点滴台のもう一つの活用法

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    病院にいると、実に足の悪い人が多いことが判る。

    そういう人たちは、院内へ入ると用意されている車椅子を使ったり、シルバーカーのような歩行器を使うのが常なのだが、患者さんが多い時などは、それらが全て使われてしまっている場合がある。

    また、それほど高齢者でもない人たちは、杖や歩行器を使うのを恥ずかしいと思ったりするものなのだ。

    知り合いのある女性は、院内が広すぎて、あっちで検査、こっちで検査、向こうで診察----といわれる度に泣きたくなるという。

    階段をのぼらねばならない時などは、「もう、帰ろうかと思うこともある」と、話した。

    「エレベーターがあるじゃないですか」

    わたしが言うと、そのエレベーターのところまで行くのも大変なのだそうである。

    実は、わたしも足がほとんど動かなかった時があったのだが、それでも入院中は病院内を自分一人で歩き回ることが出来た。

    それは、点滴台を杖がわりにしていたからである。

    点滴台は、もちろん点滴治療が必要な患者が、院内を動き回れるように押して歩く器具だが、これにはキャスターが付いているので、歩行の補助具としても十分利用が可能なのである。

    空手では五メートルも歩けなかったわたしが、これがあるだけで自由に院内を歩くことが出来た。

    そこで、退院してからは、家の中の廊下を行く時は、キャスター付きの椅子を押して移動することにした。

    これは、なかなかのアイデアで、かなり重宝したものである。

    そんな訳で、もしも、既に使わなくなったような点滴台があったら、病院の入口付近にそれを数台置いておくだけでも、患者さんの歩行器代わりになるのではないだろうか。

    しかも、シルバーカーのような大仰な抵抗感もないし、カバンなどをちょっとかけておくことも出来て便利だと思う。

    知り合いの女性の言葉を聞いていて、ふとそんなことを思いついた。

点滴台のもう一つの活用法

    

<今日のおまけ>

    「愛国無罪」が当然の中国で、日本人が暴力を受ける事件が起きているそうだ。

    尖閣諸島を日本政府が買い取ったことが発端となった過激反応なのだろうが、北方領土の問題を語るロシア人学生たちの双方の立場を考慮する冷静な態度と比べて、あまりのギャップに開いた口がふさがらない。

    これは、数年前に新聞記事で読んだのだが、日本に来ていた中国人男性が、近所の住人といさかいになり、その人に殴りかかったというので警察に逮捕されたことがあったという。

    逮捕後、その中国人男性は、「(ケンカになった時)相手に殴りかかるのが、どうして悪いのか判らない。中国では、そんなの日常茶飯事で、別に咎められたこともなかった」と、警察官に話したそうだ。

    かつての日本も、戦前、戦中まではそんなものだったように思う。

    中国人男性は、それからしばらくして再びその地域へ戻ってくると、殴った住人に謝罪し、「日本がこれほど暴力に厳しい国とは知らなかった」と、丁寧に頭を下げたという。

    テレビの討論番組で、ある政治評論家が語るには、「中国には基本、人権などありませんから・・・」----。

    それが事実で、日本と中国とでは、これほど暴力に対する認識に違いがあるとしたら、これからもそうした文化意識の溝を埋めるのは容易なことではないだろうな。

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