入院病棟24時 4・・・・・70

~ 今 日 の 雑 感 ~


入院病棟24時 Ⅳ


    入院中、わたしは、夜になると、よくトイレと格闘していました。
  
    ある時は、トイレの個室内の電気がうまく点かず、真っ暗な中、たった独りであちこちのスイッチをいじりまくり、どうしても判らず、ナースステーションへ看護師さんを呼びに行き、ようやく点灯。トイレへ入ることが出来ました。

    また、ある時は、わたしが入った個室の便器が詰まっていたため、何とか独力で詰まりを改善しようと奮闘。便器の中まで手を突っ込んで、これもやっとの思いで、詰まりを直したのです。

    そんな訳で、看護師さんたちは、昼間はぐったりしているのに、暗くなると動きの鈍い身体で病棟を歩き回るわたしのことを、かなり不思議に思っていたようです。face02

    また、消灯過ぎに、無性にお腹が空いて来て、点滴台を転がしながら、階下の自動販売機コーナーへ辿り着き、既に照明の落ちた廊下の、自販機の明かりだけの中で、ぼうっと立っていたわたしを、ちょうど、医局の部屋から出て来た顔見知りの外科の先生が見て、

    「おおっ!」icon10

    -----って、何なんですか?わたしを、お化けか何かとでも思ったのでしょうか?(ーー゛)

    
    
    そして、ある日のこと、同じ病室の身体の不自由な年配の女性が、ベッドの脇においてあるポータブルトイレで用を足そうと、周囲のカーテンを閉めて、パジャマのズボンとパンツを下ろしたところへ、タイミング悪く、別の患者の担当の男性医師がみえ、これが何を思ったものか、間違えて、声もかけずに、その女性患者が入っているカーテンをいきなり引き開けたものだから、さあ大変!

    「ヒャーッ!!」face10

    「ワオッ!!」face08

    お互いにびっくり仰天する破目に。先生は、大慌てで、「ごめんなさい」を言いながら、カーテンを閉めたものの、その女性は、いたくご立腹。「年寄りだからって、女であることには変わりないのよ!失礼ね!」と、もうカンカンでした。

    でも、わたしは、布団をかぶり、声を殺して、涙が出るほど笑ってしまいました。(((^◇^)))キャハハ!!

    いや~、この病院は、色々な意味で、何とも退屈しない愉快なところでした。わたし以外の患者さんの中にも、「今までも何度か入院体験をしているけど、こんなに楽しい入院は初めてだったわ」と、いって、退院して行かれる方もいました。icon22

    ただでさえ、憂鬱になる入院生活です。少しでも、明るく楽しく送りたいですよね。icon01  続きを読む