疎まれる女性たち

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    まだ、三十代だった頃、六十代の女性観光客に、

    「あなたぐらいの年齢の女って大嫌い」

    と、面と向かって言われたことがある。

(不意打ちの一言に、苦笑いするしかなかったが・・・)(~_~;)

    あの時は、この女性の世代になれば、息子の嫁がちょうど三十代ぐらいなので、姑の立場からしてそんな風に感じるのだと思っていたのだが、どうも、それだけではないことが、今になると何となく判って来る。

    三十代から四十代の頃の女性たちというのは、何故かものすごくアクティブなのだ。

    ママ友同士で毎日のようにお茶をしたり、趣味のグループで盛り上がったり、前へ前へとしゃにむに突き進むのもこの世代なのである。

    わたしは、その年の頃は、既に身体のあちこちが悲鳴を上げ始めていたので、とても友達同士で楽しむなどという自由は利かなかったが、怖いもの知らずに何にでもチャレンジしてみる女性たちが多いのも確かであった。

    おそらく、わたしに嫌悪感をあらわにした女性も、三十代の頃は、PTA仲間と旅行をしたり会食などで楽しい時間を過ごしたに違いない。

    しかし、子供たちも成人してしまうと、そうした集まりも一つ減り、二つ減りして、友達同士で誘い合う機会すらなくなっていたのだろう。

    だから、若さと強引さで肩で風切り街を闊歩するような世代を見ると、無性に悔しく腹立たしく思えたのではないかと想像する。

    年配者たちが口をそろえて言うことに、

    「若い人たちには思いやりがない」

    と、いうものがある。

    この「思いやりがない」というのは、優しくしてくれないとか、年配者を尊敬する気持ちがないという意味だけではない。

    若さを鼻にかけて、傲慢にふるまっているように見える----と、いう意味もあるのだ。

    この「見える」というところが、実は重要なのである。

    そんな気はさらさらないと、若い世代は思うだろうが、動作や声の出し方だけでもそういう印象を与えてしまっているということなのだ。

    そこに存在しているだけで疎まれるような人間にならないように、三、四十代の人たちは時に自らの行動を省みるべきなのかもしれない。

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<今日のおまけ>


    この間、初めて毛虫が大量発生する夢を見た。

    雨の降る日、木の下にいたらたくさんの毛虫が落ちて来て、慌てて頭から払い落すという、実におかしな夢だった。

    たくさんの虫に刺されたり、煩わされる夢は、現実にストレスを感じていたり、大切なことを見落としているのではないかという焦燥感を意味するのだとか。

    そして、その虫を追い払ったり、殺したりする夢は、邪魔をするライバルやイライラする人を排除したいと思っている証拠なのだそうである。

    イライラする人間----?

    そういえば、このところ自動車のテレビCMに登場する何処かの塾講師も、何となくイライラするキャラクターだ。

    (彼、お笑い芸人じゃないよね?)

    「『でも』や『しかし』----この考えがあなたの買い時を邪魔している。じゃァ、いつ買うのか?『今』でしょ」

    ----って、あんな目をして言われたら、ますます購買欲が下がりそう。

    他に適当なタレントいなかったのかなァ・・・。face07
    

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