日々のたわごと 16
2013年03月05日

「ビブリア古書堂の事件手帖」で取り上げていたロバート・F・ヤングのSF短編小説「たんぽぽ娘」のストーリーが気になって、ネット検索してみた。
丘の上に未来からタイムマシンに乗って現われた白いドレスの少女に、主人公の男性は惹かれて行ったが、少女はある日、「タイムマシンを作った父親が病気になり、タイムマシンも故障してしまったので、あと一回しか会いに来れない」という。
しかし、少女は主人公がいくら待っても、二度と姿を現わさなかった。
そんな折、主人公は偶然妻のトランクを開け、その中に見覚えのある白いドレスを見付ける。
そこで主人公は気付いた。少女が最後にタイムマシンで会いに来たのは、20年前の自分であったことに・・・。そして、20年前に二人は結婚していた。
少女は、結婚した後、歳をとっても自分が主人公に愛されているのか不安になって、丘の上へ現われていたのであった。主人公は、自分にとって妻がどれほど大事な存在かを改めて知るのだった。
----と、このような内容の小説らしい。
ドラマが放送されたあと、「たんぽぽ娘」のストーリーが気になった視聴者は多かったようだ。
この小説の内容を知って、わたしは、この間ブログにも書いた「世にも奇妙な物語 2012秋」の老紳士とOLの話を思い出した。
いずれも、もしかしたら、夫婦になっている人たちは、意外に自分たちも知らない間に未来から来た相手に見染められて結婚している・・・なんてこともあるのかもしれないと、思ってしまうようなファンタスティックな物語である。
「ビブリア古書堂の事件手帖」というドラマ自体は、さほどサスペンスィブでもないので、本格推理物が好きな人には物足りない感じかもしれないが、古書業界の内情や本の質や曰くなどが詳しく描かれているため、そういう意味では新鮮である。
剛力彩芽の演技は、巷の評判通り素人しろうとしているが、最近のちょいカワ女優にはない深窓のお嬢さま風オーラがあって、ドラマに古き良き昭和の香りを漂わせているのがいい。

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