ジェネラル・ルージュの凱旋 2・・・・・472

~ 今 日 の 雑 感 ~


ジェネラル・ルージュの凱旋 2



    海堂尊氏原作の連続ドラマ「ジェネラル・ルージュの凱旋」の第一話を観た。

    まず最初に感じたことは、これは、正に日本版の「ドクター・ハウス」だということである。ジェネラル・ルージュの凱旋 2・・・・・472

    救急救命室へ運び込まれたキャビン・アテンダントの女性が、謎の失神を繰り返す。彼女は、母親が胃がんで亡くなったことがトラウマとなっていて、固形物が飲み込めないため、いつもゼリー栄養食のようなものばかりを食べていて、極端に痩せていた。

    「血まみれ将軍」の異名をとる救命担当医の速水晃一以下、救命室のスタッフたちは、徹底的にディスカッションを行ない、その原因を究明しようとするが、脳や心臓のCT(コンピューター断層撮影)やMRI(磁気画像共鳴装置)の検査でも異常は見つからなかった。

    しかし、速水は、彼女の胸にある帯状のアザから、彼女が以前に首つり自殺を図ったことがあると直感し、スキルスがんの疑いを検査するとの名目で、胃カメラを飲ませ、それによって再度彼女が発作を起こすことをわざと確かめるという暴挙に出る。

    そして、それにより彼女の発作の原因は首をつった際に出来た頸部の動脈瘤にあることを突き止める。

    速水とは同じ大学の医学部で主席の座を争った厚労省大臣官房付技官の白鳥圭輔は、その人道を無視したやり方に怒りを覚えるが、速水は、原因が判ったのだから文句はないだろうと、うそぶくのだった。


    と、こんなところがあらすじであったが、確かに、ストーリーはこれまでにはない医療物であり、とても面白いものだった。

    これからは、この速水が医療機器の会社とどのように癒着しているのかという問題にもストーリーは波及して行くのだろう。しかし、やんぬるかな、キャスティングがあまりに軽すぎるような気がしないでもなかった。

    俳優たちの演技がとにかくぎこちない。

    台詞が棒読みで、それだけを観ていると、素人が演じているのかとも思えるほどである。

    カメラワークも、以前の「チーム・バチスタの栄光」に比べて、何処か幼稚でさえある。だいいち、白鳥技官と丁々発止に渡り合う速水役の俳優の西島秀俊が、白鳥役の仲村トオルとまったく年かっこうがかみ合わないのだ。

    これで、同期といわれても、あまりに「?」である。

    それに西島の演技も緊張のせいか救命室の将軍というには、とにかく貧弱すぎた。

    術衣も似合わなければ、常になめているチュッパチャプスもしっくりこない。アメを舐めるという行為は、母親のおっぱいを懐かしむ意味があるのだから、彼の本心はとてもナイーブで不安の塊ということなのであろう。こういうことを意図して彼は演じているのかと、少々疑問に思うのである。

    「血まみれ将軍」と、いうくらいなのだから、もっと重厚な鬼気迫る感じの俳優に演じて欲しかったと思った。

    しかし、途中に入った、「本来、医療は、警察や消防と同じように営利と結び付いてはいけないはずなのだが・・・・」という考え方には、なるほどと、頷かせられた。

    しかし、それにしても、内容的には面白いドラマではある。

    

<今日のおまけ>

    せっかく、昨日は暖かくなって良かったと思ったのだが、また今日は寒さがぶり返した。

    いったい、いつになったら本格的な春が来るのだろう?

    昨日は、Tシャツだったが、今日はまたセーターに逆戻りだ。

    それにしても、平沼、与謝野、園田各氏が立ち上げた新党名が、文字通り「たちあがれ日本」には、恐れ入った。(笑)

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