好きな人は素敵な人?

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    「あばたもえくぼ」といいますが、とかく人間は自分が大好きになった人のことを過大評価するというきらいがあります。

    家族や友人に嬉しいことがあれば自分のことのように喜び、逆に芳しくない問題が起きれば、周りが悪かったせいだと必死に擁護するのです。

    そして、とりわけその評価が大きくなるのは恋人に対してだと言われます。

    好きな人には、こうあって欲しい----という願望が、ありもしない妄想の恋人像を作り出してしまうというわけですね。

    しかも、家族や長年付き合っている友人などと違って、恋人のことはすべて把握している訳ではありませんから、自由な妄想の領域がさらに広くなるようで、

    「わたし、お料理教室に通っているの」

    と、彼女が言えば、彼は勝手に想像を膨らませ、

    「きっと、フランス料理なんかも上手に作れるんだろうな」

    などと、素敵なお嫁さん像を描いてしまうのですが、実際の彼女にはサバとさんまの区別もつかないなどということも多々あるわけです。

    そんな妄想像を相手に描き続けた者同士がいざ結婚などということになれば、

    「毎日、きみの手料理を食べられると思っていたのに、今日もまた外食かよ」

    「そういうあなただって、一流商社マンというからには英語ぐらいペラペラだと思ったら、ほとんど理解できていないじゃないの」

    「おれが、いつ英語が堪能だなんて自慢したよ?」

    「あなただって、あたしがフランス料理を作れるなんて、いつ誰から聞いたわけ?」

    と、いうことにもなり兼ねないため、そんなお互いの妄想崩壊が離婚の原因になることも多いようです。

    「そのままの彼女が好きなんだ」

    「飾らない彼だから結婚するの」

    そんな風に感じる時こそ、要注意。

    あなたの目に映っている恋人像は、かなり怪しいと自覚するべきなのかもしれませんよ。





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Posted by ちよみ at 18:00Comments(0)ちょっと、一息 9