平家の落人伝説

平家の落人伝説yama





    信濃毎日新聞を読んでいたら、昨年大地震に襲われた栄村の復興が足踏み状態だという記事があった。

    村内四つの温泉施設を運営する村振興公社の売り上げも減少が止まらず、村営さかえ俱楽部スキー場の経営もかんばしくないという。

    小滝集落の住民らは、昨秋、古道を歩くツアーを企画し、地元食材の郷土食を提供して参加費収入の一部は運営にかかわった住民らで分けたそうである。

    村内には高齢者を中心に県の伝統工芸品の桐下駄や、わら細工、おやきに似た長野、新潟県境の郷土食「あんぼ」の作り手もいて、こうした地域産業や観光資源を積極的に活用すれば、生活に必要な収入も得られるのではないか----との見方もあるようだが、復興元年と位置付けた今年は、これまでの発想を転換し、さらに新しい村の産業起こしが求められるということであった。

    「コメはおいしいし、景色も良く、夜は星がきれい。驚くことばかり」

    と、古道ツアーの参加者には高評価だそうだが、そういう場所ならば栄村に限らず全国各地にもあるだろう。

    復興に結びつく観光を根付かせるためには、その土地にしかない独自性を打ち出す必要があるのではないかと思う。

    栄村にしかない独自性とは何なのか?

    おそらく、歴史がその答えを持っているように考える。

    平家の隠れ里ともいわれる秋山郷を抱える栄村には、古くから平家の落人伝説が語り継がれていて、かつて秋山郷では、郷以外から入って来た者に対して、「未だ、源氏は栄えているか?」と、訊ねた者もいたそうである。

    今年は大河ドラマで「平清盛」を放映していることも、何かの縁なのかもしれない。

    栄村には、まだ発掘されていない知られざる観光資源が眠っているようにも思われるのだが、こうした歴史遺産をうまく活用する術はないものであろうか?

    村のボランティアの人たちが、平家の家人に扮して村内を案内したり、村の歴史にまつわる昔話を語り聞かせるだけでも歴史好きにはたまらない観光ツアーとなるような気がするのだが・・・。

    記事を読んでいて、そんな素人考えがふと頭に思い浮かんだ。

平家の落人伝説 

<今日のおまけ>

    今日も比較的暖かで過ごしやすかったですね。

    春眠暁を覚えず----ではないですが、窓際の陽だまりにいると何だか眠くなってしまいます。

    毎年のことですが、四月は街から観光客の姿がほぼ消えます。

    「どうして、こんなに静かなの?」

    と、数少ない観光客から散歩途中に訊かれることもありますが、

    「四月は学生も社会人も新生活に馴染むために旅どころではなくなるからですよ」

    と、答えます。

    今年のゴールデンウィークは好天に恵まれ、街に活気が戻ってくれることを切に望みたいものです。

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