消えた赤いハンカチ・・・・・610

~ 今 日 の 雑 感 ~


消えた赤いハンカチ



    岡山県新見市のある過疎地の村では、十二年前から足腰の弱いお年寄りたちのために、郵便局の局長さんが親身になって頼みごとを引き受けたり悩み相談に乗って来たそうである。

    局長さんは、一人暮らしのお年寄りたちに郵便局のマークのついた「赤いハンカチ」を配り、何か頼みごとがある時は、このハンカチを家の前に下げておいて欲しいとお願いしたのだそうである。消えた赤いハンカチ・・・・・610

    すると、あちらこちらの家にこの「赤いハンカチ」が下がるようになり、その家を配達員が訪ねると、「買い物を頼みたい」とか「手紙を出したいんで持って行ってくれ」とか、時には、「訪問販売で高額の布団を買ってしまったんだが、解約したい」と、いう依頼を受け、局長さん自ら相手の業者と交渉したこともあったという。

    ところが、郵政民営化が進み、この地域の郵便事業は別の地域と併合されてしまったがために、今ではこの局長さんが行なっていた配達員による高齢者宅まわりが出来なくなったしまったのだという。

    「手紙を出したいので取りに来てほしい」と頼めば、郵便局側も今まで通り取りに来てはくれるが、そこで「じゃァ、貯金も頼む」と、言っても、それは分社化により所管が違うと断わられてしまうので、結局、お年寄り自身が出て行かなければならなくなると、悩みは尽きないという。

    新しい郵便制度では、「赤いハンカチ」は、何の役にも立たないために、局長さんはそのハンカチを回収してあるいたという。

    これまでは、配達員が各家庭を回るたびに「お茶を飲んで行きなさい」と言われ、世間話で時間をつぶすこともあったが、今では、郵便配達をする人たちの人数も限られており、配達区域が広範囲に及ぶようになったので、とてもお茶をごちそうになっている暇などないと、郵便局員と地域の人たちの間は、どんどん疎遠になって来たという。

    郵政民営化は、肥大化しすぎた郵政事業をスリム化させる目的で行なわれ、都市部に住む人々にはそれでもいいかもしれないが、結局、民営化を進める際にもっとも懸念された過疎地切り捨ての問題が現実化しているのである。

    菅内閣は、この問題にどう取り組むのか?

    国民新党の亀井元郵政担当相がこの制度の見直しを求めている意味も、判らなくはないといういのが本音だろう。

    業務の効率化とコストの削減、そして、過疎地住民たちへのサービスをそれぞれ考えた時、どうしても矛盾が生じてしまうのも当然と言えば当然だが、何とか双方のバランスを取る方法はないものだろうか?

    考えさせられる事実である。

    でも、わたし個人としては、郵便配達のおじさんが、配達先のお宅の風鈴の下がる縁側で麦茶を飲みながら家の人と談笑している夏の風景、嫌いじゃないんだけれどなァ・・・・。face02

<今日のおまけ>

    小布施から来た問屋さんが嘆いていた。

    観光客は大勢来るが、まったく物を買おうとしてくれない。

    ただ、ガヤガヤとうるさく街中を歩き回るだけで、やかましいばかりだと-----。

    オープン・ガーデンをしていない家の庭にも観光客は勝手に入り込み、中にはトイレを借りたいと言い出す者もいるとか。

    大迷惑だと話していた。

    観光地は、観光客がお金を落としてくれてナンボである。ただ、歩きまわり騒音をまき散らすだけならば、いっそ誰も来てくれない方がマシだというのが本音だそうである。

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