年賀状は辛い・・・・・861
2010年12月14日
~ 今 日 の 雑 感 ~
年賀状は辛い
お正月に年賀状を頂くのは、とても楽しみですよね。
毎年送って来ていた人の年賀状が、その年に限って届かないと、何かあったのかと心配になったりもします。
年賀状とは、単なる年始のご挨拶ではなく、遠くに離れている知人、友人同士の安否確認の役目も果たしている、日本独特の細やかな配慮がなせる文化なのではないでしょうか。
殊に、高齢者の多くは、この年賀状を心待ちにしている人が多いと言います。

元旦に静かな気持ちでゆっくりと目を通す年賀状の一枚一枚を、楽しみにしているお年寄りも大勢いることでしょう。
しかし、最近は、パソコンなどの普及も手伝って、直筆の年賀状が少なくなって寂しいという声も聞きます。お年寄りに限らず、やはり年賀状には差出人の筆で一筆言葉を添えるのが礼儀ではないでしょうか。
それだけで、気持ちが温かくなるというものです。
とはいえ、年賀状を頂くことが楽しみだというお年寄りたちも、自分が書くのは辛いとこぼします。
何故なら、お年寄りは、視力が弱くなったり、体力がないために自分が出す年賀状を書くことが想像以上に大変な作業となってしまうからです。辞書を引く手間も煩わしいものですから、毎年、年賀状を書く時季になると、おっくうでたまらないという話も聞きます。
先方から頂けば、こちらも書かなくてはならない訳で、もしも、もう年賀状を書きたくないのなら頂いても出さなければいい話なのですが、それでは、あまりに不義理過ぎると思うのなら、こんな手もあると、某冊子では教えていました。
「これまで毎年ご丁寧な年賀状を頂き、ありがとうございました。わたしは、今年を限りに年賀状を卒業したいと思います」
との一文を添えて、最後の年賀状を出したら良いということでした。
そうなれば、その年賀状を受け取った相手の人も、必然的に翌年からは年賀状を送っては来なくなります。
実際に、この一文が書かれたはがきを受け取ったお年寄りは、ものすごくショックだったと話していたそうですから、もちろん、その後は相手に出す気にはならなくなったことでしょう。
つまり、その一文を書き添えた人のところには、お正月になっても年賀状は届きません。
自分が書く手間も必要なくなりますが、届けられる年賀状を読むという楽しみも手放さなければならないのです。
それではやはりつまらないのだそうです。自分は書くのが大変なので出すことは出来ないが、相手からはもらいたい---それがお年寄りたちの本音なのだそうです。
年始の挨拶も「あけおめ」の一言のメールや携帯電話で済ませてしまう若者たちとは違い、きっちりとした直筆の年賀状を出すのが大人の常識だという思いが強い高齢者にとっては、また、溜息をつくほど大いに悩ましい季節の到来です。
年賀状----出すべきか、出さざるべきか?
あなたなら、どうしますか?
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幻影----MIRAGE(ミラージュ)
2010年12月14日
詩
幻影----MIRAGE(ミラージュ)
もろい ガラスの靴は
何処に忘れて来たの?
したたかな視線
魔法なんか いらない
ドレスなんか いらない
きみは 裸足のシンデレラ
赤いワイン こぼして
マスカレードの気分
真夜中のダンス・フロア
かるく ステップ踏んだ
あまい 恋を仕掛けて
ぼくを 冷たく じらす
天使の微笑
悪魔の誘惑
Bad luck !
もっと 判って欲しい
もっと 信じて欲しい
ささやく唇
はやく 答えて欲しい
はやく 教えて欲しい
きみの 心の真実を
時計の針 もどせば
スキャンダラスな余韻
偽りのデカダン・ムード
ふわり スカーフ といた
にがい謎をからめて
ぼくを 密かに責める
天使の微笑
悪魔の誘惑
Bad luck !
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