児童虐待を見抜く目
2011年12月02日
児童虐待を見抜く目

今日、お昼のワイドショーを観ていたら、11歳の少年に日常的に暴力を振るい、食事も満足に与えていなかった31歳の同居男性が、少年に対する傷害の容疑で逮捕されたという事件を取り上げていた。
この同居男性は、少年の母親の愛人で、少年が8歳の頃から殴る蹴るの暴力を加え、今回、少年に対し肝臓破裂の重傷を負わせたことで、ようやく虐待が明るみに出て逮捕となったのだという。
近所の人は、これまでも何度か子供の悲鳴などを聞いていたにもかかわらず、母親たちの「何でもありません」の言葉を鵜呑みにし、小学校や児童相談所も、身体測定の際、少年の身体中に殴られたようなアザがあることや、体重が年齢のわりには異常に少なく、身長も低いことに気付きながら、その都度、母親や少年が、
「ご飯もちゃんと食べさせています」
「身体のアザは、ぼくが自分で転んだんです」
などとごまかす言葉を信じて、適切な対処をしなかったのだそうだ。
少年の身体には、煙草の火を押し付けられたような火傷の痕まであったというのに、結局、その言い分を良いことに、少年を救う機会を逃したのであった。
警察の事情聴取に応じた母親は、自分の知らないところで同居男性が子供に暴力をふるっていたと、話しているそうだが、つまりは、同居男性と別れることが出来ず、男性が我が子へ加える虐待を黙認していたようである。
周囲の大人たちの見て見ぬふりにより、少年は三ヶ月の重傷を負う破目になってしまったのだが、一番始めに少年の低身長や痩せすぎに気付いた小学校の担任教師が、もう少し家族内に踏み込む姿勢が取れなかったものだろうかと、ゲストコメンテーターたちも悔しがっていた。
虐待を受けている子供たちは、必ず、その事実を否定するもので、どんなにひどい親でも、子供は親が世間から非難されることを最も恐れ、親を庇うものなのである。
つまり、虐待されている子供から話を聞き出す場合は、子供が嘘をつくことを前提にして、聞き取りをするべきだと、専門家は説明する。
また、家庭内の事情を話す親も虐待を認めるわけはないので、当然ながら嘘をつくのだ。
現に、この同居男性も、逮捕前の番組インタビューに対して、
「暴力を振るったことはない。三度のご飯もちゃんと食べさせていた」
と、平然と答えているのである。
ただ、その答え方はかなり不自然で、終始口ごもりながらという様子であったが・・・。
ならば、異常に虫歯が多いとか、着衣がいつも汚れているなども含めて、子供の生活態度や健康状態に疑念をもった大人は、その虐待を見抜くためにどうすればいいのか?----と、いうことになる。
おそらく、児童虐待における第一発見者は、学校の担任教師になる確率が高いと思われるため、小、中、高校の教諭たちが虐待を見抜くプロになるための教育を、大学の教職課程を履修する際に必修科目として受講するというのが理想だと思われる。
以前聞いた話だが、家でご飯を食べさせてもらえないのではないか----との疑念を懐かせるほど痩せた子供の担任教師が、その子にそのことをそれとなく訊ねたのだという。
しかし、案の定、子供は親から食事を与えられていないことを否定した。
すると、担任教師は、放課後その子供を保健室へ呼んで、予め持参した弁当を広げると、
「今日、先生、お腹が痛くてお弁当食べられなかったんだけれど、捨てるのももったいないんで、代わりに食べてくれないかな?」
と、言ったところ、子供はその弁当をむさぼるように空にしたのだという。
そして、ようやく、家でご飯をほとんど食べさせてもらっていないことを認めたのだそうである。
結局、その子供の家は、貧しい母子家庭であったために食費を節約しなければならず、子供に満足な食事を与えられなかったということで、虐待とまではいえなかったのだそうだが、このケースのように、身近にいる大人たちのささいな気付きや敏感さが、子供たちの大切な命を救うことにもなるのである。
<今日のおまけ>
来年のカレンダーを買いに行きました。
日めくりと、普通の月ごとのを二種類。
数年前までは、カレンダーが買うものだなんて認識は皆無だったんですけれどね~~。
あちこちから幾つも頂いて、どうやって使おうかと悩んだくらいです。
それが、この長い不景気で、カレンダーをお歳暮代わりに配るのさえやめてしまった業者さんが多いんでしょうね。
つまり、今度はその分印刷屋さんも打撃を受けているわけですね。
ところで、ソフトバンクの川崎宗則選手、大リーグ挑戦で視野に入れている球団は、マリナーズオンリーだそうですね。
イチロー選手命のムネリンですから、希望がかなうといいですね。
でも、そうなれば、ミネソタ・ツインズの西岡剛選手がやきもちを焼くかな?
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Posted by ちよみ at 19:09│Comments(0)
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