歯医者さんで従姉と会う・・・・・475

~ 今 日 の 雑 感 ~



歯医者さんで従姉と会う



    従姉が歯科医院に通っている話は聞いていたが、まさか、同じ所とは思っていなかった。

    それが、四日前、偶然にも待合室で一緒になった。

    待合室に入ってきた従姉は、わたしが椅子に腰かけているのを見てビックリ!

    歯医者さんで従姉と会う・・・・・475「何してるの?」

    と、訊ねてきた。歯科医院へ来ている患者に歯を治療する以上に何かすることがあるのだろうか?

    毎度のことながらとぼけた質問をぶつけてきたが、わたしがそれに答えるよりも先に、同じ待合室にいた細身の中年男性の方が、いきなり従姉に声をかけた。

    「おお、〇〇〇、お前、何処にいても目立つなァ~。デカイから、人目につくんだよな」

    〇〇〇って----呼び捨てかい!?

    すると、従姉も、かなり親しそうに、その中年男性と話をし始めた。どうも、その男性は、わたしが従姉の親戚の人間だとは知らないらしく、単なる知り合いの一人ぐらいに思っていたようで、彼女の太っている様子を、そんな風にからかったのだが、従姉は、どちらかというと、わたしの前ではいつも取り澄ましたプライドの高さを見せていたので、この一言は、かなり、きつかったようだった。face03

    言われた瞬間、何ともバツが悪そうな顔でわたしの方をチラッと見た。

    すると、その男性は、なおも彼女に向かって、

    「おう、今日は一人なのか?いつも一緒にくっついて来るのはどうしたんだ?」

    と、訊く。いつも一緒にくっついて来るというのは、従姉の両親のことだということは、わたしにも即座に直感できた。彼女の両親は、彼女が出かける所へは常にもれなくついて来るのである。

    それは、彼女がいないと不安でしょうがないという両親の気持ちもさることながら、それ以上に、両親は、未だ独身の従姉に好きな人でも出来て自分たちから離れられてはかなわないという危機感から、いつも行動を共にしているのではないかと思うのである。

    でも、従姉は既に五十歳を超えていて、わたしの目から見てもとても男性を好きになるようなタイプではないのだ。

    従姉は、今日は、両親は家において来たと、説明したが、その男性も、このことはかなり不自然に思っていたようで、

    「お前、いつもいつも三人で行動しているのって、相当変わっているぞ。なんで、そんなに親子でひっついていなければならねェんだ?」

    と、呆れる。わたしも、すぐそばの椅子に腰かけながら、その通りだと、頷いた。

    男性は、続けて、お前たち親子のことは、近所のみんなも不思議がっているんだぞと、言う。

    そこまで、変わり者に思われていたとは、従妹のわたしも驚きだったが、やはり、衆目の考えは同じだったのだということも判った。そして、わたしの治療が終わり、次には、その男性が治療室へと入ると、入れ違いにそこから出て来たわたしは、従姉に訊ねた。

    「〇〇ちゃんは、今日は、何処を治すの?」

    すると、従姉は、

    「あたし、自分では判らないんだけれど、無意識のうちに奥歯をもの凄い力で噛み締める癖があるんだって。それで、奥歯がみんなボロボロに欠けているの。それを治療しているんだよ」

    と、言うので、奥歯が欠けるほど噛み締めるって、何か、我慢しなければならないようなことがあるの?と、わたしが訊ねると、

    「当たり前じゃない。あんな親二人がいるんだよ。毎日が我慢の連続だよ」

    と、吐き捨てるように言うのだった。

    確かに、ひとりっ子の従姉は、子供の時から親にべたっ可愛がりをされ、大学も遠くへやりたくないという両親の意向から、本当に行きたい大学へは進めず、県内の短大で我慢したという過去もある。

    また、かつて、彼女がまだ若かりし頃、早稲田大学卒のホテルマンとの間に縁談が持ち上がった時も、両親が何やかやと反対をして、結局ダメになってしまった。

    だから、従姉がやたらに太っているのも、間違いなくやけ食いから来るストレス太りなのではないかと思うのだ。

    ど~~するんだ、これから、従姉?face07

    


    

<今日のおまけ>

    突然、父親がお腹が痛いという。

    夜も気持ちが悪くて眠れないといい、「いごじ悪い」と、表現するのだが、この意味がわたしにはイマイチ理解できない。

    どうも、信州の一部地方に伝わる方言のようなのだが、父親曰く、他の言葉では代用が利かないものなのだそうだ。

    そこで、今朝は、なんと朝の七時前に家を出て近くのクリニックへ行って来た。

    診断は、どうも、お腹にガスが溜まりすぎたようである。ほとんど大したこともなく、要は、単なる食べ過ぎであった。

    夜中じゅう父親の腹痛騒動に付き合わされて、母もわたしも寝不足だ。icon09

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この記事へのコメント
一人っ子というのは、大事に育てられますから、このようなケースもあるかと思います。

それにしても、五十になっても親子でくっついているのはどうかと思います。

もう、こうなってしまうと、離れられないのでしょうね。

他人事ではないと思います。
Posted by コミ at 2010年04月09日 20:26
コミさまへ>

 ひとりっ子は、両親の最大の宝といいますが、従姉に関しては、その可愛がられ方がもの凄かったと記憶しています。
 しかし、それが、度を越していたため、両親は娘を誰にも渡したくなくて、彼女の友人関係にまで口をはさみ、一時も手元から放さないように監視して来たのだと思うのです。
 そして、その両親も高齢となり、今度は身体に不安を覚えるようになると、その娘への依存度はますます大きくなってきました。
 コミさんのお子さんもお一人なんですか?
 子供がいくら親離れしたくても、親が子離れしないケースの方が、最近は多くなってきたようですね。友達親子のような家庭が増えているのも、こういうことに拍車をかけているように思います。
Posted by ちよみちよみ at 2010年04月09日 23:09
僕のとこは、子供は2人です。

1人は家を離れて生活してます。
もう1人は家にいます。

僕としては早く所帯を持って、独立して欲しいと思っているのですが思うようにはいきません。

もし、子供が一人きりだったら、大事に
大事に育てるんではないかと思います。
その気持ちはわかる気はしますが、
度が過ぎるとこのような結果になるのだと思います。

確かに、友達親子は増えているように
思います。
そういう意味では他人事ではないと思います。
Posted by コミ at 2010年04月09日 23:35
コミさまへ>

 コミさんには、そんなに大きな子供さんがおられるんですね。
 今の世の中、少し前と違って、結婚したり一人暮らしをするのは、とても難しい時代になってしまいました。昨日もテレビのニュースを見ていましたら、年収が210万円しかない母子家庭などが増えていて、生活保護世帯の方が裕福に暮らしていると、放送していました。
 そんな親の暮らしを見ていたら、独り立ちしたいなどという子供はいなくなってしまうのかもしれません。
 また、親も、老後の面倒は子供に見て欲しいと思うあまり、子離れが出来ない。結婚しても、すぐに出戻ってしまう女性も多いです。親か、夫かと問われれば、圧倒的に親を取る女性が増えているということでしょうね。
 ひとりっ子ともなれば、親もなおのこと手放せないのだろうと思います。従姉の場合は、そんな中でも更に特殊なのかもしれませんが、本当に大変な時代になってしまいましたね。
Posted by ちよみちよみ at 2010年04月10日 10:13
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