理容院へ・・・
2013年10月12日

天気もまずまず、気温もまずまずだったので、今日はいつもの理容院へ・・・。
理容師さんのお嬢さんが、もうすぐご結婚とのこと。
ウエディングドレス選びも済み、お母さま的にはフランス人形のようなドームラインのドレスが良いと思ったそうなのだが、やはり最終的には日本人に最も似合うといわれるAラインスタイルにしたとのことだった。
お嬢さんは、かなり背が高いので、きっとモデルのように美しい花嫁になることだろう。
ただ、ここにちょっとした問題が・・・。
新郎のお父さまが紋付き袴で出席するというので、新婦のお父さまも自分も着物で行くと言い出した。
しかし、式は教会で行なわれるために、バージンロードを歩く花嫁のエスコートをする父親が着物姿ではあまりに格好が付かない。
「やっぱり、タキシードにして」
お嬢さんの切なる希望で、お父さまは着物を断念。
エスコート役の父親にふさわしいタキシードを貸してくれる貸衣装店を探しているという。
わたしたち世代の父親たちは、定番の黒のダブルさえ着ていればほとんどの冠婚葬祭に通用したものだが、今はそれなりにTPOがあるらしい。
父親たちも、ちゃんとおしゃれをする時代になったようだ。
ところで、この理容師さんと、
「不思議なもので、一度結婚した人は、離婚したとしても再婚、再々婚などをする場合が多いけれど、一度も結婚したことのない人は、頑として結婚しないのは何故なのか?」
と、いう話題になった。
その理由として、一度でも結婚する機会を持てる人は、結局、それなりに異性との出会いの場が多い人で、終生未婚の人は、結婚に適した異性と出会う機会がほとんどないということがいえるのでは?----と、いう結論になった。
昔は、何処の地域や職場にもお節介おばさんやおじさんがいて、適齢期の男女に結婚相手を世話するのが通例だった。
しかし、今の時代、そんな他人の縁談を無償でとりまとめてやろうなどという殊勝な心配りをする人はいない。
また、インターネットが発達した現代は、自ら世間へ出て行かずとも、日常生活に必要な情報や物も容易に手に入れることが出来る。
そのため、リアル社会における他人とは、必要最低限のコミュニケーションさえ出来れば、事足りてしまうわけだ。
ネットの中では至極多弁でも、実際はひどい口下手で、異性と対面しても何を話したらいいのかすら分からないという人もいるそうだ。
そういう人たちは、既に自分の中に居心地のいい世界を作り上げてしまっているために、毎日の生活習慣への他人の侵入を快く思わない傾向も強い。
「結婚は、共同作業。自分だけの価値観は通らない。相手の嫌なところや食い違いを何処まで許せるかという忍耐が試される修行の日々である」
と、理容師さんは、お嬢さんに説いたという。
ウエディングドレスを着て夢を見ていられるのも一日限り。
「娘には一世一代の晴れ舞台を、思う存分満喫してもらいたい」
と、冗談とも本気ともつかない口ぶりで笑った。
続きを読む