことがありますが、女性総理が誕生した際には、どうする予定なのでしょうね。

とにかく私にとって、相撲という世界は、あまりにも謎に満ちすぎていて、おそらく私などが考えてはいけない神秘に満ちた神聖な世界なのでしょう。

私は地方都市、岡山で、のんびりと暮しています。朝の4時には、新聞配達のバイクの音くらいしか聞こえませんので、誰も私に「頑張ってください」とは、言ってくれません。でも、新聞に載りだしてから、近所の焼肉屋さんが、アイスクリームをサービスで出してくれるようになりました。ありがたい話です。

最近、血圧の薬を飲み始めました。人生50年と思って、自分の身体を省みることなどなかった私ですが、思うところあって、あと10年くらいは生きないといけないかなと考えだしたからです。

といっても、生活習慣を改善しようなどという気は、これっぽっちもありませんので、薬を飲んで対応していこうと思います。

そもそも長寿世界一の日本人の生活習慣にケチをつける現代の医学って、なんなのか謎に満ちています。イチローのバッティングフォームにケチをつけるのと同じようなことだとしか思えません。

ちなみに私は、「頑張ってください」と言われたら、本当にありがたい言葉だと受け止め、「よし、まだまだ医者としても、原稿を書く人間としても、頑張るぞ!」と気合が入ります。

先日も、私の勤務する病院に2時間以上かけて通わないといけない人に、家の近くの病院をお勧めしたところ、「先生の治療が受けたいのです」と言われ、涙が出そうになりました。

私は、自分に生あるかぎり、頑張り続けます。長々と意味不明な文章を最後まで読んでいただいたみなさん。ありがとうございます。
Posted by 安東満 at 2010年02月06日 05:10
こんにちは
朝青龍の殴った理由気になっていましたが、へっ?
それだけ?と一瞬感じました。
これからバンクーバー開催のオリンピックでどれだけ「ガンバレ!」という応援の声がすることでしょう。

そういえば、校長講話でですが、「頑張って」というのではなく、「頑張っているね」と声をかけましょう。(小学生に向けての話ですが)
と諭されました。
「頑張ってください」
甥っ子も受験ですので、「頑張ってね!」とうかつにいってしまうのはプレッシャーなのかもね。
朝のテレビで「荻原選手」が、長野五輪の時にこれから勝負という時に逃げ出したくなったと言っていました。プレッシャーを感じやすいタイプの人には言わない方がいいのかなぁ。


まとまりがつかなくなってしまった。。。
すみません。
Posted by り・まんぼーり・まんぼー at 2010年02月06日 17:03
安東 満先生へ>

 お久しぶりです。
 コメントありがとうございます!
 わたしが住んでいる長野県北部は、今日は朝から猛吹雪です。正に、ブリザード状態で、かなりの積雪が街を覆っています。

 この朝青龍暴行問題には、さすがにこれまで彼を大目に見て来た相撲協会も、もはや、庇いきれなかったということでしょうね。先生のおっしゃるように、夜明けまで酒を飲んでいる朝青龍に、それでも他の力士が勝てないというのは、実におかしな気がします。それほど、朝青龍が強かったというのか----?と、誰もが思いますが、わたしは、それだけの理由ではないような気がするのです。朝青龍は、土俵以外でも悶着を起こす力士ですから、下手に彼を倒そうものなら、あとで何をされるか判らないという不安が、各力士を委縮させていたのではないかと思うのです。
 本場所中にもかかわらず、朝まで飲み歩くなどという力士は、おそらく朝青龍だけだと思うのですが、他の力士の手本ともなるべき横綱がこれでは、角界そのものの体質が疑われても仕方がないですよね。
 土俵上に女性が上がれないということは事実です。女性は、古来から不浄な存在だと言われ、土俵を汚すということらしいのですが、以前、女性の森山官房長官が、総理大臣杯の授与に、総理の代理で土俵に上がらせて欲しいと頼んだ時も、相撲界の常識は曲げられないと、断られたという経緯があります。
 しかし、もしも、女性総理が誕生した時は、こうした古い因習を続けていられるかは、疑問ですよね。
 そういうことからしても、横綱とは、神に仕える者という意味もあって、彼らが腰に締める「綱」も、神事につきものの「しめ縄」の意味があると聞いたことがあります。
 つまり、朝青龍は、そういう力士の意味を、最後まで理解できなかったのだと思うのです。横綱は、イコール、チャンピオンではなく、神官といっても過言ではないのだと考えます。外国人には、これを心から判れというのも酷なことなのかもしれませんが、せめて、常識の範囲で行動して欲しかったと思います。
 「頑張って下さい」の言葉は、本来ならば、嬉しい言葉ですよね。でも、それも言い方なのだと感じます。日本語の微妙なところですよね。素直な気持ちで言われた「がんばって!」は、やはり、張り合いにもなりますね。
 血圧のお薬をお飲まれるようになったんですね。わたしの弟も、医師からは、もう飲んだ方がいいとアドバイスされているのですが、未だに飲もうとしません。困ったものです。
 日本人の長寿は、確かに国民が健康だという証拠ですよね。でも、最近は、これまでにも増して、自治体からの「検査を受けて下さい」書類が来るようになりました。何だか、社会全体が検査漬けになっているようで、奇妙な気がします。まあ、検査で大きな病気が発見されれば、それは、ありがたいことですが、検査結果が出るまでの不安が、他に病気を作ってしまうのではないかと、思うことさえあります。
 信頼しているお医者様がいなくなってしまうということは、患者にとってはこの上なく悩ましい問題ですから、安東先生の診察を頼りにされている患者さんは、二時間以上かけて病院へ来ても、やはり、先生に診て頂きたいのですね。医師は、肉親以上に自分のことを判ってくれている存在だと言われますから、それだけ、思いも強いものがあるのでしょうね。
 今日のこちらの新聞には、長野市で開業していた84歳の小児科の先生が、この三月で医院を閉じるというニュースが書かれていました。この先生に診て頂いていた患者さんたちも、さぞ残念だと思います。
 安東先生も、毎日お忙しいでしょうが、あまりご無理されませんように、ご自愛ください。
Posted by ちよみちよみ at 2010年02月06日 17:35
り・まんぼーさまへ>

 朝青龍の暴行の理由が、「がんばって下さい」だと聞いた時は、わたしも、なんでそのぐらいのことで・・・と、驚きました。
 お酒が入っていたとはいえ、やはり、少し短慮過ぎますよね。でも、今考えてみれば、彼がもし、自分の力に自信があれば、もっと寛大に構えていたのかもしれません。きっと、自分の中では、土俵で勝負をすることに、既に、精神的、体力的にも限界を感じていたから、なおのこと、ムカっと来たのかもしれません。
 バンクーバーオリンピックでは、この「がんばって!」が、会場のあちらこちらで響き渡ることでしょう。この言葉は、考えようによっては、人と場所を選ぶ言葉なのかもしれませんね。
 確かに、プレッシャーを感じやすい選手や受験生には、重荷になることもありますね。でも、まったく、危機感のない我が甥っこなどには、声を大にして言ってやりたいです!「お前の辞書に、頑張れという文字はないのか?」と----。(爆)
Posted by ちよみちよみ at 2010年02月06日 17:58
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